この人たちの命を守ることができない

そんなことを思ってしまう。
自分が向き合わなければならない命という重さに負けそうになる。

なぜ生きるんだろう?
なんで生きてたいんだろう?
何が、誰がその人を生かしてるの?

人工呼吸器で強制換気で体内へ酸素を送り、喋る事もできず、自分の意思表示もできず、吸引するときだけ顔を真っ赤にして苦しがる。

『できれば手術したくない』
本人はそう言っていたじゃないか。
家族の強い希望で手術したけども。
患者本人よりも家族が一生懸命なの、見ていてなんとも言えない気持ちになる。
誰が幸せになれるんだろう。

難しいんだけどさ。
この人たちの命を守ることができないというよりも、この人たちの意思を守ることができない。

この難しさがあるのが、現場ってことなのかな。

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退院後の生活に不安のある患者さんがいた。
そんな人たちの生活を支えたいと、やっぱり思った。身体ももちろんそうだけど。病院だけじゃゼロにはできない不安を、地域で背負いたいと思った。

創作意欲になります。!