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四方津・猿橋ツアー下見(22/11/04)

中1に企画をお願いしている「四方津ツアー」の下見のため、76期の**君・**君と散策に行ってきた。前夜のzoom会議で既に大まかな行先は決まっており、四方津駅近くにある「コモアしおつ」、続けて猿橋駅近くにある「パストラルびゅう桂台」の新興住宅街を回り、最後に日本三大奇橋として知られる猿橋を見物する計画である。

初めて乗った時は興奮した、全長200mのコモアブリッジ

建て替えによりすっかり味気なくなった四方津駅に、8:45着の中央本線で集合し、まずは有名な「コモアブリッジ」に乗る。コモアしおつは四方津駅から約100m高い位置にある山の上の住宅街で、アクセスのために巨大な斜行エレベーターと日本一の長さを誇るエスカレーターが設置されているのである。

コモアしおつの閑静な街路

後輩2人は生まれて初めて山梨の土を踏んだらしいが、実は私自身は過去にコモアを2度ほど訪れている。歩車道分離の考えに則り、街の背骨となる部分に緑地や公園が配置されているほか、家のデザインに厳しい取り決めがあり、街区表示や表札も全て統一されているなど、気持ちの悪いほどに綺麗でできすぎた街である。人口約3000人に対して小学生が250人以上いるそうで、子育て世代が積極的に入っている印象を受けた。
一方、街を一歩離れるとそこはありふれた山里である。徒歩で斜面を降りて甲州街道に出て、向かいにあった酒饅頭屋でよもぎ饅頭を買ったのち、歩いて四方津駅に帰還した。

桂川沿いには長閑な山里が広がる

下り列車に乗って猿橋駅に移動する。次のターゲットは、駅の南側の山の上にある、JRと清水建設が開発した「パストラルびゅう桂台」という分譲地である。前夜に**君が偶然発見したもので、私も初めて訪れたが、100m以上の地下通路を進んだ先にあるエレベーターでアクセスするという面白い場所で、コモアブリッジの陰に霞んでいるのが勿体ないような場所である。

エレベーターに続く長い長い地下通路

ただ、思うように区画が埋まらなかったらしく、南側の3分の1は一面のススキ野原となっていた。開発地区の南端にあるという「見晴らし公園」を最終目的地に、あの手この手で到達を試みたが、どのルートも途中で立入禁止となって到達できなかった。

末端の街路はバリゲートで封鎖されている

桂台でもとりわけ眺めのよい場所で昼食をとり、エレベーターで山を下りたら次はいよいよ名勝・猿橋である。往路は、甲州街道を北に折れて桂川・葛野川を渡り、県道505号を経て猿橋に至る経路をとった。道中、三猿のついた山王権現をはじめとする石仏十数基を発見したほか、中央道のトラス橋を様々な角度から眺めることができた。
本題の猿橋は鉄道唱歌にも歌われた名勝である。一度来てみたいと思っていたが、奇橋というだけあって高度感があり面白い。「歓迎」の文字が書かれたゲートの下に土産物屋が並ぶなど、少し鄙びた観光地のような印象を受けた。

猿橋。平日にも関わらず人が多かった

猿橋だけではツアー当日に時間が余るため、周辺の散策も行った。橋の北側斜面にある「出世大神宮」なる神社に参拝し、その裏手にある中央道の側道まで足を伸ばしたが、目ぼしい成果は得られなかった。結局、当日は猿橋近くにある大月市郷土資料館で時間を潰そうということになった(残念ながら本日は休館日であった)。

神社の裏山から眺める中央道

一通りの下見を終え、14:51発の上り列車で猿橋を後にした。私はこの機会に、かねてより興味があった上野原の市街地を散策することとし、夜は暇だという**君とともに上野原で下車した。

上野原のメインストリート

上野原の街は線路より数十mも高い舌状台地に形成されていて、駅から中心部までは20分近く歩く必要がある。それなりに苦労して辿り着いたものの、土産に買おうと思っていた酒饅頭が全て売り切れていた上に、表通りの渋滞が酷く、絵になるような写真は撮れなかった。市立図書館で町史をコピーしたり、街のシンボルである大ケヤキを見たり、地域最大の曹洞宗寺院・寿福寺を見学したりと、一応散策らしい散策はしたが、後輩を連れて歩くには少し申し訳ない寄り道だった。

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