見出し画像

2023-24 FA Cup Final vs Manchester United メモ

 日本時間2024年6月25日23:00〜に行われた、2023-24 FA Cup Final Manchester United戦のメモ。あくまでメモです。
 United側の配置をあまり見れていないのでそのあたりご容赦ください。

<引用元:Man CityのX>

Cityの陣容

 Starting line-upは画像のとおり。Unitedの快速WG、RashfordとGarnachoに対抗するため、それぞれ左にJoško、右にWalkerを配するのにはあまり疑問の余地はないと思いますが、CBがAkéとStonesの組み合わせなのはかなり違和感。

 そもそもStonesがしばらくスタメンで全然出れていないのに、FA Cup決勝という大一番でのいきなりの抜擢も疑問ですし、Stonesを出すのであれば、CB位置からの列上げを前提にしない場合もなくはないと思いますが、上げる場合も上げない場合も相方はRúbenが最適かと思います。

 中盤は、今シーズン後半に一定の解を見出したRodrigoとKovačićの組み合わせに、Bernardo、De Bruyne、Fodenが流動的に動く形。CFにはHaalandが入りました。

<引用元:Man CityのX>

Unitedの陣容

 SBにはAaron Wan-Bissaka、Dalotと対人に強い選手を配置。前線には足の速い選手を配置し、しっかりと守備を固めて、Brunoらからの一発カウンターを狙う布陣に見えます。

<引用元:Man UnitedのX>

前半の展開

 こういう一発勝負では大体かなり慎重に入るCity。ただこの試合では、慎重にというか後手に回り、パスずれや連携ミスを多発し、ボールロストやあわや失点につながるようなシーンも。対するUnitedはおそらく思惑どおり、ゴール前にバスを止めて前線にロングボールを送り、カウンターを狙う。

 その狙いが結実したのが29' シティのパスミスを拾うと、左SBのDalotから中央にいたGarnachoを狙ったパス。バウンドしたボールをJoškoが頭でGKに返そうとしますが、認識が合わず、前に出てきていたOrtegaの頭上を超えたボールをそのままGarnachoが決めて先制。

 Ortegaが触れてもエリア外だったので、状況的にもお咎めは避けられなかったでしょう。
 Edersonみたいにエリア外に出て処理し切るか、Joškoに任せて返球を拾うか、はっきりした対応が必要でした。ボールの落ちた場所、Joškoが触れるタイミングの予測が難しかったのだと思いますが、であればそのまま処理し切ってほしかった。
 また、JoškoもOrtegaの接近を認知してプレーに繋げられていれば、他の選択をとることもできたと思います。双方のミスですね。

 その後も中央からワンタッチのパスや連携で、狭いところを無理目に崩そうとしたり、ミドルシュートで得点を狙おうとしますが、なかなかUnitedのタイトな守備を崩せません。

 38’には、左サイドRashfordから対角のGarnachoへのパス、そのまま持ち運んでバイタルにいたBruno→Mainooへの見事なパスから失点。このシーンは中盤の戻りが遅かったですね。
 2点ビハインドで前半を終えました。

後半の展開

 Pepは交代カードを切ることが少なく、切っても遅めですが、この試合では流石に動きました。Kovačićに代えてDoku、Akéに代えてAkanjiを投入しました。
 自分としても大外でプレーできる選手、守備のテコ入れが必要だと思っていたので、この交代はPepと解釈一致です。

 大外でプレーできる選手が欲しいのでDokuの投入、Stonesの列上げをした時に後方で待ち構える選手をAkéに代えて、Rúbenでもいいけど中央目にポジションをとっているUnitedの前線2人に対して足の速さでAkanjiを選択、引くUnitedに対して狭めの空間でプレーするのが苦手そうなKovačićをベンチに下げたと推察します。

 前半で2点取ったUnitedは、後半も守備に徹してカウンターを狙ってきます。右サイド、中央は相変わらず狭いところで崩そうとして引っ掛けて、カウンターを喰らってファウルで止めるシーンが増えてきました。

 なんとかまずは1点返したいCityは左サイドのDokuに活路を見出します。Dokuを起点としたプレーが続き、53' Fodenにロークロスを供給しますがミートせず。54'にはDoku→Foden→Haalandへボールが渡りシュートを放ち、ポストに嫌われるもUnitedのゴールを脅かし続けます。

 56'にDe Bruyneに代わってÁlvarezが入り、いくつかシュートチャンスをつくるも決めきれず。特に63' Haalandの動きに目がいってしまったUnitedの守備ラインを突破し、Fodenからのスルーパスを受けたシーンは決めて欲しかった!

 その後は膠着状態が続き、何本かミドルシュートを放つも、Onanaに阻まれます。

 86' Dokuが個人技から一点返すも、時すでに遅し。PL連覇とFA Cup連覇を同時に達成する新記録樹立とはなりませんでした。

感想

 Pepの選手起用、ジャッジの一貫性の微妙さ(MainooのHaalandへのプレーはファウルでは?)、選手のコンディション、試合運びなど文句を言いたいことは色々あります。悔しい結果ではありますが、最後まで勝つための戦い方に徹したUnitedを讃えたいと思います。

 シーズン最後に今季ワーストにもなりそうな試合を見て後味は悪いですが、集大成がこれと言われればそうなのでしょう。嬉しいのはDokuの才能と成長を確認できたことでしょうか。

 シーズン通してもやっとするような一年でしたが、4連覇を達成したことは紛れもない事実。また来シーズンも応援していきたいと思います。
 C'mon City!!!


下記リンクから他のシャツの紹介や記事をご覧いただけます。
ユーザーフォロー、マガジンフォロー、スキをいただけると励みになります!

シャツの紹介:こちらのマガジン
シャツ紹介含む全ての記事:こちらのマガジン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?