6月後半の街の風景
会食を終えて家に帰る途中、なんだかものすごく酔っ払っている人たちが多かったですね。隣に座っていたサラリーマンは歯の治療の時よりも大きな口を開けて、大音量でいびきをかいていました。冗談でなく、ガラスがビリビリするくらいです。おそらくオペラ歌手になれば声量だけではパヴァロッティにも勝てるかもしれない。
で、最寄りの駅についてエスカレーターに乗ろうとすると少し前に千鳥足の女性が。ひどく酔っており酒臭い。だいたいスカートとかシャツとかなんかだらしない。妖怪アンテナが立って観察をしていたら、その女性はエスカレーターになんとか乗ってベルトに手をかけて体重をかけてふらつきながらも立っていました。その女性の後ろに別の小柄な女性がいて、そして私。スマホをポケットにいれて、とりあえずその酔っ払い女性を観察していたら、いきなりふわっと後ろに倒れてきました。うわ、やば、と思ったらその後ろの小柄な女性も巻き添えを食って後ろに倒れかかってきたのを、なんとかう二人分受け止めました。テトラポットかなにかのように。いや、なんとなく見ててよかった。もし観察をしていないでスマホを見てたら不意打ちだと二人分の大人の女性は受け切れない。
それで、地上階で女性をとりあえず介抱して、別のおじさんが駅員を呼んでくれました。まあとりあえず頭とか打ってないので大丈夫。駅員が向かってきているとその女性が少し目を開けて、割りとはっきりと話しかけてきました。
「専務には報告をしています」
うーん、どういうシチュエーションだろう。そのあとむにゃむにゃ言っていたけど、駅員にパスしてしまったので専務と何があったのかわからずじまい。いや、そんなことを聞いてもしょうがないし、我に返ったらしゃべらなくなるけども。
いったい何を報告したのか?エスカレーターで酔って倒れますということ? 「専務、今度という今度は許せません。私は酔ってエスカレーターで倒れてしまうから」「倒れるもんなら倒れたまえ、ふはははは」という会話でもあったのだろうか。
株主総会なども終わり、新体制になり、いろいろ打ち上げとか飲み会もあり、人事異動もあったりして、飲む機会が増えているのかな。いろいろな人間ドラマがあったろう。酔ってエスカレータで倒れる人も出てくるんだろうね。
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