頼りにしていた人が死んで途方に暮れている

By 柴田聡子。

簿記二級の勉強をしていた時、まあまあ色んな論点に心折れそうになっていたわけだけど、やっぱり一番しんどかったのは連結会計である。製造原価計算も外貨も本支店会計もどれもなかなかハードだったけど、やはり連結会計が一番ハードであった。

それもそのはずで、テキストには「連結会計はいままで一級の範囲だったんだけど最近二級になっちゃったの汗でも頻出だから頑張ってね!」みたいなことが書いてあった。マジで受けるのやめたろうかと思うほど厳しかったが、 『でもこれできたら、必然的に俺には一級レベルのほかの論点もできるポテンシャルがあるってことになるな』と思って、オイオイと泣きながらやった。無事受かった。

受かった僕はそのまま税理士試験を突破すべく簿記論の勉強をしている(簿記論とは、ざっくりいうと税理士になるために必要な簿記一級クラスの試験である)。確かに難しいが、やってやれないことはないという感じがする。なんと言ったって僕は二級の連結会計を倒してここまで来たのだから。

とはいえ難関であることは間違いなく、勉強の進むペースは二級ほどではない。二級の倍の量のテキストがあるので、二級と倍の時間をかければ受かるなと思っていた。しかし、おそらくこのペースだと無理だろう。
二級の勉強期間はトータル二ヶ月程だった。簿記論の勉強を始めて三ヶ月と少し経ったので、あとひと月ほどで受かるレベルに到達していたら良かったのだが、今のところまだインプットすら終わっていない。最初は二級の倍の時間を想定していたけれど、まあ仕方ない。2.5倍に軌道修正しよう。どうせ夏まで試験受けられないし、時間はたっぷりある。

本当は財務諸表論の試験も一緒に受けて突破してしまいたかったのだが(財務諸表論とは、簿記論と同じくらい難しい税理士になるために必要な試験の一つである)、まあこれも一緒にやってたら簿記論と財務諸表論が共倒れすると思うので、今年は確実に一科目を取りに行こうということだ。一年一科目、五年かけて資格取得。これが目標。

という感じでやっていたのだけど、今しがた目の前が真っ暗になることがあった。最後の4冊目のテキストも半分ほど終わり、さあまた地獄の反復演習が始まるぞと思っていた矢先のことである。
残りの論点は何かなと思って目次を見てみたら、テキストの最後、簿記論の最後の最後にやる論点が、連結会計だったのである。

なんでお前がまた出てくるんだよ。

いや確かに、『簿記論って要は二級でやった事の発展的なことをやりまくる試験なんだな〜』とは思っていたよ。本支店会計も外貨もリースも全部二級でやった事の発展だったよ。でもさ、連結会計にもそれがあると思わんじゃない。連結会計はあれで終わりだと思うじゃない。だってあんなに難しかったんだから。ほんとに心折れかけたんだよ俺、勘弁してくれよ。

だいたい俺が税理士になったら相手にしたいのは個人事業主と相続なのよ。それで飯食ってきたいのよ。百歩譲って中小企業をお客さんにしたとしても、必要なのは財務諸表だろ。千歩譲って外貨までだろ。支店がバンバンあったり子会社持ったりするような規模の企業は相手にしたくないのよ。だからやりたくないのよ。俺は公認会計士になりたいわけじゃないのよ。わかってくれるか?

そんなわけで、『俺には簿記一級にも受かるポテンシャルがある』という仮説が完全に棄却されてしまい茫然自失なわけですが、とはいえ今更やめる訳にもいかないので、勉強します。ではまた。

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