第29話 同期で天才と呼ばれていた男

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第29話
「同期で天才と呼ばれていた男」

1994年4月。
22歳の僕は、大阪の吉本総合芸能学院、いわゆる「NSC」に入った。
僕の同期・13期には、のちにMー1王者になるブラックマヨネーズやチュートリアルの徳井、野性爆弾や次長課長など、売れっ子がわんさといる。

そんな強者揃いの中で。
入学当初から「天才」と称された一人の男がいた。

それがなんと

チャンス大城

(当時は本名でしたが、ややこしいので統一しときます)

お笑い好きの人は「ん?」と思うかもしれない。
同じくNSCの8期生である千原兄弟さんが「俺らの同期」と紹介しているからだ。
ここには、僕らも在学中、いや出会ってから15年ほど経つまで知らない事実があった。

今回はこの辺りのことを思い出しつつ書いてみます。

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