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ろう付けの基礎知識 ろう付けと溶接の違い 

ろう付けの基礎知識

2種類の金属を局部的に結合させる方法は
2通りです
1.ボルト締めで固定する
2.溶接する

溶接とは

電気や熱、外部圧力を加え 部材同士を

溶け合わせ結合する方法です。

むつかしい言葉で言うと

材料の結合する部分が連続になるように
熱や圧力を加え
必要に応じて溶接材を加えて
その部材を結合させる方法です。

ろう付けと溶接の違い

母材同士を溶かしてくっつける方法はアーク溶接です

ろう付けは母材を溶かさないでろうの材料でくっつける方法です


1.アーク溶接は母材同士を溶かして溶着すること

2.ろう付けは母材を溶かさずに溶材を溶かし
母材同士を接合する方法です。

融接(ゆうせつ)溶融溶接

母材の溶接する部分を加熱し、 母材のみか、

または母材と溶加材(溶接棒)とを
溶け合わせて接合する方法

ろう接

母材をできるだけ溶かさないで
母材より低い融点をもった金属の溶加材(ろう はんだ)を
溶融(ようゆう)させて
母材に接合する方法

固相接合用

母材の融点以下の温度で
塑性変形(そせいへんけい)
外部から力を加えて変形接合させること
あるいは 原子拡散によって材料を接合させる方法
※母材に熱を加えない

溶接のぬれ

溶接は3通り

1.アーク溶接→融接(ゆうせつ)溶融溶接 母材を電気的に溶かし接合する

2.ろう接 銀ろう はんだなどを溶かし 母材同士を接合する。

3.圧縮結合 拡散接合
冷間接合
摩擦圧接

母材を溶かさないで
変形させて結合させる。

銀ろう付けはろう接です。

ぬれが大切母材をろう材が溶ける温度まで熱することが大切です。

このことを”ぬれ”と言います。

接合面の違い

アーク溶接は基本的に接合の状態が違う

アーク溶接の開先

アーク溶接の開先

アーク溶接の開先

上の方は広く下の方は狭いという状態です。

ろう付けの開先

ろう付けの母材の隙間は

アーク溶接の開先よりも狭い

ろう付けの開先

ろう付けの開先は

アーク溶接の場合と異なり

隙間、開先が狭いです。

ろう付けができない

ろう付けの開先の場合

母材をろうの融点以上に温めないと

ろうが付きません。

試しに以下の状態で温めずに

ろうを垂らすと接合面には全く

くっつきません。

ろう付けは母材を温めることが重要です

母材をろうの融点より温めることが重要です。

ぬれが大切

この様な状態をろうが母材に【ぬれた】という。

引用(はじめてのろう付け/恩澤忠夫・松 恩澤忠夫 著)




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