![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141597554/rectangle_large_type_2_ddbbc47a9deb5cb075e83a04ab7b3580.jpg?width=1200)
23-24 Manchester City 選手別レビュー GK・DF編
まえがき
Premier Leagueは5/20に最終節を迎え、FA Cupもとうに終わってサッカー界はCopa、EUROに進み、そしてそれらも終わってしまったというのにいまだに何をやってんだという感じですが、やり始めてしまった手前、やり終えねば次のシーズンに進めないというそんな気持ちで、Cityの23-24選手レビューをやっていきます。
書き始めたのはPL最終節が終わった直後ですが、CSが行われる8/10になってやっと書きおわるかどうかというところまで来ました。
まずはGK・DF編。お付き合いくださいませ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141597520/picture_pc_5b607e3bd1e309758d82600e6a6dd713.png?width=1200)
<画像引用元:ManCity.com>
対象選手
レビュー順とポジション、名前の表記はManchester CityのMen's Teamをベースにし、出場時間や成績はtransfermarkt.comを参照します。各選手、シーズンにtransfermarktへのリンクをつけました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141597577/picture_pc_c14fed02b11225e39278e3fc3caf3060.png?width=1200)
<画像引用元:ManCity.com>
GK編
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141597625/picture_pc_5d8d80882b9fba9bbd96ef1e6dbfdd2b.png?width=1200)
<画像引用元:Manchester Evening News>
SCOTT CARSON 33
![](https://assets.st-note.com/img/1723260757288-jbqhZoTkv5.png)
<画像引用元:ManCity.com>
出場時間・成績
22-23シーズン
出場時間:-
成績:-
23-24シーズン
出場時間:-
成績:-
所感
長らくプレーするのを見ていないなと思ったら、最後に公式戦に出たのが21-22シーズンのCLラウンド16 Sporting戦の2nd Legだったようですね。
チームメイトを助けることが自分の役割の半分と本人も語っていますし、Edersonが語るCarsonの仕事ぶりにも愛が溢れており、出場はなくともチームを支えていることが伺えます。
個人的に好きなのは、22/23シーズンIstanbulで行われるチャンピオンズリーグ決勝の際に、ホテル行きのバスで「心配ないよ。イスタンブールに来るたびにチャンピオンズリーグのトロフィーを持って帰っているんだ。」とチームを鼓舞したとGundoganが明かしたエピソードですね。
そして、シーズン後の風物詩にもなりつつある、Carsonの1年延長が今年も発表されました。Pepも語るとおり、最年長としてこれからもチームによい影響をもたらしてほしいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1723260954445-Jj9JpQQmLH.png)
<画像引用元:ManCity.com>
EDERSON 31
![](https://assets.st-note.com/img/1723261152498-Gce5DsnGVb.jpg?width=1200)
<画像引用元:Eurosport>
出場時間・成績
22-23シーズン
出場時間:48試合4,275分
プレミアリーグ:35試合3,150分
チャンピオンズリーグ:11試合990分
FAカップ:1試合45分
カラバオカップ:-
コミュニティシールド:1試合90分
成績:被ゴール:39 クリーンシート:19
プレミアリーグ:被ゴール:32 クリーンシート:11
チャンピオンズリーグ:被ゴール:4 クリーンシート:7
FAカップ:被ゴール:- クリーンシート:1
カラバオカップ:-
コミュニティシールド:被ゴール:3 クリーンシート:-
23-24シーズン
・出場時間:43試合3,718分
プレミアリーグ:33試合2,788分
チャンピオンズリーグ:7試合660分
FAカップ:-
カラバオカップ:-
クラブW杯:2試合180分
UEFAスーパーカップ:1試合90分
コミュニティシールド:-
・成績:被ゴール:34 クリーンシート:16
プレミアリーグ:被ゴール:27 クリーンシート:13
チャンピオンズリーグ:被ゴール:6 クリーンシート:1
FAカップ:-
カラバオカップ:-
クラブW杯:被ゴール:- クリーンシート:2
UEFAスーパーカップ:被ゴール:1 クリーンシート:-
コミュニティシールド:-
所感
今季もお疲れ様でした。
Edersonに対する気持ちは加入当初も今も変わっていなくて、足元の技術はピカイチ、GKに求められる能力はトップクラスではないまでも、そこそこのものかと思っています。そもそもボールを保持して相手を押し込むことの多いCityにとっては、プレスの回避先としてGKに戻した時に難なくプレーできることの方がメリットが大きいと思っているので、彼が正守護神であることに不安は一切ありません。
過去数シーズン、シュートストップの少なさを責められていたこともありましたが、加入当初は見事なセービングを見せていた記憶があり、自分は決して足元だけの選手ではないと思っています。勿論もっと止める選手はPremier Leagueにも沢山いますけど。
それでも22-23シーズン、23-24シーズンはセービングに改善が見られた印象があり、Haalandらの加入により普段受けるシュートの質が上がったからでは、なんてまことしやかに囁かれていましたね。
今季はNewcastle戦の衝突で膝に深い傷を負ったり、Nottingham Forest戦で肩痛めたりと負傷の憂き目に遭いつつも、すぐ復帰してきたのには嬉しさと共に恐怖すら感じました。
Spurs戦で負傷交代しそのままシーズンアウトとなったあと、中東方面への移籍が取り沙汰されましたが一転残留。Al-Nassr、Al-Ittehadからオファーがあったようですが、今は気持ちを切り替えてCityにコミットしてくれていると思います。
来季も卓越した足元の技術で、狂ったプレー強心臓プレーを魅せてほしいですね。
そういえば、サッカーでもブルーカードの導入が取り沙汰されました。ラグビーでいうシンビン(危険なプレー等があった場合に一時的にピッチから離れることを命じるルール)に相当するもののようです。
Edersonにもしブルーカードが出されたら、誰かフィールドプレーヤーに変えてOrtegaを出し、ピッチに戻ったEdersonにはフィールドプレーヤーとしてプレーしてもらい、一時的な退場による影響を軽減する策を妄想しました。
結局導入は見送られることになったようですが、いつかフィールドプレーヤーとしてプレーするEdersonが見たくないといったら嘘になります。
BEST OF EDERSON & ORTEGA 2023/24
STEFAN ORTEGA MORENO 18
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141606168/picture_pc_b0f2fd5bf3b7512d298aa4495e9fca9c.png?width=1200)
<画像引用元:Manchester Evening News>
出場時間・成績
22-23シーズン
出場時間:14試合1,215分
プレミアリーグ:3試合270分
チャンピオンズリーグ:2試合180分
FAカップ:6試合495分
カラバオカップ:3試合270分
コミュニティシールド:-
成績:被ゴール:7 クリーンシート:9
プレミアリーグ:被ゴール:1 クリーンシート:2
チャンピオンズリーグ:被ゴール:1 クリーンシート:1
FAカップ:被ゴール:1 クリーンシート:5
カラバオカップ:被ゴール:4 クリーンシート:1
コミュニティシールド:-
23-24シーズン
・出場時間:20試合1,622分
プレミアリーグ:9試合632分
チャンピオンズリーグ:3試合270分
FAカップ:6試合540分
カラバオカップ:1試合90分
クラブW杯:-
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:1試合90分
・成績:被ゴール:20 クリーンシート:8
プレミアリーグ:被ゴール:7 クリーンシート:4
チャンピオンズリーグ:被ゴール:7 クリーンシート:0
FAカップ:被ゴール:4 クリーンシート:4
カラバオカップ:被ゴール:1 クリーンシート:0
クラブW杯:-
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:被ゴール:1 クリーンシート:0
所感
Cityの正守護神といえば長らくEdersonが担ってきましたが、22-23シーズンに加入したドイツ人GKはその不動の地位を脅かす存在でもあり、またEdersonが不在の時にはゴールマウスを守り切ってくれた功労者でもあったかなと思います。
Ortega自身はどう思ってるかわかりませんが、最近のCityは出場機会が少なくなっても負の感情を表に出す、不協和音を生む選手がほぼいなくなりましたね。そして、いざ出場することになればしっかりやってくれる。途中出場でも平然とプレーをしてくれるのが助かりました。特にSpurs戦のビッグセーブ連発はビビりました。
個人的には勝手に別れの予感を感じていましたが、シーズン終了後に2025年夏までだった契約期間を1年延長。少なくとももう1年はCityで共に戦ってくれることになりそうです。Edersonよりも年上なのがなんとも難しいところですが、GK陣には来季も切磋琢磨してもらい、Cityのゴールを守って欲しいですね。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141606280/picture_pc_cd5d8c750bf3795a145aa4cbdeac3305.png?width=1200)
<画像引用元:The Guardian>
DF編
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141597658/picture_pc_b890daf3a527d5f3a07af6dbac9dd931.png?width=1200)
<画像引用元:ManCity.com>
MANUEL AKANJI 25
![](https://assets.st-note.com/img/1723261887715-lLYNPlDc7k.png?width=1200)
<画像引用元:ManCity.com>
出場時間・成績
22-23シーズン
・出場時間:48試合3,814分
プレミアリーグ:29試合2,286分
チャンピオンズリーグ:11試合945分
FAカップ:6試合477分
カラバオカップ:2試合106分
・成績:1A1G
プレミアリーグ:1A
チャンピオンズリーグ:1G
FAカップ:-
カラバオカップ:-
23-24シーズン
・出場時間:48試合3,864分
プレミアリーグ:30試合2,514分
チャンピオンズリーグ:8試合666分
FAカップ:5試合333分
カラバオカップ:1試合90分
クラブW杯:2試合81分
UEFAスーパーカップ:1試合90分
コミュニティシールド:1試合90分
・成績:2G2A
プレミアリーグ:2G
チャンピオンズリーグ:2G
FAカップ:-
カラバオカップ:-
クラブW杯:-
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:-
所感
今のCityでベンチに置かれても文句を言わない印象のある選手No.1を決めるのであれば彼ではないかなと。RúbenやStonesが出ない試合ではそれを埋めるようなに最終ラインの便利屋をしてくれていてありがたい限りですし、足の速い選手への対応もCityのDFの中では上の方ではないかなと思います。ただ、左右に振られるような状況が苦手だったり、昨シーズンのCL決勝Intel戦のLautaroへの対応や、今シーズンのSpurs戦のSonへの対応など、決定機につながるやらかしもしばしば。
移籍元のDortmundのファンが、Akanjiが年1で致命的なやらかしをするって言っていたのもまあわかります。
しかし便利。最終ラインのどこでもとりあえず置いておけますし、効果的かは置いておいて、偽CBとして中盤に上がることもできますし。
2022年の夏に移籍期間ギリギリで加入した時には、前評判はそこまで高くなかったように思うのですが、出場時間を見てみるとCityのDFの中でトップクラスで試合に出ていました。Dortmundのころは負傷離脱が頻繁にあったようですが、Cityに来てからはそれもほぼなくありがたい限りです。移籍金が1750万ユーロと破格でしたし、DortmundにもAkanjiにも感謝ですね。
改善するとしたら偽CBの役割が与えられた時の振る舞いでしょうか?でも、来年も無難に良い感じにプレーしてくれると思うので、よろしくお願いします。
NATHAN AKE 6
![](https://assets.st-note.com/img/1723262080486-VtaPlnfYYm.png?width=1200)
<画像引用元:ManCity.com>
出場時間・成績
22-23シーズン
・出場時間:41試合2,893分
プレミアリーグ:26試合1,877分
チャンピオンズリーグ:8試合608分
FAカップ:3試合174分
カラバオカップ:3試合144分
コミュニティシールド:1試合90分
・成績:3G
プレミアリーグ:1G
チャンピオンズリーグ:-
FAカップ:1G
カラバオカップ:1G
コミュニティシールド:-
23-24シーズン
・出場時間:44試合3,057分
プレミアリーグ:29試合2,044分
チャンピオンズリーグ:7試合382分
FAカップ:4試合302分
カラバオカップ:1試合68分
クラブW杯:2試合171分
UEFAスーパーカップ:1試合90分
・成績:3G2A
プレミアリーグ:2G2A
チャンピオンズリーグ:-
FAカップ:1G
カラバオカップ:-
クラブW杯:-
UEFAスーパーカップ:-
所感
22-23シーズンのTreble獲得に最も貢献した選手の一人であると、個人的には思っています。
Akéはと言えばもともとChelseaに所属していたところ、2017年Bournmouthへ当時のクラブ史上最高額2000万ポンド(約27億円)で移籍し、着実に実力を伸ばしていきました。2020年の夏、左CBにはやはり左利きをおきたい、またKompanyが退団したあとのDFラインを建て直したい、そんな状況のCityにやってきました。
同じ年にRúbenも入ってきてなかなか出場機会を得られない状況が2シーズン続いており、また、2022の夏には古巣Chelseaが獲得の噂もあった中で迎えた22-23シーズンは本当に飛躍の一年だったと思います。
23-24は左SBにJoškoが1stチョイスで使われており(とはいえAkéの場合は彼ほど攻撃の最終局面に参加しませんが)、CBとLBを8:2くらいで出場したイメージです。そして、出れば昨シーズンから変わらず基本的には安定したプレーを見せてくれました。
近年Cityが苦手とするTottenham Hotspur相手に、FA杯の4回戦で決勝ゴールを決めてくれましたのも印象に残っています。
来シーズンも引き続きよろしくお願いします。
Aké scores a late winner away at Spurs!
RUBEN DIAS 3
![](https://assets.st-note.com/img/1723262971665-wDe3TYdbO7.jpg?width=1200)
<画像引用元:Rúben DiasのX>
出場時間・成績
22-23シーズン
・出場時間:43試合3,468分
プレミアリーグ:26試合1,998分
チャンピオンズリーグ:12試合1,047分
FAカップ:3試合243分
カラバオカップ:1試合90分
コミュニティシールド:1試合90分
・成績:1G
プレミアリーグ:1G
チャンピオンズリーグ:-
FAカップ:-
カラバオカップ:-
コミュニティシールド:-
23-24シーズン
・出場時間:45試合3,818分
プレミアリーグ:30試合2,557分
チャンピオンズリーグ:9試合766分
FAカップ:4試合715分
カラバオカップ:-
クラブW杯:1試合90分
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:1試合90分
・成績:-
所感
髪型のせい、とか彼女の影響が、とかあることないこと色々言われていましたが、パフォーマンスが悪いように見え、チームの失点も多くあった23-24シーズン。彼だけが悪いわけではないのですが、22-23シーズンに比べて両SBを高い位置に上げた今季は、特にカウンター時に最終ラインが相手FWの脅威に晒されやすくなっていました。足の速い選手ではないため、入れ替わられたり、裏抜けをされたり被カウンター時において、昨シーズン見せていた高パフォーマンスが影を潜めているように見えて、これまでのシーズンと比べて守備の鉄人!という感じではなかったように思います。
ただ、だからといってRúben抜きで構成した最終ラインがよかったかというとそういうわけでもなく、やや緩慢だった今季のCityの守備陣。
堅守のチームを取り戻し、Rúbenにも20-21シーズンや、22-23シーズンのような好守備を期待したいですね。
ちなみに私はやっぱり髪の毛をがっちり固めたRúbenが好きです。
![](https://assets.st-note.com/img/1723276696921-wjSl7x38AE.jpg?width=1200)
<画像引用元:RúbenのX>
SERGIO GOMEZ 21
![](https://assets.st-note.com/img/1723263128980-UvATbfStsJ.jpg?width=1200)
<画像引用元:Sergio GomezのX>
出場時間・成績
22-23シーズン
・出場時間:24試合971分
プレミアリーグ:12試合341分
チャンピオンズリーグ:5試合306分
FAカップ:4試合180分
カラバオカップ:2試合135分
・成績:1A
プレミアリーグ:1A
チャンピオンズリーグ:-
FAカップ:-
カラバオカップ:-
23-24シーズン
・出場時間:15試合449分
プレミアリーグ:6試合48分
チャンピオンズリーグ:5試合195分
FAカップ:2試合103分
カラバオカップ:1試合90分
クラブW杯:1試合13分
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:-
・成績:1A
プレミアリーグ:1A
チャンピオンズリーグ:-
FAカップ:-
カラバオカップ:-
クラブW杯:-
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:-
所感
もともと攻撃的なポジションの選手だったこともあると思うのですが、クロスは光るものを持っていると思うんですよね。ただCityでは攻撃のオプションとしても、DFとしてもやはり物足りなさを感じてしまう印象です。君はまだ若い、と思いましたが、もう23、いや十分若いんですけどね。
・・・ということを、5月の時点で書いていましたが、7月にReal Sociedadへの移籍が発表されました。若い選手には厳しい環境であったのも間違いなく、新天地で頑張ってほしいと思います。
JOSKO GVARDIOL 24
![](https://assets.st-note.com/img/1723263469566-M6fffUvg1C.png?width=1200)
<画像引用元:ManCity.com>
出場時間・成績
22-23シーズン(RB leipzig)
・出場時間:41試合3,005分
ブンデスリーガ:30試合2,170分
チャンピオンズリーグ:6試合540分
DFBポカール:5試合295分
・成績:3G
ブンデスリーガ:1G
チャンピオンズリーグ:2G
DFBポカール:-
23-24シーズン
・出場時間:42試合3,479分
プレミアリーグ:28試合2,329分
チャンピオンズリーグ:6試合570分
FAカップ:4試合360分
カラバオカップ:1試合90分
クラブW杯:2試合40分
UEFAスーパーカップ:1試合90分
・成績:5G3A
プレミアリーグ:4G2A
チャンピオンズリーグ:1G1A
FAカップ:-
カラバオカップ:-
クラブW杯:-
UEFAスーパーカップ:-
所感
Pep Cityの左SBを振り返りましょう。
チーム全体の大型補強に乗り出した17-18シーズンに、WGがピン留めした相手SBの更に裏のスペースをえぐってクロスを上げられるMendyを獲得するも怪我で長期離脱。その後、SBの位置から中盤に上げる偽SBを採用し、Delph、Zinchenko、Canceloとその戦術にあった選手を起用してきました。この間に露見したのはいずれも守備の時の脆さ。本職が中盤のDelphやZinchenko、それにCanceloも決して守備が上手な選手ではありませんでした。その反省からか22-23シーズンは左SBのCanceloを上げて右SBの選手を残したり、Akeを左SBの位置からスタートさせStonesを1列上げたり、右SBの選手を上げたり等して幅広の3バックで強固な最終ラインを構成しました。
23-24シーズンに向けてCityがJoškoを獲得した時、多くの人が彼を左SBの位置からスタート、3バックの左に配して昨シーズンのような守備ラインを今季も作り上げていく予想をしたと思いますが、蓋を開ければSBの位置からそのままWG位置へ上げていたので大層驚きました。
保持時のプレーに関してはそつなくやっているなとも思いつつ、連携面もややぎこちなく、序盤は得点やアシストにつながることはほぼなかったですが、シーズン終盤の4/10 CL ラウンド8 Real Madrid戦の1st Legで突如右足一閃、凄まじい勢いで放たれたシュートがネットを突き刺しシティファンを沸かせました。
そこからは俗にいう「ケチャドバ」状態で、4/13のLuton town戦以降リーグ戦7試合で4G2Aと、攻撃面で結果を残しています。特にFulham戦、De Bruyneとのワンツーで抜け出した後のシュートは本職顔負けのシュートを見せています。
来年の課題は、意外と?守備面かなと思います。相手の楔のパスに対して詰めるも躱されてしまい、前進を許すシーンがままあった印象です。今シーズンのCityの守備に関しては、個人の問題に帰結しない部分が大いにあると思うので、来年どうなるか。攻撃面はSBの選手としては言うことないと思うので、引き続き進化していく姿を見たいです。
BEST OF GVARDIOL 2023/24 | Amazing debut season!
RICO LEWIS 82
![](https://assets.st-note.com/img/1723263625023-KgstLp7rJu.png?width=1200)
<画像引用元:ManCity.com>
出場時間・成績
22-23シーズン
・出場時間:27試合1,786分
プレミアリーグ:14試合903分
チャンピオンズリーグ:2試合118分
FAカップ:5試合227分
カラバオカップ:2試合180分
(プレミアリーグ2:2試合180分)
(EFLトロフィー:1試合90分)
(FAユースカップ:1試合88分)
・成績:1G
プレミアリーグ:-
チャンピオンズリーグ:1G
FAカップ:-
カラバオカップ:-
(プレミアリーグ2:-)
(EFLトロフィー:-)
(FAユースカップ:-)
23-24シーズン
・出場時間:27試合1,608分
プレミアリーグ:16試合807分
チャンピオンズリーグ:7試合547分
FAカップ:2試合103分
カラバオカップ:1試合90分
クラブW杯:1試合61分
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:-
・成績:2G4A
プレミアリーグ:2G
チャンピオンズリーグ:3A
FAカップ:1A
カラバオカップ:-
クラブW杯:-
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:-
所感
今季の戦い方だと出番が減っていたろうなと思って調べていたら、確かにPremier Leagueの出場時間は減っていましたが、トップチームでの出場時間の合計で言えば昨シーズンより増えていました(22-23はユースでの出場試合があります。)。印象だけだとダメですね。
右SBからスタートした時は、そこから中盤の位置に上がってさらにポケットとって、というのがうまくいっている時のプレーだと思います。そのプレーができる時はよいですが、まだ年齢的にもフィジカルが出来上がってない部分もあり、守備の強度の物足りなさが出ることやフィジカルで当たり負けする場面も多いので、ただスカッドに入れるだけでは難しい選手かなと思います。
今後どうなっていくか、注目したいと思います。
vs Palace戦 1ゴール
JOHN STONES 5
![](https://assets.st-note.com/img/1723263764045-7In5ATe3Yc.png?width=1200)
<画像引用元:ManCity.com>
出場時間・成績
22-23シーズン
・出場時間:34試合2,698分
プレミアリーグ:23試合1,848分
チャンピオンズリーグ:8試合686分
FAカップ:2試合135分
カラバオカップ:1試合29分
コミュニティシールド:-
・成績:3G3A
プレミアリーグ:2G2A
チャンピオンズリーグ:1G1A
FAカップ:-
カラバオカップ:-
コミュニティシールド:-
23-24シーズン
・出場時間:28試合1,859分
プレミアリーグ:16試合1,064分
チャンピオンズリーグ:6試合341分
FAカップ:3試合212分
クラブW杯:2試合152分
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:1試合90分
・成績:1G2A
プレミアリーグ:1G
チャンピオンズリーグ:1A
FAカップ:1A
クラブW杯:-
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:-
所感
元気なStonesがシーズン通して見たいです。
今季は両SBをかなり高い位置に上げる形をとっていたので中央からは上がる形も少なく、また昨シーズンにも数試合あった3CBの右に入るような形も今季は形成しないし、そもそもシーズン序盤から怪我で不在にしていたので、戦術が先か、負傷が先かといったところで、出場時間も減り、22-23シーズンとは大きく異なるシーズンになったかなと。
Stonesは、怪我なく元気なときは守備もうまいし、持ち運びもできるしいい選手なんですが、稼動率が低いとなかなか難しい。
昨シーズンも怪我がちだったものの、後半の重要な試合にはいてくれたり、戦い方も本人にあっていたりと、チームへの貢献が大きかったように思います。
そのときの相方CBやCBの獲得状況にもよりますが、出場時間が長い年とそこそこの年を繰り返しているので、サイクル的には24-25シーズンはまた出場時間が長くなる年かな、なんて思っています。SB⇔WGよりはCB⇔DMの方が移動コストも少ないですし、衰えつつある?Walkerとの併用を考えて来季はまた保持時3バックでやらないかな。
KYLE WALKER 2
![](https://assets.st-note.com/img/1723264450137-PSa1vONUHs.jpg?width=1200)
<画像引用元:Skysports>
出場時間・成績
22-23シーズン
・出場時間:39試合2,763分
プレミアリーグ:27試合1,956分
チャンピオンズリーグ:5試合280分
FAカップ:5試合392分
カラバオカップ:1試合45分
コミュニティシールド:1試合90分
・成績:1A
プレミアリーグ:-
チャンピオンズリーグ:-
FAカップ:1A
カラバオカップ:-
コミュニティシールド:-
23-24シーズン
・出場時間:47試合4,083分
プレミアリーグ:32試合2,768分
チャンピオンズリーグ:6試合505分
FAカップ:5試合450分
カラバオカップ:-
クラブW杯:2試合180分
UEFAスーパーカップ:1試合90分
コミュニティシールド:1試合90分
・成績:4A
プレミアリーグ:4A
チャンピオンズリーグ:-
FAカップ:-
カラバオカップ:-
クラブW杯:1A
UEFAスーパーカップ:-
コミュニティシールド:-
所感
22-23シーズンのCL決勝スタメン落ちからのバイエルン移籍報道、Pepとの密会寿司パーティを経て一転残留。今季は出場時間が増え、多くの試合でキャプテンマークを巻きました。
個人的にはすぐ熱くなるし、舐めプはするし、ピッチ外でのスキャンダルなど、キャプテンという柄ではないように思いますが、イギリス人だし古参だし、というのがあるのでしょうか。
Sheffield United戦では相手の得点につながる緩慢なヒールパスをし、その後はミスを取り戻す奮起のプレーを見せましたが、時間帯も踏まえると、勝ち点2をむざむざ失うプレーに失望しました。
キャプテンという役割を持たせるより、相手の快速FWとやり合うことに集中してもらった方が良いのではないかと思っています。
振り返れば、昨シーズンからの落差もあり、ファンからの評価が乱高下した一年だったかなと。今季は両SBを高い位置に上げて、両WGを中目入れて5Topを形成するかたちを取りましたが、Walkerは高い位置だとあまり良さを発揮できず。またカウンターに対しても何回も長距離を走って対応するのはWalkerといえども厳しい。
低い位置を取らせれば、タイミングを狙った上がり(その後のクロスの質は置いておいて)、そこそこ上手くなった対角WGへのパスの供給などいろいろできると思いますし、カウンター対策もしやすいと思うんですけどね。
序盤は衰えか?とも思いましたが、(衰えもあるだろうけど)与えられる役割でだいぶ変わるものだな、と実感しました。
怪我明けのCL Real Madrid戦で Vinicius相手にあれだけやれることを示したのでまだまだ快速FW番はできますし、それが一番輝くと思うので、あんまり上げずに守備徹する役割が与えられるといいんですが。
また、キャリアの終盤にも差し掛かっていますし、出場試合数にこだわらず、来季もCLなどの重要な試合で活躍してもらえると・・・なんて思いますが、これはファンのエゴですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1723275923866-E3rmXd1UJd.jpg?width=1200)
<画像引用元:Click2Houston>
「23-24 Manchester City 選手別レビュー GK・DF編」はここまでです。次はMF・FW編で。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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