9/22
半年ほど前、私の22歳の誕生日に、はてブロでこんなことを書いていました。
実はこの時、脳内にひとりの友人の姿を思い浮かべていました。
今日はその友人の誕生日です。
だからといって、今日この日にこのブログを本人に見せることは無いと思います。シラフだと気恥しい内容になりそうですし、拗らせポエマーだと思われた日には恥ずかしくて死んでしまうので。
と言いつつ公開してそうでウケる。この内容を自分一人で温めておくのもそれはそれで…って感じですし。
せめて酔っ払ったときに読んで欲しいけど、私にそこまで行動を制限する権利はないので、なるようになっていただければと思います(?)
彼女との出会いは小学校の頃まで遡ります。通っていた塾が同じでした。
そこは中学受験を視野に入れた塾でした。通称脳ミソ解剖センター。
齢11にして徹底的にしごかれた私たちは、見事2人とも同じ中学に合格し、同じ制服を着て中学生活を送りました。
だからといって、私たちは特別親しい関係ではありませんでした。「友人」と「知り合い」の中間程度の関係。ごくたまに挨拶をする程度で、大した交流はなかったと記憶しています。
さすがにお互いに名前くらいは知っていましたが。
まともに交流が始まったのは高校生のときです。
同じ委員会に所属し、活動を共にするようになったことで、お互いの名前を呼び捨てで呼びあえるだけの関係を築くに至りました。
でも、高校生活はそのくらいの関係性を維持したまま終了しました。お互い友人枠にはいたと思うけれど、2人で遊びに行ったりすることは想像できないような、そんな感じ。なんせ2人とも、「高二の時同じクラスだった」という事実を卒業後にはすっかり忘れていましたから。
それがなぜ、卒業後になってここまで仲良くなったのか。ここからは私視点での振り返りです。
思うに、私と彼女をここまで繋ぎとめたのはTwitterの存在が大きいです。
私は、高校時代の友人だけを集めたごくごく小規模のアカウントで、ああでもないこうでもないと日常生活を垂れ流しています。かなりの頻度で毒を吐いたりもしています。
そのアカウントをフォローしてくれていた彼女は、いつの間にか私と同じように日常をあれこれとつぶやくようになっていました。
その内容が、私は心の底から好きです。
彼女が持ちうる価値観も、それを言語化するための語彙も、すべてが私にとってピタリとはまるものだからです。
今まで表面だけをなぞって何となく分かっていた気になっていた彼女が、こんなに面白くてこんなに深みのある人間だということに、遅ればせながら気づいたのです。同時に、今まで私が捉えていた彼女の形は非常に曖昧なものであったということにも。
数ある彼女のつぶやきの中でも、アルコールが入って、より発言に深みが出てきたときのは最高です。
酔いが覚めた暁には、あのツイートはバッドに入ってポエマーになってしまったがゆえの産物なんだと後悔していることが多いですが、それでも私はあのつぶやきたちに至高の価値を感じています。
私がかつて彼女に抱いてイメージは、100%の善人、良心の塊、言うなれば聖母みたいなものでした。
もちろん彼女は今でも圧倒的善人ですし、私の何倍も良心を備えています。親しい人間を否定も侮辱もせず、やわらかく見守ってくれる、そんな感じのひとです。私が友達を名乗るのも烏滸がましいくらい、素敵な人です。
でも、そんな彼女が時折見せる牙に強烈に惹かれたことで、私は彼女と一生物の友情を築きたいと思うようになりました。
そのような魅力を、一般的には人間らしさと言うのかもしれません。聖母だと思い距離感を図りあぐねていた彼女の、内にある人間らしさを垣間見ることができたことは、私にとって大きな転換点になりました。
過去の思い出を語って、「そんなこともあったね」と答え合わせを許してくれるのも、ほとんど彼女だけです。
私たちが所属していた委員会はそれなりに苦しいものでした。よく言えば伝統的な、悪く言えば古くささの残る集団。そんな環境でまさに「苦楽を共にしてきた」存在である彼女と、過去のことを心ゆくまで話せる時間があるのは、私にとって大きな救いです。
さて、そんな彼女と今年は遂に同じ沿線に住むに至りました。こんな何もない沿線に彼女を引っ張ってきてしまったことに後悔はあるものの、最寄りが近いという事実は私を無敵にしてくれます。
最寄りが近くなったというだけの理由で、アルコールの許容範囲を知らないから浴びるだけ酒を飲むぞ!という意味不明な会に付き合っていただいたりもしました。
その日は結局、朝まで飲み明かし千鳥足になりながらも、粗相をすることなく穏便に解散出来ました。そして分かったことは、私は酒を飲むとどうやらかなり饒舌になるらしい、ということでした。
そういう風に、サイゼや大衆居酒屋で飲み明かしたり、反面インスタ映えするようないい感じのお店で上品に楽しんだり。どちらも等しく楽しめるのは彼女の存在あってこそです。感謝しかありません。
最後に、私が思う彼女の好きなとこを羅列して終わりにします。なおここから先は随時更新します。
・家族(特に妹)を大事にしている
・義理人情や友情に厚い
・地位や年齢で出方を変えない
・意識せずともやわらかい言葉を放てる
・心配も喜びも、嘘偽りなく心からしてくれる
・かわいいに妥協しない
・他人の意見を適切に受け入れる柔らかさがありながら、その中で自分の許せないラインはきちんと確保している
・言語化がうまい
・人を褒めるのが上手い
・負の感情が持つパワーを理解していて、それを無闇矢鱈に人にぶつけようとしない
・↑要は言葉に知性と品性がある
・よく食べる、よく笑う、食の好みとツボが合う
・お酒も強い(たぶん)
・好き嫌い、善悪、みたいな個人の価値観によるものに白黒でアンサーをつけない。曖昧さを許容する懐の大きさ
・気遣いの達人である
・他人との距離感を妥協せず考え続け、それが適切なものであるように心をつくす
・と、こんな感じで好きなところを挙げればキリがないくらいなのに、それでも謙虚なところ
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