ファーリンプロダクト

"積み上げてきた自信も自負も全部吹き飛ぶような失敗をしても、もう立ち上がれないくらい惨めな思いをしても、明日も絶対に店は開けなきゃならねー…!それが料理人なんだよ。"

 食戟のソーマで幸平創真が言ったセリフで、一番好きなものです。

 前に友達のクリエイターと制作の話をして、「楽しい」って言ったことがあります。実際楽しいけど、その一言で片付けられない苦労や葛藤が毎回の制作に詰まっています。

 けどさ、クリエイターを信頼して我が子同然の楽曲を預けてくれるアーティストに情けない姿を見せたら絶対に不安にさせてしまうと思うんですよ。

 だから、私が「楽しい」って言うのは半分は虚勢で、制作が全て終わって公開日を迎えたとき、「楽しかった!」と思えるように毎回死物狂いで取り組んでいます。

 食戟のソーマの作者さんも、自身の思いを創真に喋らせたんじゃないかって思います。漫画家はクリエイターよりアーティスト色の方が強いけど。

 ファントムが公開されて、近日もう一本、カメラマン純平と作った作品が公開されます。どっちもこれまでの私の作品のレベルを大幅に上回る映像にできたと思っています。

 楽しかったですよ。ほんとに(笑)。けど同じくらい大変でした。当日の過酷さで言えば完全に純平の過酷さが私より上回っています。特に近日公開の方は大変だったと思います。また後日書きますが、二本とも彼は筋肉痛になってますからね(笑)。

 これから、制作予算に余裕があるときは純平とタッグを組んで作っていこうと思っています。彼との作品の良さは十分証明できると今回作った二本で確信できたので。

 MV制作としては、現状2本依頼がきていて、これからまたディレクションを固めていく段階です。そして、その2本が仕上がったら、実はしばらくお休みしようと思っています(どうしてもな依頼がきたら引き受けるかもなのでご連絡下さい)。

 というのも前回のSPECIAO GYOZA BANDの制作のとき、ダブルワークの限界を感じたんです。このままの環境じゃアーティストに迷惑がかかってしまいます。私、実は10年くらいコンビニの社員として働いているんですよ(笑)。

 しかしコロナが開けてきて立地上、観光地にある店がもの凄く忙しくなり、とてもコロナ禍に映像を始めた頃のペースで制作はできなくなってしまいました。

 なので、仕事辞めようと思ってます。

 しかし10年間社員として続けて責任ある立場も貰っている店をそう簡単には辞められませんし、今辞めても生活できる程映像で稼げているわけじゃありません。

 そこで、残りの制作が終わったら、収入経路を整えつつ、MV制作の価格も上げさせてもらおうと思っています。とは言え、多分今までが安すぎたので、中堅のクリエイターさんが貰っている価格と同じくらいだと思います。作品と価格についても、漸く「それくらい貰っても安いでしょ!」って思えるクオリティにできたとも思っています。

 値段が高いってシンプルに手が出しづらくなることだとは思うんですが、今切に思うことがあって、金額って責任なんですよ。安さっていうのは「その程度でも許してね」の裏返しです。去年一年間低価格でやってきて、それじゃ私だけじゃなくアーティストにとっても駄目だと思うようになりました。

 だって、我が子でしょ。私も人の子を預かると思って取り組みます。なのに、予算が足りなくてクオリティが下がってしまうってことだけは今後避けていきたいし、アーティストにも避けてほしい。もちろん余計な出費は出しませんけどね!

 ということで、ファーリンプロダクト、今後改装予定です。今年は進化していきますよ!

 あーこんなに頑張ってる私そろそろ彼女できてもいいと思う😌

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