詐欺とバイアス
人は誰しも「この日は気をつけて過ごさないと…」という忌み日を持っているもの。
私の場合、その忌み日にあたるのが8月15日です。
この日に何があったかというと、遊びに行った出先で詐欺師に絡まれてお金を騙し取られました。
あまりに突然の出来事で、当時は深く傷つき、しばらく立ち直れませんでした。
あれから1年経って、未だに傷ついているかというと、実はそうでもないです。
時間とともに心も回復していき、トラウマのように悩まされることは無くなりました。
今となっては、いい教訓です。
本題に入りましょう。
毎日のように「詐欺には気をつけましょう」と注意喚起されているにもかかわらず、引っかかる人が後を絶えません。
その理由の一つとして挙げられるのが、正常性バイアスです。
主に災害などに関連して使われる用語ですが、詐欺被害にも同じことが言えます。
「自分は引っかからない」と思っていると、明らかにおかしい違和感すらも、正常の範囲内だと考えてしまいます。
もう一つ、詐欺被害者の心理として言えるのが、確証バイアスです。
たとえ相手が詐欺師でも、一度信用してしまうと、その人のいい所だけが目に入り、違和感から目を背けてしまいます。
私が寸借詐欺に引っかかった理由は、
・初対面の人に急に話しかけられたのに、警戒をしなかったから
・相手から共通の話題を持ち出された時点で、「この人は大丈夫そう」と思いこんでしまったから
・相手に明らかにおかしな言動があったにもかかわらず、違和感から目を背けていたからと、様々挙げられます。
一度相手を信じてしまうと、違和感があっても、「この人は大丈夫」「何もおかしくない」と思い込んでしまうのです。
そして、これは私だけに限らず、誰にでも起こりうる事です。この記事を読んでいるあなたも、詐欺師の標的になり、心理的なバイアスに陥る可能性があります。
我々にできるのは、詐欺を他人事だと軽視せず、詐欺師の手口や詐欺被害者の心理を理解し、知識を蓄えておくことです。それが、もしもの時の自衛に繋がります。
皆様も、詐欺とバイアスの関連性について知ることで、被害を未然に防ぎましょう。
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