天鳳名人戦決勝での1コマ


こんにちは。堀です。

今日は久しぶりのノート更新です。なぜかって?

天鳳名人戦で優勝して気分がいいからです。

今日はその中でも1番選択がハマったかつ、皆さんが気になっているであろうこちらの局面

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について思考を説明していこうと思います。

いやぁ実際に1m切ってたら満貫放銃だったとなると、やっぱり気持ちいいですね。こんなアガリはいくら僕と言えども人生でおよそ50回くらいしかやったことがないです

まずこの局の大事な情報として、絶対に抑えておかなければならないポイントがあります。

それがこちらです

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この高津プロの発トイツ落としです。

ちなみに僕はこのトイツ落としを正確に把握する事ができませんでした。絶対に抑えておかなければいけないポイントなのに抑える事ができませんでした。この世の終わりです。

リアル麻雀では絶対にありえない事ですが、ネット麻雀はツモ切りであろうと手出しであろうと、あまりにも全員の打牌速度が早いのでツモ切り手出しを常に正確に見極める事が少なくとも僕にはかなり困難なんですね。

それでもこのとき「ん?今の発‥手出しじゃなかった?」くらいには思っていました。これも最近はほぼ引退していますが、天鳳を打ってきた成果だと思います

かなりあやふやな情報となってしまった事は激痛ですが、悔いても仕方ないので、

「トイメンは発をトイツ落とししている!‥ような気もした!」という情報を取り入れて進める事にしました。

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そして再び問題の局面に戻します

独歩さんは発ポン打8pから9p手出し、そこからツモ切りして7sチー出し5m。2切れの北をツモ切って手出し3mです。

まず独歩さんのこの3mは、僕が萬子の染めっぽい河なのに2切れの北より優先して保持しているため、100%関連牌です。では1mがあたるケースを考えてみましょう。おおまかに14m、1m単騎、1mシャンポンとあります。

まあ14mに関して言えば、ペンチーピンを払って萬子を純粋な2335で持っているはずがないので、

233566からか233556からか3mシャンポンからの待ち変えくらいしかないのですが、単騎とシャンポンに関しては、他のパターンが豊富なためそれなりの確率であると言えます。

それくらいなら3900リャンメンテンパイしてれば切っていいのでは?と思うかもしれませんが、問題なのは独歩さんの河が濃すぎる事です。

独歩さんは2フーロしているので、残り3ブロック持っていなければいけないのですが、僕の切った36s1p7pあたりにラグがなかった事などを考えると、どこで3ブロック持ってるの?という部分が疑問になってきて、テンパイ率もかなり高そうな上に、実はドラを持っている確率もかなり高くなっています。

さらに言うと、冒頭の高津プロの発トイツ落とし(確信なし)がもし本当にトイツ落としだとしたら、高津プロがオタ風のドラ南を持っている可能性が限りなくゼロになるうえに、オカモトさんは独歩さんやもっかライバルの僕の仕掛けにたいして受けているイメージがあったので、この局は通常よりかなり独歩さんがドラを持っている可能性があがっているんですね。

というわけで、1mは放銃したときの打点もそれなりに高い可能性がありそうかつ、あまりにも危険なため、リャンメンとは言え9m2切れで若干苦しい3900テンパイでは切れないと判断しました。さらに、そうこうしているうちに一通付きテンパイになって8000あがれるかもしれない、というオマケもあってよりテンパイはずしの方向に傾きました。ではなぜ8mじゃなくて7mを切ったか?というところですが、これは単純に、発をトイツ落とししているような気もする高津プロケアです。

もしも高津プロの発が本当にトイツ落としだった場合、タンヤオ系の早い手が入ってる事は間違いないので、イーシャンテンに戻すのであればどうしても高津プロをケアしておく必要があったからです。

でも、そもそも独歩さんに7mは危ないのでは?という意見があると思います。実際に僕は1mが14mにあたるパターンの一つに233556からの5切りというものを提示してるくらいです。しかし、実はこのとき独歩さんは3mを切るときに逡巡したんですね。独歩さんはかなりスパスパ打つ寿人さんタイプの打ち手なので、僕はこの逡巡をかなり重要な情報と捉えてましたし、もし仮にテンパイだとしても純粋なリャンメン待ちが出てくるような事はあまりないだろうなと思っていました。それに加えて、僕はここから7mを切った以上少なくとも1mが通るまで1mを切る気がないので、このあと高津プロからリーチを受けたときのために7m切りとしました。

単純に瞬間の安全度も7mと8mでは大幅に違うのはもちろんですが、おそらく仕掛けに受けているであろうオカモトさんは7mを持っていれば7mを合わせる事は当然想定していたので、そうなれば8mはワンチャンスとなり、テンパイしないまま高津プロからリーチが入ったときの優秀な受け駒となる。という寸法です。

受け駒なら西があるのでは?と思う方もいるかもしれまんせんが、先で説明したようにも僕はこのとき独歩さんがテンパイしているとしたら1mシャンポンか1m単騎が濃いと思っているため、このあと独歩さんが手出し1mときた場合、僕の守備の要である西が安全牌とならなくなるためです。

結果は知っている方も多いと思いますが、独歩さんが1m手出し、オカモトさんが7m切り、チーして打1m、9mで3900アガリという出来過ぎの結果となりました。はっきり言って偶然です。

ただ盛り上がった事は事実ですし、1mが満貫の当たりだったと知って相当気持ち良かったうえに、優勝して気分がいいので、せっかくなのでノートにこのときの僕の思考を記しておきました。

たぶん気になっている方が多いと思うので、いっそ有料にして一稼ぎしようかと僕の脳内のミナミの帝王が有料化を薦めてきましたが、やはり優勝して気分がいいのでギリギリのところで踏みとどまりました

また気分がいいときか言い訳するときにお会いしましょう。それではまた

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