ルックバック観た(ネタバレあり)

今日はたまたまタイミングがよかったためルックバックを観に行った。

めっちゃ泣いた!!!!みたいなレポート見たので私も泣くかな…と思ったけど割と冷静に見れた。
まあでも結局泣いたんだけど、藤野がひたすら絵を描くところだけ泣いていた。
子供のころから絵を描くことは息をすることと同等に生きてきたタイプの人間なので色々な感情がこみあげてくる。
季節が変わり続けても、上手くなりたいがためにひたすら絵を書き続ける藤野の背中に自分を重ねる。
高校から予備校に通い美大に進んだが、今は絵を描く仕事に就いているわけでもない。けど、ペースは減ってしまったが絵はずっと描き続けている。
昔睡眠時間を削ってまで趣味で絵を描いていたら、パートナーに叱責されたことがある。
私にとっては絵を描くことに時間を割くことがあたりまえだったためそれがとても不愉快だったから忘れることはないだろうが、普段絵を描かない人にとっては1円にもならない趣味の絵を描くなんてきっと理解不能なんだろう。
自分と向き合うため、アイデンティティ保つため、手が勝手に動いてしまうため…動機はひとつではないが、とにかく絵描きというのは興味のある対象を見つけると、脳内でも絵を描きはじめる。そういう生き物なのだ。おそらく描かない人とは人種が違うのだろう。
これが、息をするように描く…と表現する理由だ。
(イメージが脳内に浮かぶ→描きたい衝動にかられる…の繰り返し。)

劇中で京本が美大に進学したいと藤野に打ち明けるシーンがあるが、ずっと反対していたのに「もっとうまくなりたい」の一言で諦めたのは、藤野も絵をがむしゃらに描いて描いて描きまくった上で、同じことを思ってたからだと思う。
来年私は40になるが、まだ絵が上手くなりたいという欲求がある。
自分は絵が上手いわけでも才能があるわけでもないけど、今までずっと描き続けてきて、少しずつだが上達はしている。そのレベルアップする感覚も楽しい。
仕事にしていたらそんな悠長なことも言ってられないだろうが、絵の本質とは自分と向き合うことだと思っている。

感想書こうと思ってたらなんか方向違ってた…でもまあ、感情の整理としてよしとしよう。
今日は買い物もしたし良い1日だった。
今度はスラダン観たい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?