つっつー(堤綾香)|FLY_009
人の人生を生きるより自分らしくありたい
つっつー(堤綾香|トレーナー)自由大学では、「脱藩学」「朝ごはん学」「アメーバワークスタイル」「質問学(現・魅力を引き出す質問学)」「キュレーション学(初級)」「キャンプ in 仙台」「CREATIVE CAMP in ポートランド」を受講。人材ビジネス会社に勤務する傍ら、「脱藩学」キュレーターとの二足のわらじに挑戦中。そんなつっつーが、ポートランドでの気付きと帰国後の自分について語ります。
Q.自由大学を知った経緯(いきさつ)は?
今、自由大学の脱藩学で一緒にキュレーターをしているよっしー(吉永隆之さん)の紹介です。これからの働き方とか、生き方に悩んでいる時、「自由大学に行けば、何か変わるかもよ」ってアドバイスを受けました。それで脱藩学を受けたのが最初。
行ってみたら、よっしーも同じ期を受講していて、ビックリしたんです(笑)。
Q.自由大学で気付いた学びは?
最近、「CREATIVE CAMP in ポートランド」に1週間行ったんですね。その後、3日間だけシアトルのカークランドという街に寄って、その10日間が本当に良い体験でした。帰国して、自分のやりたいことが明確になったんです。
昔は、人と比較して落ち込んだり、人の目ばかり気にしていて、人の人生を生きているようなところがあったんですね。でも、「ああ、自分らしく自分の人生を生きていいんだな」って腹落ちしました。
Q.でも、仕事を休んで1週間も海外に行くことに不安はなかった?
ありましたよ。「CREATIVE CAMP in ポートランド」は3月ぐらいから募集が掛かっていたんですが、私、英語がしゃべれないし、行こうかどうか迷っていたんです。でも、英語がしゃべれないなんていう言い訳を作って、行かないのはもったいないと思って。「できないなら勉強すればいいじゃん」って英語を勉強しはじめました。
結局、ろくに話すことはできなかったんだけど、何とか生きてこられたました。
Q.CREATIVE CAMP in ポートランドでの体験は?
午前中は参加者全員でアートスクールに行き、アート活動をしました。午後はラボに分かれて、私はフードラボに参加していたから、ポートランドの食にまつわるスポットを回ったんです。例えば、ポートランドで有名なコーヒーショップのSTUMPTOWN COFFEEでカッピング(コーヒーのテイスティング)をしたり。あとコーヒーを通して豊かな社会をつくっていこうという想いや哲学を聞くことができました。
コーヒー豆の農家は子どもが働き手になっている場所もあるらしいんですが、STUMPTOWN COFFEEは、子どもを学校に行かせないような不当な労働環境のところとは取引しなかったり、そうならないように労働環境を改善していくサポートもしていて、みんながWinWinになる関係作りもしていることが印象的でした。利益に価値を置くよりも、「豊かな社会」を目指してる姿勢に刺激を受けました。
Q.その後、カークランドにも行ったのはなぜ?
シアトルがとても好きな場所で、ポートランドまで行って、シアトルに行かないっていう選択肢は私の中になかったんですね。主に、父の住んでいた地域を巡って、父の知り合いに会って、いろんな話を聞いて。その3日間を含めたアメリカでの体験のおかげで、余計な力が抜けて生きるのがすごくラクになったから、行って良かったなと思います。
Q.今後していきたいことは?
秘密です(笑)。本当に大事にしたいことだから、大きな声では言えません。近しい間の人にだけ、個別でお話するようにしていて、ちゃんとした付き合いの中で育んでいます。
でも、シアトルが好きだし、ポートランドで感じた「好きなこと、情熱を傾けたいと思うことに真っ直ぐ進んで、その状態自体を楽しんでいること」が実現できたらいいなと思っています。具体的に何をやりたいのかは決まっていて、その準備のために、今もまだ英語の勉強は欠かせません。
【取材後記】実際、「今後していきたいこと」はそっと打ち明けてくれました。詳しくは書かないけれど、今回の体験がつっつーの原点とリンクして、本当にやりたいことが見つかったようです。やりたいことがあったら、多くの人に話した方がいいというアドバイスを聞くこともあるけれど、「成長・拡大・進展」ばかりがやりたいことに必要な物じゃない。ゆっくりじっくり育んでいくカタチもいいもんだって思いました。「どうしても気になる!」、そんな人はぜひ本人から聞いてね。
(インタビュー: #新井優佑 )
FLY(フライ)は、自由大学の卒業生が登場するインタビューコーナー。自由大学に通い、新しく見つけた自分の姿。卒業して、踏み出した一歩は小さくても確かな手応えをもって、新しい日常の扉を押し広げます。卒業生&受講生が体験した、自分らしい転換期の話をお届けします。