足元から考える人になってほしい
海洋汚染について、調べたことを発表する子どもたち。
今どきはPowerPointがなくても簡単にスライドを作ることができるので、発表自体は立派に見える。
新聞やニュース番組からはほど遠い子どもも多いので、海洋汚染という話を知っただけでも良しとしないといけないかもしれない。
ただ、調べたことを丸々読んでいるだけの発表が多いのは、残念。
一応、私たちができる対策、という項目を設けて「ゴミを捨てない、エコバッグを持って買い物をする」とまとめていたが、それが本当に彼らの実感になったのだろうか。
そもそも、なぜ海洋汚染が起こるのか。
「海にゴミを捨てない」と簡単にいうけれど、海水浴の人以外でわざわざ海にゴミを捨てにいく人がいるだろうか・・・。もちろんいるわけがない。
不法投棄は別問題としても、普通に生活したゴミがゴミ箱に入れば、そして適正に処理されれば、ゴミがそのまま海へ流れつくことはないのだ。
つまり。
ゴミが適切な処理をされないために、風や雨で流されて、川から海へ流れていく。
私たちの生活そのものが海洋汚染の入り口なのである。
プラスチック製品を減らす、無駄なものを買わない、などなど気をつけることはいろいろあるけれど、まずはゴミを落とさない、が大前提ではなかろうか。
ここ1年、町内のゴミ拾いボランティアに月に2回参加している。
一見綺麗に見える道路にも、コンビニゴミ、タバコのゴミ、必ず落ちている。
どう考えても子どもが捨てるゴミでは無い。
こんな大人が増えて欲しく無い。
そのために、まず、足元のゴミを拾おう。そしてゴミを落とさない大人になろう。
私に発言の機会があれば、そんなことを話したいな、と思うひと時であった。
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