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2021年は失敗だらけの一年だった

書き初めで記したのは【天才証明】
今年はやってやる。おれらが最強だ。天才の俺様についてこい。
自信満々にこの四文字を書き、壁に貼った
今年は飛躍の年になると信じて疑わなかった

登録者が30万人くらいだった3月に「怠惰な俺たちがついに本気を出すぞ」「年内100万人突破」と豪語した
俺は昔から衝動的に色々とやり始めすぐ気が変わってしまう。やり始める時だけは天にも届くほどのやる気と自信があるからやっかいだ
そんな俺をよく理解しているけすに反対されたが、無理矢理押し通した
色々な人を巻き込み、大金をかけて作った「スコラー2」が思ったより伸びず、「無限思考モード」に突入して更新が2週間ストップした
こういう時期は、考え抜いてたどり着いた結論をぶっこわして、作り直して...実は苦しいものだ
ファンからは「本気を出すと言ったのに...」と失望の声がたくさん届いたけど
「おれ天才だから」と言って生きてきた分、「本気で考えたけど何も思いつかなかった」とは口が裂けても言えず、怠惰キャラに甘えてその失望を受け入れることにした

次は月水金投稿をはじめた
考えてもいい仕掛けが思いつかず「定時投稿をすることで視聴者の生活の一部になることを狙う」というYouTuberド定番の戦略を取った
ほぼ思考放棄だ
そして、いつの間にか「やりたいこと」が「やらなきゃいけないこと」に変わり始めていたことに気付かないまま、例の騒動が起きた

週刊誌から、記事が何日に出ます、質問に答えて下さいみたいなメールが届いて
「こんな感じで来るんだ!」と謎にワクワクした
思うように行かず苦しんでいた俺は、炎上ですらチャンスだと思ったのかもしれない
記事が公開されると、予想をはるかに上回る批判が殺到し、初めての炎上を経験した
これに対し俺は「開き直る」というスタンスを取った
理屈はこんな感じだ
「俺たちは自由に生きるため安定を捨ててYouTubeを始めた。友達の誕生日会すら好きにいけない人生は嫌だ」
当然火に油を注ぎ、スポンサー契約は解除され、毎日数万件の誹謗中傷が届いた
自分達が叩かれるのは自業自得だけど、庇ってくれたファンが叩かれてるのを見た時はきつくて
ここらへんから今まで当たり前にあった「根拠のない自信」が揺らぐのを感じた気がするなぁ
そしてそこから半年近く、登録者は減り続けた

俺たちは、運良く一本目からバズって、そのまま止まることなく伸び続けてきた
結果が出ているとチームの雰囲気はすごくいい
酔った勢いで熱い話とかしちゃう、あのノリだ

それに対し、登録者が減り続ける期間は地獄だ
YouTubeは数字という「現実」を突きつけてくる
今まで感じていた「勢い」がなくなり、企画も撮影もなんか微妙だ。完全に悪循環に突入した
メンバーの不満や不安が溜まっていくのを感じつつも、うまい打開策を考えられない自分がもどかしかった

秋はフルマラソンに挑戦した
ファンに、そしてメンバーに、YouTubeに対する覚悟を示したくて走った
「やる気がない」と思われたくなかった
ゴールした時、この時期何回もぶつかり合っていたけすが嬉しそうにハグしてきて、走ってよかったと思った
久しぶりの案件が来たり、shortsがバズったりのプチグッドニュースが続き、ちょっとずつチームの雰囲気がよくなり始めた

ここで俺たちはやっと低迷期について動画で話し、懲りずに毎日投稿宣言をした
何度も失敗しているにも関わらず、ファンは応援してくれた
でも数日後、無駄なこだわりで動画をボツにして結局毎日投稿はまた失敗
本気で応援してくれているファンから厳しい意見が殺到して、心の底から反省した
後日、ヘラヘラのありしゃんがいきなり家に来て、本気で説教をしてくれた
肩の荷が下りて、またYouTubeを楽しめるようになったよ
ありしゃんいつもありがとう

そして2021年も終わり、現在の登録者は47.2万人
大口叩いて掲げた目標には遠く及ばず。
「親友が会社をやめてついてきてくれた」
モチベーションにしてきたはずのものが、いつしかプレッシャーになり、それを乗り越えられなかったんだろうな
本当に本当に悔しくて、もどかしい一年だった。

今年は、「リアル」でいることの難しさを痛感した年だったな
下ネタから何からオープンなおれらだけど、みんなかっこつけたがりだから弱味を出すのは嫌だったよな
けす、森山。悔しい思いをさせてしまって申し訳なかった

懺悔はこれくらいにして、これからの話をしよう
今後、俺たちは一旦数字の目標を立てるのをやめて
楽しいこと、ワクワクすることに手を伸ばそう
そこが俺らの強みだし、それを忘れたらそこらへんのYouTuberと変わらない
俺らならいける。楽しんでいこう。

ファンのみんなにわかってほしいことが一つある
俺は裏で悩んでたとしても、表ではエンターテイナーでいたい
それは無理して楽しい演技をするっていう意味じゃなく
みんなに自分が作った動画を見せるのが俺の趣味なんだ
大学生の頃、クソ下手なラップの動画をみんなで撮って徹夜で編集して、その動画見ながら爆笑してた
楽しかったなぁ
「視聴者」「視聴者さん」じゃなく「しっちょ」って呼ぶことにしたのも、友達を楽しませる感覚でいたいからなんだ。ニックネームみたいでよくない?

その一方で、今回みたいに裏側の苦悩とか失敗もオープンにしていきたい
俺たちの「リアル」でみんなの心を動かしたいし、ありのままの俺らを応援してほしい
数字の世界で生きつつも、俺は生身の人間であるファンと向き合って活動していきたい

来年の書き初めは【他力本願】にしようと思う
やっぱり俺はどうしようもないダメ人間だ
一人じゃ本当に何もできない
でも、なぜか俺の周りには頼れる仲間がいる
応援してくれるファンがいっぱいいる
来年はもっとみんなを頼って、その分みんなを大切にして、俺は俺にしかできないことをする
2022年は、「こいつを助けてあげたい」と思える生き方をすると決めた
みんないつもありがとう
これからもよろしく

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