鳴きの効果は?

こんばんわ。堀です。
今日は久しぶりにノートを更新しようと思って深夜に指を走らせています。
急にどうした?と思うかもしれませんが、
まずはこちらをご覧ください


先日のリーグ戦7節の1局です。
同じ協会のA1リーグに所属する須田さんが取り上げていたので知っている方もいると思いますが、僕はここから5pをリャンメンチーして打4pとしました。画像が見にくいので一応下に2334ちゃん貼っておきます。


これです。
この仕掛けの結果、すぐ中が重なり、さらに9pポンして中ツモ!400.700のアガリとなったわけですが、とても誤解をまねきそうな、うまぶり要素をふんだんに含んだ仕掛けのため、今日はこの仕掛けについての僕なりの考え方や注意点など、色々と解説していきたいと思います。

なお、今回はあまりにも長文となってしまったのが1割、最近競馬が全然当たらないのが9割、この2つの理由で、途中から有料とさせていただきます。

まずは状況込みでのこの局の考え方と、最初の分岐点から説明します。


はじめの分岐はここです。
まずは状況を整理してみましょう。

現在41800のトップ目、29700持ち2着目小川さんの親
この親さえ流せば小川さんのマンツモが足りない状況でオーラスの親番を迎えられます。
3着目仲林とラス目の難波ちゃんとはかなり離れていて、特にラス目の難波ちゃんにいたっては僕としてはぜひあがってもらいたいですし、僕のオヒキのような存在。という認識で大丈夫です。


白を持ってきて、白発中は全てションパイ。
あまりアガリが近い手には見えませんし、点数状況的に少なくとも2着目の小川さんとラス目の難波ちゃんは僕がリーチをかけても簡単に引くような状況ではありませんし、できれば役をつけてリーチせずにアガリを目指したいところです。

この手で役をつけるとなると、まあ現実的に見える範囲だと役を重ねての役牌、ピンフ、あとは一応3トイツあるのでチートイツといったところでしょうか。
ただピンフには9pか9sのトイツ落としがほぼ必須となり、ピンズを1シュンツと考えても456pと678mでまるまる2ブロックたりていないので、最速でも3mと4pまわりでリャンメンターツを2つ作って5pを入れてリャンメンを入れてはじめてテンパイとなり、ハッキリ言って遠すぎます。

なので、チートイツだけ諦めて手牌にスペースを作る意味でも9pのトイツ落としかなぁ
なんて思った方は。状況的に「それだけは絶対に選んではいけない選択をしている」と言えます。

よくこのような選択を麻雀プロ解説界では、
「ここはいったん柔らかくね🎵」などと、
解説してる本人ですらよく意味がわかっていない適当な表現で誤魔化すことが多いですが、この場合は全く柔らかくありません。

なぜなら、この場合は99pと切ってる間にめちゃくちゃツモが効いていって、
34678m44678p345s
こんな夢のある手にならないかなぁ。みたいな、柔らかい選択が最高にリターンを発揮した、
「柔らか極上フルコース(12000円)」を求めているわけではなく、ただただこの親を落としたい状況で「さっくり親落としコース(1300円)」で十分だからです。

それからこれはこの局面に限らず言える事ですが、
何かを選択し、次の巡目にめちゃくちゃ嬉しい牌を引いた時に前巡の選択が結構な裏目になっている場合、だいたい最初の選択が間違った選択である事が多いです。もちろんどうしようもない場合も多々ありますが、わりと幅の広い何を選んでもいいような選択をするときの基準にしてもいいと思います。
選択に迷ったら使ってみてください。

この場合は何よりも役牌を重ねたいですし、役牌が重なったらめちゃくちゃ嬉しい状況ですが、9pを切ってしまっていてはその嬉しさも半減してしまいます。そういう選択はだいたい間違ってるということですね。
従って9p9sは選択肢からはずれ、
完全に役牌で1ブロック、もしくはチートイツに頼ることになる3mを切るか、役牌を1枚切るかの2択となったわけですが、
ここも考え方は簡単で、実際に役牌を切って3m残しにたいする有効牌24mを引いたときの事と、3mを切って役牌が重なったあとの事をそれぞれ考えればいいだけです。
まずは役牌を切ります。そして絶好の2mを引いたとしましょう。
23678m44699p99s白発
これです。まあ白か発を切ればだいぶまとまったように思えるかもしれませんが、麻雀の目的はただなんとなく手牌をまとめる事ではありません。リーチを打ちたくない状況で役をつけたいという意味では役牌も1種しか受けられなくなってしまったし、99p99sの部分が重すぎて、まだまだ全く進んでいないというのが現実ですし、2m引いてこれなのでカンチャンターツのできる1m引きなどは論外と言えます。
これが3m残しのリターンです。

続いて3mを切って役を重ねてみましょう。
678m44699p99s白白発中
これです。
さらにここから役牌を切って役牌が重なったときの事を考えその場合3mが必要かを考えます。

3678m44699p99s白白発
これです。ここからどれだけ打発としたいかによっても3mの重要度が変わってきます。
まあこの場合はほぼいらない牌と言えると思います。
あとは3mを残して24mを引いたときの
23678m44699p99s白発と
3mを切って役牌を重ねた
678m44699p99s白白発中
の、2つの手牌を比べてどちらが状況に応じて価値が高いかを判断すればいいだけです。
厳密には459p9s引きなどのときもどちらがいいかをそれぞれ比べられればよりよいですが、この場合はまあ3mと役牌だけで比べていいと思います。
(僕もそこまで比較するのは面倒くさいですし)

3m切りの裏目は8枚、役牌切りの裏目は3枚
約3倍3m切りの方が裏目が多いです。それでも、その局の目的によっては24mを引いた手牌に価値がなさすぎて、それよりも役牌3枚の裏目の方が痛い。という事が多々あります。
リーチのみになりそうな手を遠いホンイツに向かったりするようなときにも同じような事が言えますね。

今回僕は、点数の離れたあがってくれて構わない子供が2人いたことと、自分の手が良形でテンパイする確率が低いことなどから、リーチを打つ可能性じたいを捨てて3mを切って、
ほぼ役牌の重なりと、オヒキの難波ちゃんに期待する選択を取ったというわけです。

そこから3pを引いて6pを切り、5pをチーしたところが冒頭の画像です。

ここからはこのチーについて解説していきます。

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