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中国の銀行システムは暴落しており、不動産損失は4兆ドル(約570兆円)に達する可能性があるとベテラン投資家が語る

2023/12/13 


ベテラン投資家のカイル・バス氏によると、
中国の銀行システムは崩壊しており、
同国の不動産危機により金融システムから
4兆ドルが消滅する可能性があるという

12月11日の CNBCでの
アンドリュー・ロス・ソーキン氏とのインタビューで、
ヘイマン・キャピタル・マネジメント CIO は、
中国の大手不動産所有者からの債務が悪化し、
一部の企業が社債不履行に陥ったことで、
近年、中国の不動産セクターが動揺していると指摘した。

不動産危機により、
中国には 30億人が住むのに十分な空き家が残されており、
未使用の住宅の供給の洪水により
不動産セクターに巨額の経済的損失が生じるだろう
と元中国高官は述べた。

こうした損失は、
レバレッジの高い中国の銀行システムに
大きな影響を与えるのは必至だとバス氏は述べた。

一方、中国の地元不動産市場は
主に地方政府の融資手段を通じて資金調達されており、
約 13兆ドル(約1800兆円)相当の市場だが、
その債務融資の多くは現在債務不履行に陥っている
とバス氏は述べた。

これは、中国の銀行損失が、
米国の銀行が約 7000億ドル(約 100兆円)の損失を出した
大金融危機時に見られた損失が小さく見えるほどの事態となる
可能性がある
ことを示唆している。

「私たちは、中国の不動産損失は少なくとも 4兆ドルだと考えています。
そして、地方自治体の融資ビークル市場も、
その市場の底がどこにあるのかすら分かりません」
とバス氏は述べ、
「資本市場が適切に機能するには、
銀行システムを理解する必要がありますが、
中国の銀行システムはフリーフォール状態にあります」と語った。

専門家たちは、
中国の不動産セクターは
長期にわたって苦境に陥る可能性があると警告している。

この国の開発業者は過去 10年間に
大規模な建築ラッシュに乗り出し、
その大半は借金で賄われたが、
その供給は今や住宅需要を大幅に上回っている。

中国は成長を阻害するさまざまな経済的逆風に直面しているため、
あるエコノミストは不動産問題の解決には
最大 10年かかる可能性があると試算している。

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