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秋刀魚。

実家からとっても綺麗な秋刀魚を2尾いただいた。

母が「お父さんがね、私が好きだろうって1尾300円もするのに買ってきたんよ」と。
母は秋刀魚好きではないそうだ。
確かに実家で秋刀魚が食卓に並んだ記憶は
ほとんどない。
で、買ってきた本人も食べないらしい。
何で、足が早い秋刀魚を、2尾も、
自分も食べないのに、買ったの…!!

相変わらず父は母に確認せずに貢ぐのね。
そして50年以上連れ添っても
お互いの好き嫌いを知らないもんなのねw

最初に連絡もらった時
正直「わー、まためんどくさい件きたー」
と思った。我が家の今夜の献立は
すでに数日前から決まっており
しかも魚と決めていたので
今日の仕事帰りに広告の品だった赤魚を
買ってきていた。
おそらく解凍品として売り出されていた
カッチコチの赤魚を
「お前はまだ解凍されていない」と唱えて
チルド室から冷凍庫へ放り込む。

先日ニュースだか何だかで
今年は秋刀魚が豊漁だと見聞きし
ちょっとだけワクワクしていた。
私もそんなに好きじゃないけど
季節の物は食べたくなる。
それでも300円かー。
やはり北海道くらい行かないとお高いんでしょうね。

そんなちょっとワクワクした秋刀魚なのに
「めんどくせー」が勝つ。
私がもっと料理すること、食べることが
好きな人間であれば良かったのにね。
好きだったらめっちゃ嬉しいだろ絶対。

食べることに興味があまりないと言えば
ムスコヌスもそうで、
これってなんだろかー?と考えた時にふと、
無理に食べなくても生きていけるという
ありがたく贅沢な環境にありながら
容量を超えた「残さず食べる」を
強要されてきたことがぼんやりと浮かぶ。
給食につらい思い出しかない。

いや、残さず食べるは大事よ。
各方面に感謝して、美味しくいただく事は
もちろん大事なのは分かっている。


私とムスコヌスの違い。
私は「美味しそう」と思えば
とりあえず口に入れる。
ムスコヌスは絶対に見た目で食べない。
見た目で「美味しそう」と思う事が
ないんじゃなかろうか?って感じ。

舐める程度に食べさせても先入観が勝つのか
絶対に「あ!これ美味しい!」とはならない。
「絶対なんてない」なんてことは
この件に関してはない。
今の所絶対、100%です。

…見たい。
ムスコヌスの「意外に好きかもこれー!」な反応。

驚くほど澄んだ目の
キラキラしたボディに申し訳ないが、
秋刀魚の調理法を考えることと、
別に作らねばならん
ムスコヌスの夕飯にぐったりしている。


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