状況把握と仕掛けの効果

こんにちは。堀です。

先日僕は小山さん、鈴木大介さん、コジレボさん、うめさん、という超レアなメンツでセットをしてきました。

全員麻雀プロじゃない競技麻雀セットは今までにした記憶はありません。

ただ、僕は麻雀の記憶力以外の記憶力はかなり悪いので、たぶんどこかでしているでしょう。おそらく2.3回はしています。

5人打ちだったので、1度抜け番で後ろ見させていただいたのですが、そこで偶然にも更新が滞っていたノートのネタを見つけて今に至るわけです。やはり僕にあった麻雀の座学は後ろ見なんですね。

僕のノートを全て見ている堀ノートマニアの方ならご存知だと思いますが、僕にとって後ろ見とは、麻雀の育ての親のようなものです。後ろ見が父なら実戦が母です。いや、逆か?

まあそれはどちらでもいいとして、今回もノートのネタを提供していただきました。お義父さんありがとうございますm(_ _)m

その日のルールは、1発裏ありオカありの10-30ルールでオーラス1本場を迎えて、供託1本、点数状況はたしかこんな感じでした。

親Aさん  29400
南家Bさん 37400
西家Cさん 16400
北家Dさん 15800

ここでBさんが

画像1


こんなカン2pチーを入れてこんな感じの手牌になっていました。

それはそうと、どうですかこの画像?これはうめさんから、「こういうのありますんで、もしよかったら使ってください」と教えていただきました。すごい便利な世の中ですよね。なんだか僕もいっぱしの麻雀ブロガーになったような気分です。うめさんありがとうございます^_^

ちなみに牌姿は適当で本当はあまりよく覚えていません。どうやら麻雀の記憶力もそんなによくなかったらしいです。言い訳させてもらうと、記憶するにはバラバラすぎました。

まあとにかくバラバラで、現状1番近いアガリが役牌のアトアト付けで、とりあえず急所が出たから、どうせほぼ面前で仕上がらないし、リーチも打ちたくない状況だから仕掛けておこう!といった思考の仕掛けですね。

少なくとも、ある程度麻雀を打って色々学んできた人でなければこれを仕掛けるという発想すら浮かばないはずなので、この仕掛けを見ればかなり麻雀やってる人なんだなぁ。という事は一目でわかります。

ただ、僕はこの仕掛けを見たときパッと見で悪手だなぁと思いました。

それがなぜかわかりますか?

先ほども説明しましたが、Bさんは状況的にリーチを打ちたくないし、どうせ自分のアガリは厳しいとわかっていながらもこれを仕掛けています。

どんな手をもらってもサボらない姿勢は素晴らしいと思いますし、仕掛けを多用する打ち手の中には、オーラスアガリトップだったらこれは仕掛けるべきだ!というような人もいるでしょう。

しかし、断言してもいいです。これは悪手です。

ちなみにBさんはうめさんです。こんな便利な機能を教えていただいたにも関わらず、ノートでうめさんをディスっている事になりますが、うめさんと世の中の麻雀打ちのために心を鬼にして書いていこうと思います。

これが今日のテーマである、状況把握と仕掛けの効果です。

なぜこの仕掛けが悪手かと言うと、アガリ率が下がっているからとかそういう事ではなく、この仕掛けが周りに与える影響です。

もう一度点数状況を見てください

親Aさん  29400
南家Bさん 37400
西家Cさん 16400
北家Dさん 15800

現状自分はトップ目で、オカアリルールなんで是が非でも逃げ切りたいところですが、注目すべき点は、CさんとDさんが1000点差以内のラス争いをしているというところです。

ここでBさんが仕掛けるとどうなるでしょう?

まず親のAさんはBさんに放銃したところで、素点だけのリスクしかなく、オカの大きいルールでトップが見えている2着目ですし、当然仕掛けなんて無視してまっすぐきます。

しかしCさんやDさんにとっては違います。本来CさんとDさんは必死でラス抜け争いをする状況ですが、Bさんの仕掛けに放銃する事はラス確を意味するので、どんな安そうな仕掛けであっても、手牌によってはBさんを無視して打つ事はできないんです。

まだラス目のDさんはマシですが、Bさんがあがってくれれば他力3着となるCさんにとっては、Bさんの仕掛けはかなりの足枷になるんですね。

ラス目のDさんだってそうです。Bさんにあがられたら自分はラスで、親は絶対にまっすぐ打つ事がわかってるのですから、自分の手牌が悪ければ、Cさんの放銃や親の連荘に賭けてBさんに役牌だけでも絞ろうかな?というように思考が守りに傾くかもしれません。

つまりこの仕掛けは、自分の元々低いアガリ率が上昇しているかどうかはさておき、少なくともCさんとDさんのアガリ率を下げている事になり、相対的に1番アガってほしくない2着目の親のアガリ率を上げている事になるんですね。

例えばこれがBさんがもっと抜けたトップ目で、同じようにCさんDさんが競っている場合なんかは、いくらあがりトップとはいえ、役牌ですら仕掛けない方がいい場合もあります。

自分のアガリが確率的に低い場合は、状況を正確に理解して、「自分が動くと周りにどのような影響を与える可能性があるか?」という事を考えて動くようにしましょう。

ちなみにこれは上級者と言われるような人でも理解してない人がかなり多いです。

例えばホンイツブラフ。そのブラフは誰に1番影響を与えて、誰に対しては効果が薄いか?自分があがれないのであれば、どこにあがってほしいか?などを見極めた上でしないと、自分の仕掛けによって、自分があがってほしいところがあがりにくくなって、あがって欲しくないところがあがりやすくなったりするのです。

これでは、「ただ自分はホンイツブラフという引き出しを持っていますよ」という引き出し自慢のようなもので、以前邪魔系の引き出しのテーマのときにも似たような事を書きましたが、理にかなっていなければ役に立たないどころか、その引き出しがマイナスに働いてしまうのです。

アガリトップは自分のアガリ率を高める事を最優先するわけではありません。自分がトップになれる確率を最優先するんです。状況によっては自分のアガリ率が上昇する仕掛けであったとしても、トップ率が下がるという事を覚えておいてください。

ちなみに、今日のMリーグは渋川が解説です。

渋川は麻雀は僕には到底及びませんが、解説能力だけは確実に僕より上なので、必ず素晴らしい解説を見せてくれるはずです。ぜひご覧ください^_^

僕は麻雀レッスンの仕事があるのでリアルタイムでは見れませんが、後でタイムシフトで見返そうと思います。

それではまた。麻雀レッスン申し込まれた方は後ほど^_^







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