最強戦の1コマ

おはようございます。堀です。久しぶりにノートの更新です。

既に気づいてる方も多いと思いますが、僕が最近ノートの更新をするときは決まって麻雀の言い訳をするときだけです。

ただ、僕は自分の思考が伝わらないために、

「こいつ何やってんのwww」

みたいに思われるのが耐えられないので仕方ありません。

僕の麻雀はよくも悪くも結構変わってるので、よくバカにされる事があります。なので僕はその撲滅運動をしてるような感覚ですね。せめてwwwだけでも抜いてみせようと地道な努力を重ねています。

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今回はこの場面です。

2着まで通過のオーラス、本田さんの親、トップ目の僕は14巡目にここから形式テンパイのチーテンを取り、

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この持ってきた9pをツモ切ると

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親の本田さんがポン。

これでテンパイチャンスが大幅に広がった本田さんがテンパイを入れて流局となったわけです。

ちなみに新井さんの1人ノーテンです。

さぞかし新井さんのファンの方の怒号が飛び交った事でしょう‥

しかし、言うまでもない事ですが、僕は新井さんに恨みがあったわけではありません。

それでも、僕は現状トップ目で、2着まで通過なのだから、わざわざロンと言われてもおかしくない危険牌を切ってまでこの状況で形式テンパイとってなんの意味があるの?と思った方はたくさんいると思います。

というわけでこの局面を解説していこうと思います。

要点をまとめる前に今の点数状況を記載しておきます

堀41600新井31500本田13900近藤13000

で、1本場です。

まず認識してなくてはいけない点は、本田さんの仕掛けの打点はほぼ1500だという事です。ドラの北は河に見えていますし、何か手役を狙って特殊な事をやってるような河でもありません。

そして、テンパイしてるかどうかはわかりません。

こんなところです。

仮に僕がここで本田さんに1500は1800の放銃となってしまっても

点数状況は

堀39800新井31500本田15700近藤13000

となるだけで僕の中ではたいして僕の勝ちあがり率に影響ありません。

比べて、テンパイ流局したときは

堀43100新井30000本田15400近藤11500

僕と本田さんの2人テンパイと仮定するとこうなります。(実際は新井さんの1人ノーテン)

何が違うの?大差なくね?と思った方が多いと思うのですが、この2つには決定的な違いがあります。

それを説明する前に、まずこのような2人抜けトーナメントのオーラス、自分がトータルトップ目のときの考え方ですが、1番大事なのは自分の負けパターンの把握です。これは本当に大事な事なので2人抜けトーナメントをよくやる麻雀プロの方はぜひ参考にしてください。

例えば、誠一さんには倍満を放銃したら負けですし、役満はどこに打っても負けです。

しかし、これはレアケースの方の負けパターンで、ここから1番現実的な負けパターンは?というと、親の本田さんが連荘して僕の上までいってしまって、そのあと新井さんに満貫以上をツモられてまくられることです。

例えばこれが、オーラスの2着あがりやめや、トップあがりやめがあるルールだというのなら、もちろん僕は配牌ベタオリを続けて放銃を避ける事だけに全力を注ぎますが、競技麻雀ではほぼアガリやめというルールを採用していないので、現状は1番手であっても、親にまくられて自分が2番手になり、自分がターゲットになってしまう。という事がよくあるんですね。自分が放銃しないように守備的に打っていればなおさらです。

そしてその1番現実的な負けパターンになってしまったとき、例えば本田さんが僕より4100点差以上上になったときですね。本田さんは放銃さえしなければ、3倍満以上をツモられなければ勝ちあがり確定となるので、放銃しない事に全てを注ぎます。

つまりそうなったときはいよいよ一局勝負となるわけですが、そのときに新井さんの条件がマンツモ条件とハネマン条件では全く違うという事です。

Mリーグルールと違い、赤のない麻雀では高打点の作りやすさが全く違います。赤さえあれば比較的手なりに進行させても満貫ツモくらいなら裏ドラや1発などの偶発役も含めれば現実的に見据えられますが、赤のない麻雀でハネマン、となるとかなり厳しいです。

たしかに、1500は1800を放銃してしまえば、満貫ツモ条件が満貫出あがりでもオッケーとなってしまいますが、どのみち本田さんがトップ目にたった最終局確定のオーラスは、誠一さん以外が新井さんのリーチに危険牌を打つ事などないことに加えて、出あがり満貫の作りにくさも相まって、満貫なら出あがりでもオッケーになる事にそこまでの意味はなく、それよりも現実的な負けパターンになったとき、

「新井さんがマンツモでは届かなくなる」

こちらの方が圧倒的に価値が高いのです。

加えて、本田さんはテンパイしてるかどうかもわからないうえに、もちろんポンして手が進むかどうかもわからない、新井さんが受けている風なため流局すればテンパイノーテンを決められる確率が高い。そして、テンパイノーテンを1回決めてしまえば、このあと新井さんにもう1度逆テンパイノーテンを決められないかぎり、自分が放銃さえしなければ、2番手になってしまったときの新井さんの条件がハネマン条件となる。それにともなって、次局以降はかなり守備的な進行ができる。以上の理由で9pは切った方が自分の勝率があがる。

と判断したというわけです。これがあってるかどうかはわかりませんが、これでまた僕の麻雀をバカにする方を少しは撲滅させたでしょう。確かな手応えを感じています。

ちなみに今日はMリーグの振り返り配信

堀慎吾の「好きに言わせろ!」のYouTube配信がありますのでご視聴よろしくお願いします

それではまた^_^



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