舞台上でブチギレる大御所芸人さんを間近で見た
「藤井ペイジの思い出100円」第3話。
今回も少し古いお話し。
95年くらいから97年くらいまでだっただろうか。
昼間は寄席をやっているNGK(なんばグランド花月)。
あまり使っていなかった平日夜の有効活用+芸人の育成も兼ねて、若手を中心とした寄席を催してくれていた時期があった。
その名も「YORU2寄席」(よるよるよせ=通称ヨル寄席)。
NSCを卒業して間もない13期生からもオーディションを受け、僕らミシマフジイを含めた数組が合格。
今も現役の先輩では、矢野兵動さんややすよともこさん、ショウショウさんなども出演されていた。
出演者は月〜金まで基本帯で出演し、持ち時間は一組10分。
お客さんは平均50〜100人くらいで、キャパからすると寂しかったが、我々駆け出しの芸人には、とても勉強になる場だった。
そのヨル寄席の中で、2〜3ヶ月に一度、若手のトーナメントがあった。
「ル・マンザイ」。
(説明するのも野暮ですが、車のレース「ル・マン」と「漫才」を掛けている)
毎回8組が出演し、審査員はお客さん。
優勝のご褒美がとても魅力的で。
なんと向こう半年に渡り、毎月一週間、NGKの昼寄席の出番がもらえるのだ。
(昼のNGKの出演者は一週間替わり。つまり毎月7日間連続の出番をもらえる)
あのあこがれのNGKの昼出番。
そこに立つチャンスが、こんなに近くにあるとは!
ヨル寄席に出だして数ヶ月経ったある時、ついに我々も「ル・マンザイ」に出させてもらえることになった。
しかも「特別審査員」として、なんと大御所の漫才師さんが。
のりおよしお師匠。
80年代初頭の漫才ブームでブレイクし、僕が子供の頃「オレたちひょうきん族」で毎週のように見ていた西川のりおさんと、上方よしおさんのお二人だ。
そのお二人が、舞台の端に設置された審査員特別席で、我々の漫才を見てくださるという。
緊張する!
しかしこの時、そんな緊張も吹っ飛ぶ大ハプニングが起こったのだ…
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