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Story 1 ignite!に出会うまで・・・

この物語は、長野の自然豊かな地域で活動するデザイナーが、
自身の初ブランド”ナニコレ”を起こし、
そして、皆に愛されるブランドにまで育てていく物語である。
(育てるのはこれからですが!)

私は普段、全国のお土産のデザイン、企画をしている。
2019年2月。
とてもつらく先が見えない日々だった。
置かれた仕事環境で、同調圧力に負けまいともがき、
イエスマンにならないぞと反発し・・・。
そんな生活をする中で、あんなに大好きだった
「物を作ること」「絵を描くこと」が
嫌いになっていた。

今までたくさんの人に応援してもらってきた。
高い授業料を払ってデザインの大学にも通わせてもらった。
日々、ONOFFもなくデザインの事を考えられる環境に
とても幸福感を感じて生きてきた。

それなのに、それなのにだ。
それを「嫌いになった」と思ってしまった自分自身に一番腹が立っていた。
仕事を抜け出し、車のシートを倒し、日が暮れるまで天井を見つめ、
もがいていた日を、今思い出す。


そんなある日、視察で川越を訪れた。


蔵づくりの町並みが並ぶ小江戸と称される観光地だ。
私はやる気もおきず、抜け殻のような状態。
しかし、そこで立ち寄ったスタバでゾクゾクした感情が湧き上がった。
町並みに合わせた外観。日本古来の襖をオブジェにした内観。
「なんて素敵な空間だ」「俺もこんな物作りがしたい」・・・
そう感じた。

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あんなにマイナス思考になっていたのに、
町並みを歩いていると自然と
「こんなデザインいいじゃんか?」「これも良くないか?」と
意欲的な発想が生まれていた。
やる気もなく、ふてくされている情けない自分に、
もう一人のやる気に満ち溢れた暑苦しい自分が話しかけてくる感じだった。

その時思った。「私はやっぱり物作りが好きだ」って。
今までのモヤついていた日々が少し笑えてきた。

そしてある感情(目標)が芽生えた。
「もう一度、物を作ること、絵を描くことの楽しさを取り戻そう!」と。

目標が決まれば私は単純だ!その目標達成のために完全に舵を切った。
ひたすらネットサーフィンして物作りの楽しさを実現できる場所を探した。
そこに飛び込んできたのが「Ignite!」だった。

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Ignite!は富士見町にある「森のオフィス」というコワーキングスペースで開催
しているワークショップ。
「好奇心や想像力をカタチにし、アクションを起こす。一年間の参加型イベント」である。
これを見つけた時の感情を今でもはっきりと覚えている。
「これ!これ!これ!\(^o^)/」って。
何かにすがるかのように、すぐに申し込んだ。

2019年4月。
こうして私の刺激的な一年がスタートした。
この年私は八方塞がりの厄年。あまり動かずじっとしているのが
ベストとされる年。
結果的に今までの人生で一番、色々と動き、刺激と吸収の多かった年になった。

次回はIgnite!初回からのストーリーを記します。



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