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1つの演劇を2回見た方がいい3つの理由

こんにちは、富士獣です。
突然ですが皆さんの妹は何の部活に入っていますか?
僕の妹は上から女子サッカー部、バドミントン部、演劇部です。

本記事では妹はまったく関係なくて、一人で演劇を観にいった話をします。

その前に羽野花奏を布教させてくれ

今回の舞台は、羽野花奏さんという推しが出演しているという経緯で観にいきました。
ということで、まず羽野花奏さんを紹介させてください。
声優としての羽野さんから。
イヤホンをして以下の動画を聴いてください。立体音響なので。

『きみとのなつ。~音羽美和~』という音声作品です。こちらのCVを務めているのが羽野花奏さんです。

音声作品を1500本くらい持っていてdlsite全年齢レビュワー29位の、のぱふぃるたさんという人が「 #2020年自分が選ぶ今年の音声作品4作」に挙げていたので、間違いなく傑作だと思います。
気に入った方はぜひdlsiteから購入してみてください!

次に、普段の羽野さんです。

セリフ、歌、特撮語り
この切り抜きは50%くらい特撮語りですが、切り抜かないと90%特撮語りです。

いつもこうなんです。

そんな羽野さんの初舞台を観にいったというわけです。

アリスインデッドリースクール・邂逅

9/8-9/12にかけて新宿村LIVEで行われている舞台『アリスインデッドリースクール 邂逅』を観にいきました。

製作はガールズ演劇カンパニーのアリスインプロジェクトです。主に若手女優や女性アイドルなど、女性のみでSFファンタジーを描く舞台や映画等を制作・上演しています。
この『アリスインデッドリースクール』というのはアリスインプロジェクトの代表作で、2010年の初演以来何度も再演され、今回の『邂逅』はナンバリング16です。舞台だけでなく、映画、アニメ、コミックや、派生作品も制作されています。
……などと知った風なことを言っていますが、僕は舞台のことを何も知らないので、すべてwikipediaからコピペしています。ついでにあらすじもコピペしておきます。

死体が動き始めた朝、女子校の屋上に逃げ延びた少女たちの生と死を描く笑いと涙の青春群像劇。
愛心学園の屋上で秋の文化祭に向け漫才の練習をしている二人、墨尾優と百村信。屋上は一癖ある生徒たちが集まり、他愛もない会話をしている。すると世界が一変し、屋上に駆け込んでくる生徒たち。怪我をした者、常軌を逸した者、様々な境遇の少女たち。三年生、紅島弓矢の手には血に濡れた金属バットがあった。世界は、死体が蘇り、生きている人間を襲う地獄と化していたのだ。ユウとノブは、恐怖と絶望の狭間で決断を下す、「よし、漫才やろう!」。束の間の笑顔を取り戻した生徒たちは、食料の調達や脱出の方法を考え、そして、将来の夢を語り合う。夢も希望も失われたこの世界で、彼女たちは笑って生きられるのか?(wikipedia

舞台チケットは2枚買え

あらすじどころか最寄り駅すら知らないまま、財布とチケットだけ持ってアロハシャツで向かった僕。
正直観る前は「動いてる推しを見よ~」くらいのノリだったんですが、めちゃめちゃ楽しかったです。

やはり何といっても圧倒的な情報量。モニター越しの映像と異なり声や音がダイレクトで聴こえますし、舞台ならではのメリハリの利いた芝居が迫力あります。舞台道具も三次元だし。
特に今回の『アリスインデッドリースクール 邂逅』は登場人物が19人いて、平均して15人くらいが舞台に上がった状態で物語が進みました。声を発しているのが2, 3人の場面でもサイドで数人ずつで固まって表情や身振りによる掛け合いが進行していて、見るべき箇所が多数でした。
処理しきれないほどの濃密な情報の洪水が、1回限りのリアルタイムの体験として脳に入ってくるというのは舞台ならではですね。「演劇は映像より上位の体験型コンテンツ」って『推しの子』で黒川あかねが言ってた。

あとはキャストファン的な視点でもいい。
たとえば、終演後トークや物販や練習風景ムービーなどが充実しているのも演劇のいい文化。なんとなく、演じてるキャラクターと演者の境目が比較的曖昧なコンテンツというイメージがある。
それからなんといっても、普段の声優活動やアイドル活動では珍しい演技や動きを見れるのが素晴らしいです。身振りを駆使した演技とか、本気のダンスとか、絶叫芝居とか。推しの新しい一面を見れる。舞台用の衣装も着てるし。
余談ですが、音声作品界隈でも「シチュエーションボイスだけでなくボイスドラマも聴くと、推しの癒し演技だけでなく怒りや号泣の演技も聴けるよ」と言ってボイドラ沼に引きずり込む手口があります。気を付けてください。

とても良かった。期待を超えて非常に良かった。拾いきれていない演技がある。咀嚼しきれていない考察がある。
ゆえに僕は言いたい。
「もう1回観た~~~~~い!!!!!!!!!!!」

でも、観れません。1枚しか買ってないから。8公演で終わりだから。DVD発売告知もないから。

ゆえに僕は言いたい。
「演劇はチケットを2枚買っておいた方がいいです」

舞台は情報量が多く、1回では見落としが発生してしまうから。

ストーリーやキャストを知らないフラットな状態で観て、知ってキッチリ調べた状態でも観て、2つの異なる楽しみ方をしたいから。

リアルタイム演技という性質から生じる、公演間の差異があるから。

以上です。




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