岡山大学病院での不育症検査
二度目の流産は、精神的にかなりこたえて追い込まれました。
初期流産は母体のせいではないとは言われますが、妊娠発覚後に熱中症のような症状になったこと、甲状腺の薬を減らしたこと、食べ物が悪かったのか、そしてまた流産するんじゃないかと考えてストレスをためていたことなど、自分のせいで流産したのではないかと思う原因がいろいろ思いあたって、自分を責めました。
流産についてネットの検索魔になって、そして初めて「不育症」という言葉を知ります。
そして、岡山大学で不育症専門外来を担当する中塚先生が、広島県福山市のM病院で週一で外来診療を行っていることを、どなたかのブログで知りました。
当時広島県に住んでおり、藁をもすがる思いで岡山大学の「不妊不育とこころの相談室」へメールを送りました。
精神的に不安定な時期でめちゃくちゃ長文のメールでしたが、相談室の担当の方と中塚先生からご丁寧な返信をいただき、不育症の検査を受けることになりました。
福山のM病院で受けられる検査は受けて、岡山大学には車で片道2時間半かけて、たしか3回位行き検査を受けました。
その結果、血栓ができやすくなる血液凝固因子のプロテインS欠乏症が発覚。
同じく血液凝固因子の抗リン脂質抗体症候群もちょっと微妙な数字ということで、中塚先生と治療方針について相談しました。
中塚先生からは、低アスピリン療法のみか、アスピリン+ヘパリン注射の2つの選択肢の提案があり、この時38歳だった私は、もう次の妊娠が最後のチャンスだろうという思いもあり、アスピリン+ヘパリンでお願いしました。
またこの時、糖尿病の数値はセーフだが、妊娠したら妊娠糖尿病になるリスクが高いということで食事療法の指導を受けました。
中塚先生は、基準値で線引せず、リスクがあるグレーゾーンまで診断してくださいます。
いろいろ問題が出てくるのは軽くショックではありますが、原因と対処方法がわかったことで、かなり気持ちが落ち着き、次の妊娠に向けて前向きに臨めるようになりました。
その後引っ越しをして今回の妊娠では中塚先生には診てもらうことはできませんでしたが、この時の診断のおかげで現在臨月までくることができ、本当に感謝しています。
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