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冬の福島旅行 3日目(22/12/28)
昨年の暮れ、学校主催の教育プログラム「ふくしま学宿」に参加がてら、同期の某君と福島県内を旅行してきた。
12月26~28日にかけて行われた2泊3日の「ふくしま学宿」は、色々と学びや思うところもあったが、それに関しては別の機会に紹介するとして、ここでは解散してからの二人旅について書き散らしておこうと思う。
東北第二の都市・いわきの色街を歩く
12月26日の16時前、私は某君と二人いわきの駅前に放り出された。彼とは夏休みに新潟のちで3泊4日の旅程を共にした仲である。後半に差し掛かった旅行の目的地は会津地方で、今夜は中継地となる郡山に宿を取っていた。
郡山行きの磐越東線は本数が少なく使い物にならなかったため、今回はバスを選択した。発車を待つ間、スーツケースを片手に、駅の近くにあるいわき最大の色街「田町」の路地を行ったり来たりする。
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いわき市は人口35万人、市全体で見れば仙台に次ぐ東北第二の都市であるが、これだけの街ともなれば人間の欲望も当然渦を巻いている。狭い路地の両端に派手な色の看板が数えきれないほど積み上がり、袋小路に至るまで怪しい飲み屋やマッサージ店が軒を連ねている。空を這うように絡み合う電話線の気迫もさることながら、目についたのは電信柱に記された住所表記である。
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福島といえば「大字◯◯字××△△番地」という特有の住所表記が思い起こされるが、このいわき、もとい平の街中にも、「小字県」の血が通っていることに心底感動した。
いわきより郡山へ
いわき16:55発の会津若松行き高速バスに乗り込み、磐越道を経て郡山を目指す。いわき・郡山とも、市街地とインターチェンジとの間に結構な距離があるので、地方都市の激しい通勤ラッシュの洗礼を受けつつ、それでもほぼ定刻に郡山に到着した。駅前のイルミネーションが見事である。
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投宿も済ませてどこかで夕食を、といったところであるが、我々はこの時強力な武器を持っていた。先夜の宿で配られた、1人3000円分の旅行支援のクーポンである。1つ上の先輩にTwitterで教えてもらった、郡山の駅ビルにある高そうな蕎麦屋の暖簾をくぐる。今日は国の奢りだ、遠慮はいらぬ、と言わんばかりに、金に糸目を付けず飲食を楽しんだ。
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会津そば、馬刺し(某君が初めてというので頼んでみた)、饅頭の天ぷらなど、次から次へ名物が出てくる。特にこの饅頭の天ぷらという食べ物は、かりんとう饅頭の上位互換のような味で、なぜ全国に広がらないのかと疑問に思うほどのものだった。さすがは全国屈指のメシウマ県である。
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郡山駅前のアーケードを歩く
食事を済ませた後は、郡山駅前の歓楽街を散策した。十字に交差する全蓋式アーケードの両端には、まだまだ飲み屋が残っている。
郡山は人口30万人強と、いわき市にはわずかに及ばないが、新幹線の通る交通の要衝だけあって、1つの街の規模としてはいわき市街(平地区)よりも遥かに大きい印象を受ける。年の瀬ということもあり、大量の若い男女やサラリーマンの集団が路上で盛り上がっており、街は大変活気に満ちていた。
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駅の東口のビジネスホテルに戻った後は、クーポンの残りで買ったジュースや大福を摂取しながら、翌日の計画について同行者と話し合った。
行先は会津、猪苗代である。続編もいずれ出す予定なので、どうぞ気長にお待ちいただきたい。
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