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JLCPCBでPCBA頼んでみた(KiCad版)

どうもお久しぶりです
今回はJLCPCBでPCBAを頼んでみたのでその感想とやり方についてまとめていこうと思います。
前回はEagleでの方法でしたが、今回はKiCadでの発注方法です。

最近はKiCadの方が人口多い気がしますね、自分はEagleとの操作の違いで翻弄される日々を送っています。


JLCPCBとPCBAについて

JLCPCBとは、PCBサービス始めとしたロボット制作に欠かせない会社です。PCBだけではなく、3DプリントやCNCサービスも格安で行っているので電子基板からフレームまで幅広くロボットに活用できます。

今なら新規ユーザーに$54の無料クーポンを発行して下さっているらしいので、どこの会社に注文しようか悩んでいる人がいればJLCPCBをおすすめします。

PCBAというのはPCB(基板)にA(アセンブリ)組み立てしてあげるよってサービスで電子部品と位置を指定することで自分で半田付けすることなく完成した状態にして届くというサービスです。

去年くらいから日本語版サイトも登場しました。

今回の基板について

今回はDapLinkというデバッガとモータードライバの2種類の基板を発注しました。

DapLink 20*30mm
モータードライバ 27*40mm


今回はDapLinkをPCBAで、モータードライバはステンシルを追加でお願いしました。
けっこう小さいサイズであってもPCBAをお願いできるのはめちゃくちゃ便利ですね

PCBAを発注する方法

ここからはKiCadで作成したデータをどのようにして注文すれば実装してもらえるのか説明していきます。

基板の設計が終わったあとに通常通りにガーバーファイルを作成するのに加えてBOM(部品表)とCPL(部品の座標)の2つのファイルを準備する必要があります。

まずこれらのファイルを生成するために起動画面のプラグイン&コンテンツマネージャーを開き、検索欄に「JLC」と入力します

このプラグインをインストール

するとPCBエディタの上にプラグインと同じアイコンができるので基板の設計終了後にこのアイコンをクリック

出てきたやつに従ってGenerateを最後に押せば設計ファイルにBOMとCPLが追加されているはずです

めちゃ便利ですね
Eagleだともう少し工数おおかった…

ちょっとした下準備

回路設計ソフト上で部品名や値などをあらかじめ入力しておくことで部品を割り当てするときに推論して部品をリストに入れてくれます。
もちろん抵抗やコンデンサも値を入れておくことで適合しそうな部品を見つけてくれます。
しかし、コンデンサなどは0.1ではなく0.1uFもしくは100nFと入力しておかないと0.1pFになってしまうのでしっかりと値を入力するようにしましょう。

最終工程

ガーバーファイル・BOM・CPLの3つのデータを準備できたら先ほど紹介したJLCPCBのホームページの通りにファイルとアップロードして、部品表などをチェックしてたりていない部品の割り当てをすれば実際に基板と部品の3Dデータが出てきます。ここでは部品の位置やサイズ、向きなどを確認して修正をすることができます。

ここで極性のある部品の向きや、位置などを微調整します
特にマイコンなどの向きがわかりにくいものはちゃんと確認するようにしましょう。
ここまでくれば指示通りに注文を進めて行くと完了します。
注文から1週間くらいで届きました
はやすぎる

部品の実装も綺麗でちゃんと動作しました

最後にJLCPCBの紹介

例えば、実際にセンサーのパッドの穴を開け忘れたままガーバーデータを提出した時に確認のメールが届き、修正版を待ってもらったこともあります。このように価格も他の基板会社よりも安く、サポートも手厚いので基板作成
を頼む際はJLCPCBをおすすめします!
さらに、今回は発注後1週間以内に届きました。製造も輸送もスピーディーで輸送の会社も複数社から選べたりと柔軟性が高い点も個人的には嬉しいです。

今なら新規ユーザーに$54の無料クーポンを発行して下さっているらしいので、どこの会社に注文しようか悩んでいる人がいればJLCPCBをおすすめします。
PCBAを頼むときにもこのクーポンは使用できるのでぜひチャレンジしてみてください。

おわりに

今回はKiCadで設計した基板をPCBAしてみました
Eagleよりもさらにスムーズにデータ作成ができて今まで以上にPCBAを頼みやすくなりました


実はこのDapLink回路的には動いたのですが、デバッガとして使うための環境構築が予想以上に大変でいまだにデバッグはできていません
夏休み中には動かせるようになりたいです
(Twitterにあげてないのはこれが理由)

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