【管工事勉強:建築工学】
1.コンクリートの性状
・コンクリート:セメント、骨材(砂)に水を加えて練り上げたもの。
→普通ポルトランドセメントが一般的
・高炉セメント:高炉で銑鉄を製造する際に得られるスラグとポルトランドセメントによる混合
→スラグの混合比でA,B,C種に分類(B種が多い)
→丈夫だが、強度の発現が遅い。(橋や道路などで使用)
・単位水量:フレッシュコンクリート(固まる前)1㎥中の水量(kg)
→大きくすると流動性が増加する。(作業がしやすい)
・単位セメント量:フレッシュコンクリート1㎥中のセメント量(kg)
→少ないとひび割れ減少(水和効果に伴う発熱や乾燥収縮が少ないため)
・水セメント比:セメントん対する水の質量百分率
→大きいと中性化(劣化)が早まる。小さい方が望ましい。
・中性化:二酸化炭素によりコンクリートがアルカリ性を失う現象
→内部の鉄筋が腐食していく。(アルカリ性の方が鉄筋が腐食しにくい。)
・スランプ量:フレッシュコンクリートの流動性を示す量
→過少になると、コンクリートの惰性効率の低下・充填不足が生じる。
(水セメント比が大きいと値が大きくなる。)
2.鉄筋コンクリート
・強度負担:鉄筋は引張強度を負担、コンクリートは圧縮強度を負担
・線膨張係数:鉄筋とコンクリートの場合、常温でほぼ等しい。
3.鉄筋工事
→折曲げ:冷間加工(常温)
→継手位置は応力の小さい部分に設ける(ガス圧接・溶接・機械式)
→鉄筋と型枠の間にスペンサーを設ける。
・フレッシュコンクリートの打ち込み
→低い位置で流し込む。
→1か所に多量に打ち込んでバイブレータなどによる横流しはNG
(バイブレータ・ミキサーで空気を抜く)
→加水はNG
(鉄筋への付着強度が低下するため)
・ジャンカ:硬化後のコンクリートに生じた空洞(鉄筋の腐食原因の一つ)
・コールドジョイント:一体化されていない打継ぎ面
(乾燥が不十分なときにコンクリートを重ねると発生)
(漏水の原因になりやすい)
・鉄筋のかぶり厚さ
→捨てコンクリートの厚さは含めない
→土に接する部分や高熱を受ける部分は他に比べて大きくする。
・各コンクリート:上下方向(柱)、横方向(梁)と呼ぶ。
→主筋、帯筋(あばら筋)は鉄筋のこと。
(曲げ応力、せん断応力に耐えるために入れている。)
梁貫通孔:上下方向では、張りの中心付近に位置する。
→梁貫通孔の中心間隔は、径の平均値の3倍以上とする。
※梁に貫通する配管用スリーブは、鉄筋でなく型枠に接して緊結させる。
※梁貫通孔を設ける際、梁の中心部のあばら筋の量は増やす必要がある。
→梁貫通孔の径が150mm以上もしくは1/10を超える場合は補強筋を必要とする。
※単純梁の曲げモーメントは視点がゼロで中心部が最大(背筋は梁の下部)
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