3月のゲストイベント情報メインとMリーグ感想

こんにちは。堀です。

今日はこのノートをさらに有効活用させようと、来月のゲストなどのスケジュール情報を掲載したうえで、それだけだと誰も見ない可能性が高いので今週の大変盛り上がったMリーグについて感想を少し書こうと思います。

3/4(水)女流日本シリーズ解説

3/6(金)HQ麻雀レッスンゲスト

3/11(水)天鳳名人戦解説

3/14(土)まぁじゃんよつばさんゲスト

3/17(火)麻雀オクタゴンさんゲスト

3/21(土)新宿ガーデン誕生日ゲスト

3/23(月)実際の誕生日

3/29(日)四神降臨王座決定戦

こんな感じです。また日が近づいたらツイッターで告知させていただきます。なにとぞよろしくお願いしますm(_ _)m

ちなみに、さりげなく誕生日を入れているのは誕生日をアピールしているわけではありません。

誤解です。

3/21に誕生日ゲストに入っているため、この日が実際の誕生日じゃないとあとで知れたら叩かれるかもしれないと思い念を押しただけです。

僕は自分のツイートやノートについてケンカ口調で攻撃してきた人は、東1に先制でタンピンリーチを打つかのごとくノータイムでブロックしますが、攻撃される原因もなるべく作らないように心がけているのです。ここまで配慮したのに攻撃されているのだからブロックも当然です。と、自分のブロックを自分の中で正当化するためです。

とりあえずこのノートのメインであるイベントやゲストの告知は終わったので、オマケのMリーグの感想の話をしようと思います。

ちなみにこれはあくまでもオマケですし、僕は観戦記者ではないので特に印象に残った、そしてみなさんも印象に残っているであろう2局だけ取り上げます。

1つ目は月曜日ですかね。赤坂ドリブンズの園田賢プロが自分以外の3人がリーチと仕掛けで全員テンパイ、もうオリるしかないけど最終手番で安全牌なし。という厳しい局面から導き出した5s切りについてです。


画像1

これがそのときの場況です。ちょっと見にくいのでこちらで賢さん視点の画像を用意しました。

画像2

たぶんこれであってます。

そして賢さんの手牌がこちら

画像3

候補はリーチに後スジで5m3枚見え見えワンチャンスの4m、同じくリーチに後スジの7sくらいでしょうか?

そう、賢さんが実際に選んだ5sは普通なかなか候補にあがらない選択なんですね。なにせリーチのド無筋ですから。

実際に4mはリーチの当たり牌であり、この5s切りは大ファインプレーとなったわけです。

では、なぜ賢さんは5sを選んだのでしょうか?もちろん僕は園田賢ではないので、正確に何を考えてたかはわかりませんが、なんとなくならわかりますので、まずこの5s切りの意図をなんとなく解説をしようと思います。

まず注目すべきは、朝倉プロのリーチ宣言牌1mです。直前に安全牌の南が切られていますよね?

つまり1mは何かしらの関連牌だった事になります。

この時点で見えてる牌をパターンから引くと、

12、13、113、133、122、135 この6通りです。

ちなみに実際は12235でしたが、この場合この22はXXと置き換えて問題ない牌なので135と同じ意味合いととれます。

このどれかの形から「1mを切って」リーチしたという事です。

つまり12mなら2mを頭にしたか2m単騎でリーチ

13mなら3m単騎のリーチは考えにくいので3mを頭にしてリーチ

113mなら2mを引いたかカン2mでリーチ

133mならもう一つの頭をアンコにしてリーチ

122mなら2mを引いたか、もう一つの頭をアンコにしたか、どこかでメンツを作っての2mと何かのシャンポンリーチ

135mなら待ちは絶対にカン4m(4mが絶対埋まらないため)

となります。さらに、自分から46mが4枚見え、5mが3枚見え、多井プロと勝又プロは6mを切ってるため赤5mを持ってる事はない。

つまり残り1枚の赤5mはワンパイor朝倉プロの手の中にあるという事になり、朝倉プロの手の中にあった場合は100%カン4mとなります。

この時点で4mは選択肢からはずれます。もちろん、これが最終手番でなければ目をつぶって4mを切る選択肢もあったかもしれませんが、ここでは無筋と同等かそれ以上危険な4mを切る選択はまず除外されます。

次に注目するポイントは朝倉プロの9sの間隔切りです。間隔切りというのは、1枚目に切った牌から見て、ターツや対子となりうる牌を、1枚目を切ってから2枚目を切るまでの間に何か他の牌を挟んで切っている事です。何枚挟まっていても間隔切りには変わりないですが、挟まってる牌の安全度の高い牌であるほど、そして、2枚目の牌の安全度が低いほど、2枚目に切った牌は手組の都合上残していた牌で、「2枚目を切った時点で手が進んで1番不要な牌になった」という事がわかります。

例えば4mを切って1枚切れの北をはさみ、5mを手出ししてきた場合、36m受けがあってそれが埋まったとか、他にメンツができてもう5mを抱えてられなくなった、4mを切った時点で5mアンコで、5mを切ってテンパイした

もちろんカラ切りという可能性もあるのですが、ただ5mを切っただけの状態よりかなり多くの情報を得る事ができます。

で、この9sの間隔切りから何がわかるか?というところですが、

一見対子で落としてるように見える9sを2枚目だけ少し手に置いていた。という事は2枚目の9sは切るまでは横で繋がっていた事がわかります。

これが3〜7牌であれば、リャンメンターツを作るためにほぐしていたパターンもあるのですが、9sはくっつきで残すような牌じゃないため、必ず横の繋がりがあった事がわかります。

例えば789に6を引いてのスライドだったり、579、779、455679、6789

こんな風なやつです。

例にあげた通り、純粋な67sだけを持っている58s受けが残っているケースがなくなります。また7mが4枚見えのため789の3色狙いで679と9を浮かせて持っていた可能性も消えます。

つまり、58sがあるとしたら2枚目の9sを切った時点で67789sや、45679から6を引いて9sを切っている事になり、パターンが限られるため58sで放銃になる確率は低いと言えるんですね。

さらに言うと9sと9sの間に挟まってる白は実は手出しであり、6677899や677899から白を残して9sを切る事も456799から白を残して9sを切る事も考えにくいため、白がツモ切りか手出しか見ていればさらに58sはなさそうに見えます。が、おそらくこの巡目の白が手出しだったかツモ切りだったかはいくら賢さんと言えども見ていないでしょう。これは僕の予想です。だからこそあんなに考えたんですね。

あの白がツモ切りだとすれば、

例えば133m456799s23466pから9s切って白ツモ切りのあと6s引いて9s切って、6p引いてリーチみたいな58sがありえるからです。

とはいえスジの7sもかなり安全に見えるんですね。ちなみにカン7sはほぼありません。6899から9が間隔切りになる事はほぼないし、6s後引きだとしても899からペン7s固定する事じたいまずないからです。

だから賢さんが1番考えたのはおそらく7sシャンポンのケースがどれくらいあるかです。

7sシャンポンだとしたら、朝倉プロのマンズはいずれにしても2mを引いての222か123かしかないのですが、ドラ2mで122m779s34pみたいなイーシャンテンだったとして、果たして1mより先に9sを切るだろうか?とか、113m779s55pみたいなスリーヘッド形からドラ表の1mよりも9sを先に切るだろうか?って考えてたんですね。

それでも2枚目の9sを切った時点で8sが2枚切れというのが気待ち悪いし、113m779s34555pみたいな純粋なスリーヘッド形じゃない場合は9s切りになるため、それらを全て考慮して打点的には放銃となった場合高いけどもやはり5sの方が通りやすい分いいだろう。

という結論に至ったわけですね。

そして、実は忘れてはいけないのが多井さんです。

画像4

もう一度賢さん視点の場況をはりますが、この上家が多井さんです。

画像5

リーチ1発目に現物の1pを切った多井さんはここから今勝又さんが通した8mを切ってリャンシャンテンに戻していてます。これは唯一の現物であるのもそうですが、ただオリたわけではなく、リーチ1発目に3枚目の9mをノータイムで手出しで切った賢さんを見て、7mを固めている可能性を考慮しての選択だと思われます。実際に賢さんは7mがアンコでした。さすがです。

画像6

そしてもう一度賢さんの選択の局面に戻しますが、多井さんの切った8m6mはあとから6mが4枚見えたため純粋なターツ落としである事が確定しています。

そこから多井さんはスジとはいえ7pを勝負し、勝又さんに危険牌である9pも勝負しています。

そしてそのあと最終手出しが15巡目の無筋2sです。

この2sをどう見るかです。すでにマンズのターツ落としをしている多井さんが、この巡目にまだ2sという危険牌を残したイーシャンテンの状態で7pや9pを勝負するだろうか?と考えると、それはなさそうに思えませんか?

つまり多井さんは2sを切ってテンパイしたのではなく、2sを切る前からテンパイしていた。と考えるのが自然で、賢さんの目から見てこの2sはかなりスライドに見えていたはずなんです。

実際は2s単騎だったのですが、マンズのターツ落としをしてる多井さんが2s単騎でテンパイしていたと読む事は不可能なので、これは5sとのスライドの可能性が高い。つまり多井さんには5sが当たる確率が低いと判断し、さらに5s切りの選択を後押しした。というわけです。

ちなみに多井さんがカン3sテンパイからカン5sテンパイに変化した可能性も考えたと思いますが、朝倉プロの9s間隔切りが579や455679からの選択であるケースよりも、普通はやはりスライドであるケースの方が多く、全ての可能性で十分に当たる可能性のある2sのほうが6sより危険であると多井さんも判断すると思うだろうということと、もしカン5sだとすると4sチーは2456からの食い伸ばしであった事になるので、いくら86mが現物だったとはいえカン5sへの変化の可能性は低いだろうと、賢さんはおそらく考えたんですね。

ちなみにあくまでも「おそらく」ですよ。

とにかく思考が深いうえに、しびれる局面での難しい選択だったうえに放銃も回避して素晴らしいな!と思ったわけです。あまり解説で拾われてなかったので拾っておきました。

めちゃくちゃ話が長くなってもう切り上げたいですが、もう一つ。

内川プロがハネマン見逃したあとにスッタン放銃した場面です。

おそらく内川プロは傷心だと思うので、軽く触る程度にしますが、

結論から言うとまずあのハネマンはあがるべきです。というのも、たしかにドリブンズはもっかセミファイナル争いの台風の目、的な存在である事は間違いないのですが、本当の最終盤で自分のライバルがどのチームになっているかはあの時点ではわからないので、自分のチームの+13.6ポイントを放棄する程のリスクが、ドリブンズにトップを取らせない(不確定)というリターンでは補えないからです。例えばこのあとサクラナイツがあっさり連勝するかもしれないですし、ドリブンズが3ラス引くかもしれません。そんな可能性がある以上、「優勝を目指す」を目的としたときにはちょっと損な選択じゃないかな?というのが第一印象です。何よりもあれを見逃したところでドリブンズのトップ阻止は確定ではなく、流局して次局あっさりドリブンズがまくり返すケースも当然あるからです。

さらに、あのホウテイで切った西は、やはり切るべきではないような気がします。

黒沢さんのあの点数状況でのあれほどの押しのレンジにスッタンの可能性がある事はもちろんですが、それを抜きにしてもあそこでテンパイを取ってハネツモ3着条件を維持したところで、次の局自分がやるべきテーマのメインはドリブンズトップ阻止のためにさくっとアガッてしまう事であり、そんな状況の中自身のハネツモ3着条件を残す価値が本来より低くなっているからです。

ハネツモの達成率とドリブンズトップ阻止の気持ちを天秤にかければ、だいたい無理せずポンチーしてはやアガリしてしまった方がいいからですね。

ただ、あの選択の漢気と顔がカッコいい事は間違いなかったです。イケメンはスッタンふっても絵になるなぁと思いました。ズルいですね。

予想よりだいぶ長くなりましたが、これで終わりです。

あくまでもメインは来月の僕のゲストやスケジュールの方なのでみなさんよろしくお願いします^_^

それではまた




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