見出し画像

不動産競売の心得

不動産競売と言われてピンとくる人の方が少ないですよね。

不動産業界以外の会社に入社してお仕事をされている方であればまったく縁のない言葉であり世界やと思います。

しかし!そんなニッチな世界でしのぎを削る世界がまだあるんですね。

それが「不動産競売」の世界です。

競売と書いて「けいばい」と呼びます。「きょうばい」でも間違いないですが、「けいばい」と言ってると不動産のことを知ってる?って思ってもらえるフレーズです。

まず、不動産競売をする上で一番大切なことは!

すべてが自己責任だということです。

なので、不動産の知識や法律を知らない方が参加することはほぼ皆無でしょう。

私はたまたま不動産の業界へ入ったので、運よく?この競売のお仕事に携わることができました。

競売ってどんなイメージありますか?

僕が競売のお仕事に携わるまでは

①怖い人の世界
②怖い人が住んでいる
③怖い人たちが競売をしている
④ただ、ただ怖いイメージ

ほんとそれだけでした。

私がこの業界に携わることになったのは、自分からこの世界へ飛び込んだのではなくて、たまたま務めていた会社の部署移動といいますか、組織替えといいますか、そんなこんなで会社は同じなんですがグループ会社へ移ったのがきっかけでした。

しかし!

いざ僕が参加した時は全然違う印象でした。

①一般の個人投資家が入札している
②普通の不動産会社と個人が主な入札者
③住んでいるのは普通の人

まったくやってみたらイメージと違うやん!
そんな世界でした。

なので、無理に競売に興味を持つ必要はないですが、競売ってどんなこと?それだけでも知っておいてもらうと後々役に立つかもしれません。

なぜならば、皆さん、私も含め競売予備軍でもあるからです。

家を買う時に銀行からお金を借りますよね?
毎月お金を返済できていれば良いですが、返済できなくなるとどうなるのか?

その最後に行き着く先が「競売」です。

なので、予期せぬことでたどり着いてしまう場所ですが、可能性は0ではないです。

家を普通に売って、お金を返せればよいですが、そうでなければ競売になることもある。これを知っておくのは大切です。

つまり、競売になってしまって家を売らないと行けなくなった所有者さん、その家を購入することになった購入者さん。

どちらも良い悪いはないんです。

ただ、今まで住んできた家を手放すこと(強制的に売られてしまうこと)が所有者さんは辛いんです。

家が売られるだけでなく、お金も少なくなってきて引越しするお金や引越し先も色々と考えなければいけない。

そんな不安な中で落札した人が突然現れる。

これは恐怖ですよね。

いつくるかわかならい見えない人を待つんです。

だから

①ビクビクと待っている人
②自分がどうなってるかわからない人
③知り合いに声をかけて助けを求める人
④逆に高圧的に攻めてくる人
色々な人がいてるんです。

でも、お互いに喧嘩をするわけでなく、ただ、自分たちの権利を主張して守りたいそれだけです。

「けいばい」って言う言葉が暗いイメージを思い浮かべますが、決してそれだけではありません。

人と人同士なので決してお話し合いで解決できないことはないと思っています。

感情を抑え込むのは簡単ではないけど、感情を抑えることが競売ビジネス成功の心得であり、成功への近道です!

※筆者の紹介

前職の会社で約2年半で競売物件60件程度の落札、占有者交渉、リフォームプランニング、売却を手掛ける。

勤め先の会社では強制執行をしなくても良いように占有者との交渉で対話を重ねる。結果、自身担当での強制執行は0件。現地調査、裁判所記録閲覧、3点資料の読み込みにより写真から占有者の性格等を読み込み、入札する、しないなどを選別する。反社会的勢力の所有が疑わしい物件を写真から判断。そして現地管理人へのヒアリングで確認すると的中するように至る。

やり方がわかれば簡単です。何か難しそうであったり、落札後のリスクが読めないため入札を躊躇される方も多くいらっしゃると思います。ですが、しっかりと注意点を抑えていけば何も難しくもなく参加できるので、安く買いたいとお考えの方は一度競売を考えてみてはいかがでしょう?



サポートよろしくお願いします!頂いたサポートで競売物件の現地レポートなどの活動費として活用させて頂きます!