見出し画像

ヘブンズゲート。その歴史と軌跡

【はじめに】

皆様こんにちは。
ふぶきです。

デュエプレはリリース直後から入れており、
本腰を入れ始めたのは4弾の初マスターを達成した頃で、そこからほぼ毎月マスターを果たすくらいにはやっています。
さて、先日デュエプレにて、あのヘブンズゲート、通称天門がスタン落ちしました。
本家デュエル・マスターズでの大人気カードであり、「デュエマをあまり知らないけれどヘブンズゲートというカードは知っている。」という人が一定数いるくらいです。
当然デュエプレでも圧倒的な人気を誇っており、どの環境でもファン達によってデッキが作られ、常に最前線で戦っていました。
それゆえ、このヘブンズゲートのスタン落ちはデュエプレ界隈を大いに震撼させ、1部のビート使いの喜びの声が上がる中、多くのファン達による悲しみの声で溢れかえっています。
かく言う僕もヘブンズゲートは大好きで、Twitterのトプ画はヘブンズゲートを描いた物となっております。(あまり上手ではありませんが…)
今回はそんなヘブンズゲートに労いや感謝の意味を込めて、今までヘブンズゲートが辿ってきた歴史を僕が知る限りまとめていきたいと思います。
とはいえ、ヘブンズゲートの歴史は非常に長いため、記事自体もかなり長いものになってしまうと思われます。
時間が無い人は、目次から自分のみたい項目へ飛んで読むといいかもしれません。


【0.実装時のちょっと粋なサプライズ】

ここで語るのは、ヘブンズゲート実装が確定した時の、運営のちょっと粋なサプライズ演出についてです。
ヘブンズゲートの活躍については関係無い内容ではありますが、当時の界隈や僕自身の興奮も残したいと思い書く事にしました。
DMPP04「混沌の軍勢」にて、ヘブンズゲートは実装されました。

紙での登場時期がこの時期であった事、ザーディアの「自分のターンなら」という意味深なテキストなどから、ある程度来るという事は予測されていましたが、なかなかその情報は公開されませんでした。

そうして発売日が迫る中、第4弾のPVが公開されました。4弾のSR達が次々と紹介されて行き、PVが終わりに差し掛かるタイミングで、
急に画面は美しい薄紅色の空へと切り替わり、その直後、圧倒的なオーラを放つヘブンズゲートが現れる!という壮大な演出がありました。
まだ見た事のない人、もう一度見たい人は是非下のリンクからその動画を見てみてください。↓

〈https://youtu.be/tTxKkQQMwXM〉

当時初めて見たときしばらく鳥肌が立ちっぱなしだったのを覚えています。
これにより、界隈は大きな盛り上がりを見せ、新しく始める人や復帰した人も少なくはありませんでした。
こうして大きな期待を背負って実装されたヘブンズゲートは、決してその期待を裏切らない大きな活躍を見せることになります。
今から紹介するのは、そんなヘブンズゲートの環境での活躍の歴史です。


【1.5C天門(4弾~7弾)】

最初にヘブンズゲートが環境トップに君臨した時の姿であり、
バトルアリーナ1st優勝者、2020年グランドマスター、2021年グランドマスターという、デュエプレ界の圧倒的王者であるボルサリーノさんがバトルアリーナ1stで使ったデッキ。上のリストは実際にボルサリーノさんが使ったリストのまんまです。
ドローカードやハンデスカードで相手とのリソースを、天門や除去札で盤面を有利な方向へ導き、天門で出した大型ブロッカーと共にフィニッシャーのボルバルザークに繋げるといった非常にバランスの良いデッキです。
このデッキは、当時のビート殆どに有利がつく強さと、大型が大量に並ぶ戦闘中の絵面のカッコ良さ、天門で大型を踏み倒してエクストラターンで決めるというロマンある戦い方などから大人気のデッキでした。
特にこのデッキの天門から射出するカード筆頭の、「ザーディア」、「バルホルス」、「エリクシア」
この3枚は「天門三銃士」と呼ばれる事もあり、今後しばらくの天門を支えるレジェンド達です。

また、察しの良い方は気づいたかも知れませんが、僕は先程、「4弾頃に初マスターを達成した」と言いましたが、その時に使ったデッキがこの5C天門でした。
だから僕的にもかなり思い入れが深いデッキなんですよね。
ボルバルザークが殿堂しましたが、その後も減ったボルバルの枠をサファイアにし、除去とハンデスを多めに入れた型がバトルアリーナ3rdでベスト4を果たしたりと、そのデッキパワーでしばらく環境で活躍したデッキです。
天門最初の環境デッキにして、攻め良し受けよしロマン良しのデッキ。5C天門でした。

【2.デイガアウゼス(6弾~7弾)】

以前からその強力な除去性能からドロマー型などが上級者の間で話題に上がっていた事もあるアウゼスを主軸にしたエンジェルコマンドデッキ。
第6弾で実装された強力なエンコマサポート、ヴォイジャーによって環境トップを貼れるほどの強さを得ました。
Newではピカリエがスタン落ちする都合上「New」という概念が登場した7弾環境からは使えませんでしたが、
当時は今ほどNewがALLより盛り上がっていたという訳でもなく、そのALLでは7弾中もトップメタに君臨し続けていました。

タップさえしていれば、どんな大型でも処理出来てしまうというロマンと強さを兼ね備えたアウゼスの強力な除去効果は非常に環境に刺さっており、
当時から流行っていたツヴァイランサーやマーキュリーギガブリザードのような比較的早期に出てくる大型や呪文をロックしてくるクリーチャーを簡単に処理出来る事が注目されました。

また、グレートメカオーに除去コン殺しのマザーを出されたとしても、アウゼスの強力な除去効果の前では1.2ターンのうちにマザーのメテオバーンを3枚全て剥がした上で処理するという荒業を行う事も出来、グレートメカオーのような横並べデッキには大きな有利が着きました。


アウゼスで味方のエンコマと共に盤面を制圧し、フィニッシャーとしてサファイアやアルファディオスを出すというのが当時は一般的です。
特にアルファディオスはエンコマのデッキで且つこちらは光のタップ呪文だけで除去を行う事が出来るので非常に相性がいいです。

また、マイナー寄りのカードではありますが、デスアルカディアとも相性が良く、このデッキにも入っているバルホルスと並べば、
殴っても殴らなくても破壊されるという絶望的な状況を相手に押し付けることが出来ます。

デイガカラーという事もあり、手札を確保する事が苦手で、自分の手札をよく考えて管理し、無駄なく使う。という高度なプレイングを求められる為、非常にプレイ難度の高いデッキとしても有名で、使う人は限られましたが、上手く使う事が出来れば大抵のデッキには勝てる強力なデッキです。
ピカリエやアウゼスなどの主要パーツが再録し、
相性の良いカードも最近複数追加されたので、再び環境に舞い戻る事があるかもしれないとも思いましたが、
守りの要である天門や、相性のいい天使と悪魔の審判が再録しなかったのでやはりNewでは厳しそうですね。
個人的に大好きなデッキなのでとても悲しいです。

【3.緑抜き4CWゲート(7弾)】

第7弾が実装し、ロストチャージャーで山札のサファイアを墓地に落とし、インフェルノゲートで釣ってくる通称「ゲートサファイア」というギミックが登場し、これと相性がいい天門は再び注目されるようになります。

インフェルノゲートとヘブンズゲート。2つのゲートを攻撃と防御に使うという戦闘スタイルから、
このデッキは「Wゲート」と呼ばれる事となります。
5色にしても緑の枚数が少なくなりすぎてしまうため、エリクシアとボルバルを抜いたものの、その分除去を(人によってはハンデスを)多く入れ、よりコントロールデッキとしての色が強かった印象があります。
新しい天門の形として君臨したWゲートですが、この後、天門に大きな革命が起こるとは当時はまだ誰も知りませんでした。

【4.ゲオルグ天門】(8弾~9弾初期)

未だに伝説のパックとして語り継がれる第8弾。
このパック複数の大型新人によって、天門にも大きな革命が起きました。
そうして出来たのがこれ、「ゲオルグ天門」です。
注目すべきは新カード達によるシナジーの嵐。
まずはこのデッキの切り札を担う「キングダムゲオルグ」

中型以上の進化クリーチャーにしては、多色なら何でもOKというガバガバ進化条件。
その上、出た時に敵軍を全て寝かせ、攻撃時に自軍を全員起こすという破格な性能。
もちろん進化なので、この攻撃時効果をすぐに使うことが出来ます。
寝た敵軍を殴り返すも良し、ブロッカーを寝かせて一斉攻撃を仕掛けても良し。
というように除去とフィニッシュをその場に応じて両方こなすことが出来るのがあまりにも優秀でした。
また、このアンタップ効果はターン中何度も使う事が出来、ゲオルグが2体並べば、片方のゲオルグがもう片方のゲオルグを起こし、そうして起きたゲオルグがもう片方のゲオルグを起こすため、無限攻撃が可能になります。当然ゲオルグのcipで敵軍は寝ている為、9000以下はこの無限攻撃でついでのように処理されます。
それでも、進化元を必要とする上、自軍が居ないと本領発揮しないという弱点はありました。
しかし、その弱点を補う事が出来、且つ天門とも相性がいいカードもまた、第8弾で実装されました。

それがこのアガピトスです。天門で出せる光のブロッカーで、光の3コス以下なら山札から出す事が出来ます。
第8弾実装前まで、光の3コスト以下で汎用性の高いカードは殆ど無く、このカードの事前評価は散々な物でした。
しかし8弾で実用的な光の3コストが実装された事で評価は一変。

初動になりながら、中盤以降はアガピトスから射出してデッキ圧縮できるウルコス。
そしてパワー3000という比較的高めのパワーと、山札を削る事でダイレクトアタックを防げるフルメタルレモン。
これらと共にゲオルグ天門の核を担いました。
また、光の3コスト以下が出ると相手を一体タップ出来る効果も優秀で、cipで出した3コスト以下に反応するのは勿論、中盤以降要らなくなりがちな上記のカード等をタップ札としても使える為無駄がありません。
また、どちらもゲオルグの進化元として使えるため、進化元を用意する必要があるゲオルグの弱点をカバーする事が出来ます。
ここまででも十分強そうですが、ゲオルグ天門の強みはアガピトス達とゲオルグだけではありません。ゲオルグ天門を語る上で竜極神は欠かせません。

竜極神はリンク出来れば、21000という巨大なパワーに加え、ランデスと除去を両方行う上、ブロックされれば手札を全て捨てさせる強力なフィニッシャーにもなりうるゴッドで、
リンク前する前でもそれぞれcipで、メツは小型を一斉に処理、ゲキは4コスト以下を蘇生する事が出来ます。このゲキでは先程のアガピパーツ達は勿論、アクアンも蘇生する事が出来ます。

アクアンは優秀なドロークリーチャーとして有名で、様々なデッキに入ってきましたが、このゲオルグ天門ではこのゲキとのシナジーで他のデッキよりもドロソとして有効に活用する事が出来、
竜極神×アクアンのセットは今後もしばらくコントロールデッキで使われる事になります。
アガピトス(ウルコス)、アクアン、ゲオルグ、竜極神。このカード達が織り成すシナジーの連続。
その美しさや強さに魅了され、多くのプレイヤーが挙ってこのゲオルグ天門を使い、トップメタに君臨しました。
その後、何故かフルメタルレモンが大幅に弱体化されるという珍事があり(アガピトスを間接的に弱体化したかったと思われます)賛否両論ありましたが、同時期に天敵とも言えるジェネラルクワガタンもナーフされた為、環境的に立ち位置を殆ど落とすこと無く8.5弾を迎えました。

そして、この8.5弾でゲオルグ天門…というか、アガピトスが大幅に強化されました。

アガピトスから射出出来る光の3コスト以下で、
素のパワーは1000と一見貧弱ですが、殴る時パワー5000になり、警戒持ちなので素のパワーの低さは火力除去を喰らわない限りあまり気になりません。そして何故か着いているSA。
このアラゴナイトをアガピトスから射出する事で、アガピトスのタップ効果と合わせて、相手のアンタップされてる5000以下のクリーチャーをすぐに上から殴る事が出来、今までのアガピトスに比べて急に暴力的な強さを得ました。
今までもフンヌーを射出する事で殴り返しは出来ましたが、パワー4000~4500のブロッカーが比較的多いことや、コントロールに入れるにはカードパワーが低めなのであまり採用される事はありませんでした。
もはやアガピアラゴのセットは天門やゲオルグと組み合わせずとも強いだろうという事で、アガピトスを活かすことに特化させた「GAEコントロール」というデッキが誕生しました。

コントロールだけでなく、数多くのビートデッキにも採用され、環境はアガピトスだらけになり、冗談抜きに、アガピトスの入ってないデッキと当たる方が珍しいというレベルでした。
それを物語っているのが上記のリストにもある、「エターナルサンクチュアリ」の流行で、このカードの主な使用用途は、
相手の出したアガピトスに対して打つことで、こちらのアガピトスを出し、アラゴナイトを射出する事で、相手のアガピトスが出した取り巻き諸共処理するという動きをすることです。
アガピトスの対策をアガピトスでするというこの世の終わりのような状態で、
アガピマスターズとも呼ばれたこの8.5弾環境は、もうひとつのク○デッキ(個人の感想です)や大量のファンとアンチを抱えたテクノロジーの存在もあり、かなり歪な環境でした。



こんな歪な環境であるにも関わらず全く調整が入らず、9弾を迎えましたが、9弾実装直後にアガピトス、ゲオルグ、驚天の超人が弱体化され、テクノロジーは殿堂しました。


主要パーツであったアガピトス、ゲオルグを失ったゲオルグ天門は環境から姿を消し、ゲオルグ天門の天下は終わりを告げました。
途中から8.5弾環境解説をしていた事もあり、長くなりましたが、以上がゲオルグ天門でした。


【5.白緑セラフィム(8.5弾~)】


お次は白緑セラフィム。
現在でもたまに使われる事があるデッキで、最近は天門が入らない型の方が多い印象を受けますが、アガピ全盛期は天門型の方が主流でした。
今天門型なら出すのはパルテノン、カイバ、ケストだけになるのでしょうか?
ソルダリオスからラディアやアラクカイバデスを出す動きが環境を問わず強力で、最近ではラファームがライゾウなどを1ターン遅らせる事が出来たり、
デスドラゲリオンなどが入った黒入りが出来たりと何かと話題が上がる息が長くファンが多いデッキです。

天門型の強みとしては、セラフィムのビートデッキとしての速度不足を補う所にあります。
ソルダリオスは出せてしまえば、自分で出す味方をある程度選べる点でドリームメイトのケンジより強いですが、6コストという事もあり、ドリームメイト程の速度は出しにくいです。
コントロールならともかく、対ビートに対してトリガーがミューズなどだけではそのまま押し切られてしまうこともあります。
そこで天門トリガーで多面展開する事で敵を抑えたり出来ると戦況は一気にひっくり返ります。
先程言った通り、最近は天門型は主流ではありませんが、アガピ全盛期では天門型が流行ったという事は覚えておいて損はないと思います。

【6.緑抜き4C天門(9弾~10弾)】

ゲオルグ天門が環境から居なくなったあのナーフ後暫くして作られた新しい天門のコントロールデッキ。
9弾で新たに追加されたキングアルカディアス、クイーンアルカディアスでロックを掛けたり、
除去を枯らした後に超絶究極神や竜極神でフィニッシュまで持っていくデッキです。
アガピトスはナーフにより2コストまでしか出せなくなってしまったのですが、2コストにもエルカイオウやムルムルといった、比較的スペックの高いブロッカークリーチャーが追加された事でナーフされたにも関わらずまだまだ強く、運営の調整能力の上手さを感じました。
この時期は
アクアン、エタガ、ジャッカル、竜極神、超絶究極神などを軸にした「緑抜き4Cコントロール」が大流行し、その1つの型として環境に定着しました。
他の型にはドルバロム型や除去特化型、9.5弾実装後にはゼロフェニ型などもありました。
そして、今も話に出ましたが、9.5弾にはこの4C天門に相性がいいロードリエスが実装した事で、リソースをより確保しやすくなりました。

規制の対象になりうるようなカードは竜極神位しかなく、このままこれ以降も活躍が期待出来たデッキでしたが、エターナルガードが殿堂してしまった事で、当時流行っていた青ガントラの烈流神を止めるすべが無くなった事も相まって、ドルバロム型以外はそのまま環境から殆ど消されてしまいました。正直個人的に納得の行っていない規制ランキング1位で、未だにする必要が無かったと思います。
除去、手札補充、盤面形成、何処を取ってもバランスよく、プレイング次第で多くの対面を見れたので個人的にかなり好きなデッキだった為に残念です。
以上が緑抜き4C天門でした。


【7.ラッカボルフェウス(9.5弾~)】


9.5弾でボルフェウスが登場した事で新たに出来たデッキ。
殿堂したアポロヌスのリペアとして組まれ、速度を重視した「赤白ドラゴン型」と、
この、天門などでコントロールらしく立ち回る「ラッカエンコマ型」の2つに分かれており、どちらも環境で一定使われる人気デッキになりました。

当時はどちらも同じくらい、又はドラゴン型がどちらかというと多い感覚でしたが、
10弾になるとそこで殆ど強化を受けなかったこれらのデッキは環境に全く居ないという訳ではありませんでしたが、しばらく息を潜めていました。
しかし、10.5弾でミルザムが登場した事で、ラッカ型のボルフェウスは再び注目されるようになります。

ミルザムはcipこそ強力ですが、離れた時に盾を5枚回収してしまうので、ビート相手に出しても、最近のビートは高パワーのブロッカーを簡単に処理してくるので、すぐ破壊されてしまうケースが多かったのです。
事前評価ではかなりのぶっ壊れを予想している人が多かったのですが、実際の使用感は強めではあるけど壊れではないだろう。というものでした。

そんな中、ミルザムの離れた時の効果を発動させずに自分の盤面のミルザムを消す方法が模索されました。
そうして編み出されたのが「ミルザムキャンセル」です。
やり方は至って簡単。ミルザムを進化元にして進化クリーチャーを乗せるだけです。
これをすれば、ミルザムの盾回収は発動されません。
そして、このミルザムキャンセルをするのに最も適しているのがボルフェウスということになりました。
また、ミルザムを進化元に敷くことが出来、呪文を封じられてる時にも全体除去を飛ばせるネプチューンシュトロームも注目され、ラッカボルフェウスは再び環境入を果たし、現在に至るまで活動しています。

最近では、同じ進化元から作れるシデンギャラクシーと一緒に入れられたり、青を抜いた赤白の天門型も開拓されたり、まだ色々活躍が見込めそうなデッキです。


【8.サバイバー天門(9.5弾~)】

9.5弾の目玉ギミックの1つであるサバイバーを天門に落とし込めたデッキ。
アガピトスから射出出来るサバイバーで、除去されにくいパワー3500を誇るアマリンや、
天門で出せるエンコマで、サバイバー効果で相手を一体フリーズさせる強力なcipを味方に共有出来るオービスの登場により作られたデッキ。

このデッキの魅力はなんと言っても布陣が完成した時の圧倒的制圧力。
オービスのフリーズ効果やキングムーのバウンス効果は自分の全てのサバイバーに共有される為、
こちらは展開しているだけで相手のクリーチャーを次々機能不全に追い込みます。
また、シェルファクトリーやロードリエスでリソースを確保する事も得意で、継続的に展開と妨害を同時に行えるので非常に強力。
切り札のシータトゥレイトはトリガーで進化する事が出来、本来サバイバーでは無いクリーチャーもサバイバー化させる事ができる上、序盤にマナに置いたオービスやムーの効果を使えるのも奇襲性良し。
最近では天門やムー以外の青を全て抜いて、ダークティアラやグレイブワームで粘り強く戦う、
赤抜き4Cサバイバーが流行っています。

サバイバーはどちらも、ミッドレンジとコントロールの中間のようなオシャレな戦い方をするので個人的にかなり好きなデッキで、(相手するのは苦手ですが)
ボルフェウスが片手間で絶滅させてしまったため、新カードはあまり期待できませんが、これからも残って欲しいデッキですね。


【9.マルコ天門(9弾~)】

9弾に実装されたエンペラーマルコの強力なドロー効果を天門アガピトスでアマリンを射出する事によるさらなる打点形成に繋げるというデッキ。
マルコが打点と手札とテンポを同時に確保出来るためコントロールにはかなり強く、天門でのカウンターも狙える為ビートにも強く、いざとなれば烈流神で無理矢理決めに行ける、というようにかなりバランスの取れたデッキ。
天門と言えばコントロールという常識を覆したデッキでもあります。
一応作れる弾としては、ボルフェウスやサバイバーよりも先ですが、開拓が進んで環境に進出したのはそれらよりも後だったのでこの位置に置きました。
バトルアリーナ5thでの優勝デッキでもあり、その強さが本物である事が伺えます。
この後、烈流神のナーフにより少しよわくなりますが、10弾で天門から出せる新しい大型であるパーフェクトギャラクシーが実装された事で、いまだに環境に残っているデッキタイプです。

また、先程のサバイバー天門とこのマルコ天門を組み合わせたような「マルコサバイバー」がバトルアリーナ5thでベスト4まで進み、マルコ、サバイバー、天門の相性の良さを再確認させられました。


【10.デイガWゲート(10弾~)】

エターナルガードの殿堂により、10弾で5色コン以外のコントロールが大きくポジションを落とした中開発された新しい天門コントロール。
ちなみにこれを作った方はサバイバー天門を完成させた方と同一人物で、僕は本当に尊敬しています。
当時主力だったザーディアバルホルスは抜け、代わりに強力な除去体制を持つパーフェクトギャラクシー、サバイバーのデッキでなくても普通に強いフリーズ効果を持つオービスに差し代わりましたが、
戦法としては先程紹介したWゲートと同じで、ヘブンズゲートで守り盤面を固め、ゲートサファイアで攻め落とします。
新しいギミックとしては、アヴァラルドを出し、呪いとテラーの贈り物を使う事で、
デイガカラーというリソースを稼ぎにくい色で、爆発的なリソースを稼ぐことが出来ます。


また、竜極神によって呪テラで壊したアヴァを蘇生したり、サファイアでのフィニッシュが厳しい時のサブフィニッシャーになったりとこのデッキを柱のように支えました。
当時環境トップだった武者やガントラに有利を取れ、そこまでメジャーではありませんでしたが強力なデッキでした。
竜極神が殿堂し、デッキは半壊するかと思われましたが、10.5弾で爆発的なリソースを稼ぐミルザムの登場、11弾で強力な新ゴッド「破壊龍神」が登場した事により、現在でも竜極神殿堂前以上の強さを見せてくれます。


【最後に】

以上10デッキが、天門を搭載し、環境で活躍したデッキ達です。
こうして、1年以上振り返ってみると、今まで本当に天門に世話になったということが再確認させられます。
ここまで多くのデッキの守りや攻めを支え、環境に顔を出さない時は殆ど無かったというカードはそう多くは無いでしょう。
今ではどの大会やイベントも基本Newなので、そのNewから落ちるという事はやはりかなり悲しいです。
でも、嘆いていても仕方ありません。
いつか相性の良いカードと再録してくれるその時を信じて、今は今の環境を楽しみましょう。
出来れば、皆さんの天門との思い出、大逆転出来たいい思い出でも、逆にちょっと苦い思い出でも。
そんな話をnoteやツイートのコメント欄で書いてくださると嬉しいです。
また、このnoteが面白いと思ったら、是非拡散お願いします。
1万文字弱、こんなクッソ長いnoteを見て下さり、本当にありがとうございました!

以上、ふぶきでした。ではまた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?