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重要:セルゲイ・カラガノフ:核の傘のウソを暴く

[桜R5/9/30]

【伊藤貫の真剣な雑談】
第16回「プーチンの知恵袋、セルゲイ・カラガノフ!!」

https://youtu.be/AMn97JxtOCQ

Sergey Karaganov
プーチンの懐刀、ロシアで最も影響力のある人物
モスクワ大学に入学して経済学の博士号を取得、
10年後に国際経済学の博士号を取得。
核戦略理論の論文を多く発表
文明論に関しても多くの論文を発表している。
議論の進め方は非常に単刀直入で自信をもって核心をつく

国際政治学は文明のあり方と決して切り離せないものである
ロシア人はどういう人間であるか
ロシア人の性格はどういう人間なのか
ロシアが目指している国家のアイデアもしくは理想はどういうものであるか
https://karaganov.ru/en/
セルゲイ・カラガノフ Sergey Karaganov
ヴィタリー・シュリコフによって設立された
安全保障分析機関である外交防衛政策評議会を率いるロシアの政治学者です。
彼はまた、モスクワの高等経済学部の世界経済国際問題学部の学部長でもあります。
カラガノフはエフゲニー・プリマコフの親しい仲間であり、
ボリス・エリツィンとウラジーミル・プーチンの両方の大統領顧問を務めてきまし
彼はプーチンとセルゲイ・ラブロフに近いと考えられています。
カラガノフは1998年から三極委員会のメンバーであり、
外交問題評議会の国際諮問委員会の委員を務めました。
彼はまた、1983年以来、ソ連(現在のロシア)科学アカデミーの
ヨーロッパ研究所の副所長を務めています。
Difficult but necessary Decidion 41:38頃から

(一部抜粋)
2023年6月13日に論文を発表
非常にショッキングな内容
この論文で米国の対ロ政策も変わった
米国メデイアは報道しなかった
この論文が世界中に広がると非常に都合が悪い内容
欧米の軍部と情報機関にショッキングな内容
日本語には翻訳されていいない
2つの重要なことを言っている
第一:核兵器は使える兵器である
ロシアは今回の戦争で核兵器を使う用意がある
欧米は核ミサイルをNATOに打ち込む覚悟がある
第二:アメリカの核の傘は偽物である
ロシアに攻撃的な政策を取っているNATO加盟国に
核ミサイルを撃ち込んでも
アメリカは絶対にロシアと核戦争はしない
アメリカの核の傘は最初からない、ウソである
私、カラガノフはソ連時代-1960-70年代から核戦略の専門家で、
我々軍事政策幹部は40年前から知っており、
アメリカの核戦略は知り尽くしている
これらの内容を論文で発表してしまった
アメリカがNATO同盟諸国を支配し続けるには、
英国と仏を除くNATO諸国に核を持たせない政策が重要である
この論文を書いた1週間後に
ドミトリートレーニン教授(モスクワカーネギー財団)が
Russia in Global Affairsとう外交雑誌に論文を載せた
カラガノフの言っていることは事実であると発表
NATO諸国がウクライナ紛争をこれ以上長引かせるようであれば、
核ミサイルを撃ち込む用意がある
特に、ポーランドに対して核攻撃を加える用意がある
アメリカは物凄くショックを受けた
ペンタゴンとCIAは本当のことを書かれてしまって、
これはまずい状況に置かれてしまった
この時期からアメリカ政府はおよび腰になった
口先では、ホワイトハウスと国務省は来年もウクライナ支援すると
言っているが、
アメリカの立場がどんどん悪くなったのは事実である

55:41からDifficult but necessary Decidion

(一部抜粋)
具体的な内容

アメリカがウクライナ戦争を続けたいと思う限り
我々が現在の解放地区サポリージャ、ルガンスク、ヘルソン、ドネツクなどですべて勝っても
アメリカはウクライナに軍事援助を送り続けるのでこの戦争は終わらない
アメリカは延々と10年も20年もこの戦争を続けさせて
ロシアを経済的に疲弊させるつもりである
アメリカは軍事的に勝てなくても戦争継続で
ロシアを衰退させるつもりである
ロシアがウクライナを軍事的にぶっ潰しても
アメリカはそれで引き下がる国ではない

1990年代以降の現在の西側諸国のリーダーは
核戦争に対して非常に鈍感になっている
(団塊の世代、全共闘世代は世界的に思考力がない)
ポーランドはボランティアという名目で自国軍隊を
ウクライナに送り込んでいる
西側諸国の軍事援助の7-8割はポーランド経由で
ウクライナに送り込まれている
今回のウクライナ戦争で一番攻撃的なのはポーランドである
ポーランドの軍事基地、兵站基地、輸送インフラ設備への核ミサイルで
破壊するのがいいだろう
我々はポーランド人を殺す気はない
攻撃前に事前警告を発するのでその周辺の住民はすべて
退避してほしい

このようなロシアによるNATO加盟諸国に対する
先制的な核ミサイル攻撃議論を始めたのは、
私がこの議論を始めることで
ヨーロッパ諸政府およびNATOの司令部が、
「今自分たちがどういうことをやっているのか」、
「どれくらいの危険を犯しているのか」ということを
分からせるためである。

A Difficult but Necessary Decision

https://karaganov.ru/en/a-difficult-but-necessary-decision/

June 13, 2023

Let me share a few thoughts which I have entertained for a long time and which took their final shape after the recent Assembly of the Council on Foreign and Defense Policy that proved to be one of the most remarkable gatherings in its 31-year history.

私が長い間抱いてきた考えで、
先ごろ開催された外交防衛政策会議の31年の歴史の中で
最も注目すべき会合のひとつとなった総会後に
最終的な形となったものをいくつか紹介しよう。

Growing Threat

Russia and its leadership seem to be facing a difficult choice. It becomes increasingly clear that a clash with the West cannot end even if we win a partial or even a crushing victory in Ukraine.

高まる脅威

ロシアとその指導者は難しい選択に直面しているようだ。
ウクライナで部分的勝利、あるいは圧勝したとしても、
西側との衝突を終わらせることはできないことが
ますます明らかになっている。

It will be a really partial victory if we liberate four regions. It will be a slightly bigger victory if we liberate the entire East and South of present-day Ukraine in the next year or two. But there will still remain a part of it with an even more embittered ultranationalist population pumped up with weapons―a bleeding wound threatening inevitable complications and a new war.

4つの地域を解放すれば、本当に部分的な勝利となるだろう。
来年か再来年には、現在のウクライナの東部と南部全体を解放すれば、
もう少し大きな勝利になるだろう。
しかし、ウクライナの一部には、
武器で武装した憤懣やるかたない超国家主義者たちが残っている。

Perhaps the worst situation may occur if, at the cost of enormous losses, we liberate the whole of Ukraine and remain in ruins with a population that mostly hates us. Its “redemption” will take more than a decade. Any option, especially the latter one, will distract our country from making an urgently needed step to shift its spiritual, economic, and military-political focus to the east of Eurasia. We will get stuck in the west, with no prospects in the foreseeable future, while present-day Ukraine, primarily its central and western regions, will sap managerial, human, and financial resources out the country. These regions were heavily subsidized even in Soviet times. The feud with the West will continue as it will support a low-grade guerrilla civil war.

おそらく最悪の事態は、莫大な犠牲を払ってウクライナ全土を解放しても、ウクライナを憎む住民を抱えたまま廃墟と化すことだろう。
その「救済」には10年以上かかるだろう。
どのような選択肢も、特に後者の選択肢は、わが国が精神的、経済的、
軍事的・政治的な焦点をユーラシア大陸の東側に移すために
緊急に必要な一歩を踏み出すことから目をそらすことになる。
現在のウクライナ、主にその中央部と西部地域は、経営資源、人的資源、
財政資源を国外に流出させるだろう。
これらの地域は、ソ連時代でさえ多額の補助金を受けていた。
西側との確執は、低級なゲリラ内戦を支えることになり、続くだろう。

A more attractive option would be liberating and reincorporating the East and the South of Ukraine, and forcing the rest to surrender, followed by complete demilitarization and the creation of a friendly buffer state. But this would be possible only if and when we are able to break the West’s will to incite and support the Kiev junta, and to force it to retreat strategically.

より魅力的な選択肢は、
ウクライナの東部と南部を解放して再統合し、残りを降伏させ、
その後に完全な非武装化と友好的な緩衝国家の創設を行うことだろう。
しかし、これは、キエフ政権を扇動し支援しようとする西側の意志を
打ち砕き、戦略的に後退させることができた場合にのみ可能なことである。

And this brings us to the most important but almost undiscussed issue. The underlying, and even fundamental cause of the conflict in Ukraine and many other tensions in the world, as well as of the overall growth of the threat of war is the accelerating failure of the modern ruling Western elites―mainly comprador ones in Europe (Portuguese colonialists used the word ‘comprador’ to refer to local traders who catered to their needs) ― who were generated by the globalization course of recent decades. This failure is accompanied by rapid changes, unprecedented in history, in the global balance of power in favor of the Global Majority, with China and partly India acting as its economic drivers, and Russia chosen by history to be its military-strategic pillar. This weakening infuriates not only the imperial-cosmopolitan elites (Biden and Co.), but also the imperial-national ones (Trump). Their countries are losing their five-century-long ability to syphon wealth around the world, imposing, primarily by brute force, political and economic orders, and cultural dominance. So there will be no quick end to the unfolding Western defensive but aggressive confrontation. This collapse of moral, political, and economic positions has been brewing since the mid-1960s; it was interrupted by the Soviet Union’s breakup, but resumed with renewed vigor in the 2000s. (The defeat in Iraq and Afghanistan, and the beginning of the Western economic model crisis in 2008 were major milestones).

そしてこれが、最も重要でありながら
ほとんど議論されていない問題に行き着く。
ウクライナ紛争をはじめとする世界の多くの緊張、
そして戦争の脅威が全体的に増大している根本的な原因、
さらには根本的な原因は、
ここ数十年のグローバリゼーションの流れによって生まれた、
主にヨーロッパのコンプラドール(ポルトガルの植民地主義者は、
自分たちのニーズに応える地元の商人を指す言葉として
「コンプラドール」という言葉を使った)である近代的な支配者である
西側エリートたちの失敗が加速していることである。
この失敗には、歴史上前例のない急激な変化が伴っている。
世界のパワーバランスは、
中国と一部インドがグローバル・マジョリティに有利に働き、
ロシアは歴史によって軍事戦略の柱に選ばれている。
この弱体化は、
帝国=コスモポリタン・エリート(バイデンら)だけでなく、
帝国=国家エリート(トランプ)をも激怒させている。
彼らの国は、主に武力によって、政治的・経済的秩序と文化的支配を
押し付け、世界中に富を吸い上げる5世紀にわたる能力を失いつつある。
そのため、欧米の防衛的だが攻撃的な対立が
すぐに終わることはないだろう。
このような道徳的、政治的、経済的立場の崩壊は、
1960年代半ばから生じていた。
ソ連の崩壊によって中断されたが、
2000年代に入って再び勢いを増して再開された。
(イラクとアフガニスタンでの敗北、
そして2008年の西側経済モデル危機の始まりが大きな節目であった)。

To stop this snowballing downward slide, the West has temporarily consolidated itself. The United States has turned Ukraine into a striking fist intended to create a crisis and thus tie the hands of Russia―the military-political core of the non-Western world, which is freeing itself from the shackles of neo-colonialism―but better still blow it up, thus radically weakening the rising alternative superpower―China. For our part, we delayed our preemptive strike either because we misunderstood the inevitability of a clash, or because we were gathering strength. Moreover, following modern, mainly Western, military-political thought, we thoughtlessly set too high a threshold for the use of nuclear weapons, inaccurately assessed the situation in Ukraine, and did not start the military operation there successfully enough.

西側諸国は、雪だるま式に下降していくこの事態を食い止めるため、
一時的に体制を固めた。
米国はウクライナを、危機を引き起こし、
新植民地主義の束縛から解放されつつある
非西洋世界の軍事的・政治的中核であるロシアの手を縛ることを
目的とした打撃拳に変えた。
われわれとしては、先制攻撃を遅らせたのは、
衝突の必然性を誤解していたか、力を蓄えていたからである。
さらに、西欧を中心とする近代的な軍事・政治思想に従って、
核兵器使用の閾値を軽率に高く設定し、
ウクライナ情勢を不正確に評価し、
軍事作戦を十分に成功裏に開始しなかった。

Failing internally, Western elites began to actively nourish the weeds that had come through after seventy years of well-being, satiety, and peace―all these anti-human ideologies that reject the family, homeland, history, love between a man and a woman, faith, commitment to higher ideals, everything that constitutes the essence of man. They are weeding out those who resist. The goal is to destroy their societies and turn people into mankurts (slaves deprived of sense of their history and reasons described be the great Kirgiz and Russian writer Chengiz Aitmatov – S. K.) in order to reduce their ability to resist modern “globalist” capitalism, increasingly unfair and counterproductive for humans and humanity as a whole.

家族、祖国、歴史、男女の愛、信仰、よ
り高い理想へのコミットメントなど、
人間の本質を構成するあらゆるものを否定する反人間的な
イデオロギーである。
彼らは抵抗する人々を淘汰している。
その目的は、人間や人類全体にとってますます不公平で
逆効果になっている現代の「グローバリズム」資本主義に
抵抗する力を削ぐために、彼らの社会を破壊し、人々をマンクルト
(偉大なキルギス人でありロシアの作家である
チェンギズ・アイトマトフ(S.K.)が表現したように、
自分たちの歴史や理由の感覚を奪われた奴隷)にすることだ。

Along the way, the weakened United States unleashed a conflict to finish off Europe and other dependent countries, intending to throw them into the flames of confrontation after Ukraine. Local elites in most of these countries have lost their bearings and, panic-stricken by their failing internal and external positions, are obediently leading their countries to the slaughter. Moreover, the feeling of a greater failure, powerlessness, centuries-old Russophobia, intellectual degradation, and the loss of strategic culture make their hatred even deeper than that of the United States.

その過程で、弱体化したアメリカは、
ウクライナの後、ヨーロッパと他の依存国を対立の炎に巻き込むつもりで
紛争を引き起こした。
これらの国々の大半の地元エリートは、
方向性を見失い、内的・外的地位の失墜にパニックに陥り、
従順に自国を虐殺へと導いている。
さらに、より大きな失敗、無力感、何世紀にもわたるロシア恐怖症、
知的劣化、戦略的文化の喪失が、彼らの憎悪を
米国以上に深いものにしている。

The vector of development in most Western countries clearly indicates their movement towards a new fascism and (so far) “liberal” totalitarianism.

ほとんどの西側諸国における発展のベクトルは、
新たなファシズムと(今のところ)
「リベラルな」全体主義への動きを明確に示している。

What is most important is that the situation will only get worse there. Truce is possible, but peace is not. Anger and despair will keep growing in shifts and turns. This vector of the West’s movement unambiguously indicates a slide towards World War III. It is already beginning and may erupt into a full-blown firestorm by chance or due to the growing incompetence and irresponsibility of modern ruling circles in the West.

最も重要なのは、状況は悪化の一途をたどるということだ。
休戦は可能だが、平和はありえない。
怒りと絶望は、移り変わりながら増大し続けるだろう。
この西側の動きのベクトルは、
第三次世界大戦への傾斜を明確に示している。
それはすでに始まっており、偶然に、あるいは西側の現代支配層の無能さと無責任さの増大によって、本格的な大火災に発展するかもしれない。

The advance of artificial intelligence and the robotization of war increase the threat of even unintended escalation. In fact, machines can get out of the control of confused elites.

人工知能の進歩と戦争のロボット化は、
意図しないエスカレーションの脅威さえ増大させる。
実際、機械は混乱したエリートたちのコントロールから
抜け出すことができる。

The situation is aggravated by “strategic parasitism”― over the 75 years of relative peace, people have forgotten the horrors of war and even stopped fearing nuclear weapons. The instinct of self-preservation has weakened everywhere, but particularly in the West.

状況は「戦略的寄生主義」によって悪化している。
75年間の比較的平和な間に、人々は戦争の恐ろしさを忘れ、
核兵器を恐れることさえしなくなった。
自衛本能はどこの国でも弱まっているが、特に西側諸国ではそうだ。

For many years I have studied the history of nuclear strategy and come to an unambiguous, albeit seemingly not quite scientific, conclusion. The creation of nuclear weapons was the result of divine intervention. Horrified to see that people, Europeans and the Japanese who had joined them, had unleashed two world wars within the life-span of one generation, sacrificing tens of millions of lives, God handed a weapon of Armageddon to humanity to remind those who had lost the fear of hell that it existed. It was this fear that ensured relative peace for the last three quarters of a century. That fear is gone now. What is happening now is unthinkable in accordance with previous ideas about nuclear deterrence: in a fit of desperate rage, the ruling circles of a group of countries have unleashed a full-scale war in the underbelly of a nuclear superpower.

私は長年、核戦略の歴史を研究し、一見科学的とは言い難いが、
明確な結論に達した。
核兵器の誕生は神の介入の結果であった。
ヨーロッパ人とそれに加わった日本人が、
一世代の寿命の中で2つの世界大戦を引き起こし、
何千万人もの命を犠牲にしたのを見て愕然とした神は、
地獄の恐怖を失った人々に地獄の存在を思い出させるために、
人類にハルマゲドンの兵器を手渡したのだ。
この恐怖があったからこそ、過去4分の3世紀の間、
相対的な平和が保たれたのだ。
今、その恐怖は消え去っている。
今起きていることは、
核抑止力に関するこれまでの考え方では考えられないことだ。
絶望的な怒りに駆られ、ある国の支配層が核超大国の裏側で
全面戦争を引き起こしたのである。

That fear needs to be revived. Otherwise, humanity is doomed.

その恐れを復活させる必要がある。
さもなければ、人類は破滅する。

What is being decided on the battlefields in Ukraine is not only, and not so much, what Russia and the future world order will look like, but mainly whether there will be any world at all or the planet will turn into radioactive ruins poisoning the remains of humanity.

ウクライナの戦場で決定されているのは、
ロシアと将来の世界秩序がどうなるか、だけでなく、
それ以上に、世界が存在するのか、
それとも地球が放射能に汚染された廃墟と化すのか、ということだ。

By breaking the West’s will to continue the aggression, we will not only save ourselves and finally free the world from the five-century-long Western yoke, but we will also save humanity. By pushing the West towards a catharsis and thus its elites towards abandoning their striving for hegemony, we will force them to back down before a global catastrophe occurs, thus avoiding it. Humanity will get a new chance for development.

侵略を続けようとする西側の意志を打ち砕くことで、
われわれは自らを救い、最終的に世界を5世紀にわたる西側のくびきから
解放するだけでなく、人類をも救うことができる。
欧米をカタルシスへと追いやり、そのエリートたちを
覇権への努力を放棄させることで、
世界的な破局が起こる前に手を引かせ、
破局を回避することができる。
人類は新たな発展のチャンスを得るだろう。

Proposed Solution 解決策の提案

There is no doubt that a hard fight is ahead. We will have to solve the remaining internal problems: to finally get rid of Western centrism in our minds and of Westerners in the managerial class, of compradors and their characteristic thinking. (The West is actually helping us with that). It is time to finish our three-hundred-year voyage to Europe, which gave us a lot of useful experience and helped create our great culture. We will carefully preserve our European heritage, of course. But it is time to go home and to our true self, start using the accumulated experience, and chart our own course. The Ministry of Foreign Affairs has recently made a breakthrough for all of us by calling Russia in the Foreign Policy Concept a state-civilization. I would add―a civilization of civilizations, open to the North and the South, the West and the East. The main direction of development today is the South and the North, but primarily the East.

厳しい戦いが待ち受けていることは間違いない。
われわれの心の中にある西欧中心主義や、経営者層にいる西欧人、
補償主義者とその特徴的な考え方を最終的に排除することだ。
(西側諸国は実際にその手助けをしてくれている)。
私たちに多くの有益な経験を与え、
私たちの偉大な文化の創造を助けたヨーロッパへの300年にわたる航海を
終える時が来た。
もちろん、ヨーロッパの遺産は大切に保存していくつもりだ。
しかし、今こそ故郷に帰り、本来の自分に戻り、蓄積された経験を生かし、自らの道を切り開く時なのだ。
外務省は最近、外交政策コンセプトの中でロシアを国家文明と呼ぶことで、私たち全員にとって画期的な進歩を遂げた。
私は、北と南、西と東に開かれた文明の文明と付け加えたい。
今日の発展の主な方向性は、南と北、そして主に東である。

The confrontation with the West in Ukraine, no matter how it ends, should not distract us from the strategic internal movement―spiritual, cultural, economic, political, and military-political―to the Urals, Siberia, and the Great Ocean. We need a new Ural-Siberian strategy, implying several spirit-lifting projects, including, of course, the creation of a third capital in Siberia. This movement should become part of the efforts, so urgently needed today, to articulate our Russian Dream―the image of Russia and the world we want to see.

ウクライナにおける西側諸国との対立が
どのような結末を迎えるにせよ、
ウラル、シベリア、大洋への、精神的、文化的、経済的、政治的、
軍事的政治的な戦略的内部運動から目をそらしてはならない。
もちろん、シベリアに第3の首都を建設することを含め、
いくつかの精神を高めるプロジェクトを意味する、
新たなウラル・シベリア戦略が必要だ。
この運動は、私たちのロシアン・ドリーム、
すなわち私たちが見たいロシアの姿と世界の姿を明確にするために、
今日緊急に必要とされている努力の一部となるべきである。

I, and many others, have written many times that without a big idea great states lose their greatness or simply disappear. History is strewn with the shadows and graves of the powers that lost it. It must be generated from above, without expecting it to come from below, as stupid or lazy people do. It must match the fundamental values and aspirations of the people and, most importantly, lead us all forward. But it is the responsibility of the elite and the country’s leadership to articulate it. The delay in doing so has been unacceptably long.

1.私や他の多くの人々は、
大きなアイディアがなければ偉大な国家はその偉大さを失い、
あるいは単に消滅してしまう、と何度も書いてきた。
歴史には、偉大な国家を失った権力者たちの影や墓が散らばっている。
それは、愚かな人々や怠惰な人々がするように、
下から来ることを期待することなく、上から生み出されなければならない。それは人々の根本的な価値観や願望に合致したものでなければならないし、最も重要なことは、
私たち全員を前へと導いてくれるものでなければならないということだ。
しかし、それを明確にするのはエリートと国の指導者の責任である。
その遅れは容認できないほど長い。

But for the future to come, it is necessary to overcome the evil resistance of the forces of the past―the West―which, if not crushed, will almost certainly and inexorably lead the world to a full-scale and, probably, the last world war for humanity.

しかし、来るべき未来のためには、
過去の勢力である西側の邪悪な抵抗に打ち勝つ必要がある。
この抵抗が打ち砕かれなければ、世界はほぼ確実に、そして不可避的に、
本格的な、おそらく人類にとって最後の世界大戦へと導かれるだろう。

And this brings me to the most difficult part of this article. We can keep fighting for another year, or two, or three, sacrificing thousands and thousands of our best men and grinding down tens and hundreds of thousands of people who live in the territories that is now called Ukraine and who have fallen into the tragic historical trap. But this military operation cannot end with a decisive victory without forcing the West to retreat strategically, or even surrender, and compelling it to give up attempts to reverse history and preserve global dominance, and to focus on itself and its current multilevel crisis. Roughly speaking, it must “buzz off” so that Russia and the world could move forward unhindered.

そして、これがこの記事の最も難しい部分に私を連れてきた。
あと1年、2年、3年と戦い続け、何千、何万という精鋭を犠牲にし、
現在ウクライナと呼ばれている領土に住み、
悲劇的な歴史の罠にはまった何万、何十万という人々を
削り取ることはできる。
しかし、この軍事作戦は、西側諸国を戦略的に後退させ、
あるいは降伏させ、歴史を逆転させて世界支配を維持しようとする試みを
諦めさせ、自国と現在の多層的な危機に集中させることなしに、
決定的な勝利で終わらせることはできない。
大雑把に言えば、ロシアと世界が妨げられることなく前進できるよう、
「ブザーを鳴らす」必要があるのだ。

Therefore, it is necessary to arouse the instinct of self-preservation that the West has lost and convince it that its attempts to wear Russia out by arming Ukrainians are counterproductive for the West itself. We will have to make nuclear deterrence a convincing argument again by lowering the threshold for the use of nuclear weapons set unacceptably high, and by rapidly but prudently moving up the deterrence-escalation ladder. The first steps have already been made by the relevant statements of Russian President and other leaders: the announced deployment of nuclear weapons and their carriers in Belarus, and the increased combat readiness of strategic deterrence forces. But there are many steps on this ladder. I have counted about two dozen. Thing may also get to the point when we will have to urge our compatriots and all people of goodwill to leave their places of residence near facilities that may become targets for strikes in countries that provide direct support to the puppet regime in Kiev. The enemy must know that we are ready to deliver a preemptive strike in retaliation for all of its current and past acts of aggression in order to prevent a slide into global thermonuclear war.

したがって、西側諸国が失ってしまった自衛本能を呼び起こし、
ウクライナ人の武装によってロシアを疲弊させようとする試みが、
西側諸国自身にとって逆効果であることを納得させる必要がある。
容認できないほど高く設定された核兵器使用の閾値を下げ、
抑止-エスカレーションの梯子を迅速かつ慎重に上ることで、
核抑止を再び説得力のある議論にしなければならないだろう。
ベラルーシへの核兵器とその運搬車の配備、
戦略的抑止力の戦闘準備態勢の強化などである。
しかし、この梯子には多くの段階がある。
私が数えただけでも2ダースはある。
また、キエフの傀儡政権を直接支援している国々で、
攻撃目標となりうる施設の近くに居住しないよう、
同胞やすべての善意の人々に呼びかけなければならなくなるかもしれない。敵は、世界規模の熱核戦争への転落を防ぐため、
現在および過去の侵略行為すべてに対する報復として、
われわれが先制攻撃を行う用意があることを知らなければならない。

I have said and written many times that if we correctly build a strategy of intimidation and deterrence and even use of nuclear weapons, the risk of a “retaliatory” nuclear or any other strike on our territory can be reduced to an absolute minimum. Only a madman, who, above all, hates America, will have the guts to strike back in “defense” of Europeans, thus putting his own country at risk and sacrificing conditional Boston for conditional Poznan. Both the U.S. and Europe know this very well, but they just prefer not to think about it. We have encouraged this thoughtlessness ourselves with our own peace-loving rhetoric. From studying the history of the American nuclear strategy I know that after the USSR had gained the convincing ability to respond to a nuclear strike, Washington did not seriously consider, although bluffed in public, the possibility of using nuclear weapons against Soviet territory. If they ever considered such a possibility, they did so only against the “advancing” Soviet troops in Western Europe itself. I know that Chancellors Kohl and Schmidt fled their bunkers as soon as the question of such use came up during military exercises.

威嚇と抑止、さらには核兵器の使用という戦略を正しく構築すれば、
自国領土への「報復的」核攻撃やその他の攻撃の危険性を極限まで
減らすことができると、私は何度も言ってきたし、書いてきた。
何よりもアメリカを憎む狂人だけが、
ヨーロッパ人を「防衛」するために反撃する勇気を持ち、
自国を危険にさらし、条件付きポズナンのために条件付きボストンを
犠牲にする。
アメリカもヨーロッパもこのことをよく知っているが、
考えないようにしている。
私たちは平和を愛する美辞麗句で、この無思慮を助長してきた。
アメリカの核戦略の歴史を研究していると、
ソ連が核攻撃に対応する説得力を得た後、
ワシントンは、公の場ではハッタリをかましていたものの、
ソ連領土に対して核兵器を使用する可能性を
真剣に検討しなかったことがわかる。
もしそのような可能性を考えたとすれば、
西ヨーロッパにおけるソ連軍の「進撃」に対してだけである。
コール首相とシュミット首相は、
軍事演習中に核兵器使用の可能性が浮上すると、すぐに壕から逃げ出した。

We must go up the deterrence-escalation ladder quickly enough. Given the vector of Western development ― the persistent degradation of most of its elites―each of their next calls will be even more incompetent and more ideologically charged than the previous ones. We can hardly expect more responsible and reasonable leaders to come to power there in the near future. This can happen only after a catharsis, after they have given up their ambitions.

抑止-escalationのはしごを早く登らなければならない。
西側諸国の発展のベクトル、つまりほとんどのエリートが
持続的に劣化していることを考えれば、
彼らが次に呼び出す人物は、前の人物よりもさらに無能で、
イデオロギーにまみれた人物になるだろう。
近い将来、より責任感があり、理性的な指導者が政権を握ることは
期待できない。
それは、彼らが野望を捨てた後のカタルシスの後にのみ
起こりうることなのだ。

We must not repeat the “Ukrainian scenario.” For a quarter of a century, we did not listen to those who warned that NATO expansion would lead to war, and tried to delay and “negotiate.” As a result, we have got a severe armed conflict. The price of indecision now will be higher by an order of magnitude.

ウクライナのシナリオ」を繰り返してはならない。
四半世紀もの間、私たちはNATOの拡大が戦争につながると
警告する人々の声に耳を傾けず、
先延ばしにして "交渉 "に持ち込もうとした。
その結果、深刻な武力紛争を招いてしまった。
今、優柔不断がもたらす代償は、桁外れに大きいだろう。

But what if they do not back down? What if they have lost the instinct of self-preservation completely? In this case we will have to hit a bunch of targets in a number of countries in order to bring those who have lost their mind to reason. Morally, this is a terrible choice as we will use God’s weapon, thus dooming ourselves to grave spiritual losses. But if we do not do this, not only Russia can die, but most likely the entire human civilization will cease to exist.

しかし、もし彼らが引き下がらなかったら?
もし彼らが自衛本能を完全に失っていたら?
この場合、理性を失った人々に理性を取り戻させるために、
多くの国で多くの標的を攻撃しなければならない。
道徳的には、これはひどい選択だ。
神の武器を使うことになり、精神的に重大な損失を被ることになるからだ。しかし、もしそうしなければ、ロシアが滅びるだけでなく、
おそらく人類文明全体が消滅してしまうだろう。

We will have to make this choice ourselves. Even friends and sympathizers will not support us at first. If I were Chinese, I would not want the current conflict to end too soon and abruptly, because it draws off U.S. forces and gives China an opportunity to gather strength for a decisive battle, direct or, in accordance with the best behests of Lao Tzu, by forcing the enemy to retreat without a fight. I would also oppose the use of nuclear weapons because raising the confrontation to the nuclear level would mean a shift into an area where my country (China) is still weak. In addition, decisive action is not in line with the Chinese foreign policy philosophy, which emphasizes economic factors (when building up military power) and avoids direct confrontation. I would support the ally, securing his backyard, but I would hide behind him without interfering in the fight. (But perhaps I do not understand this philosophy well enough and attribute incorrect motives to our Chinese friends). If Russia delivered a nuclear strike, the Chinese would condemn it, but they would also rejoice at heart that a powerful blow has been dealt to the reputation and position of the United States.

この選択は、私たち自身で行わなければならない。
友人やシンパでさえ、最初は我々を支持してくれないだろう。
もし私が中国人なら、現在の紛争があまりに早く、
突然に終わることを望まないだろう。
なぜなら、それは米軍を引き離し、
中国が決戦のために力を結集する機会を与えるからであり、
直接的に、あるいは老子の最善の言いつけに従って、
敵を戦わずに撤退させることによってである。
私はまた、核兵器の使用にも反対である。
なぜなら、対立を核兵器のレベルにまで高めることは、
私の国(中国)がまだ弱い分野にシフトすることを意味するからである。
さらに、断固たる行動は、(軍事力を増強する際に)経済的要素を重視し、直接対決を避ける中国の外交理念にはそぐわない。
私は同盟国を支援し、彼の裏庭を確保するが、
戦いに干渉することなく彼の後ろに隠れるだろう。
(しかし、私はこの哲学を十分に理解しておらず、
中国の友人に誤った動機を与えているのかもしれない)。
ロシアが核攻撃を行った場合、中国はそれを非難するだろうが、
米国の評判と地位に強力な打撃が与えられたことを心から喜ぶだろう。

And what would our reaction be if (God forbid) Pakistan struck India or vice versa? We would be horrified and saddened that the nuclear taboo has been broken. And then we would start helping those affected and making necessary changes in our nuclear doctrine.

もしパキスタンがインドを攻撃したり、その逆が起きたら、
私たちはどう反応するだろうか?
私たちは、核のタブーが破られたことを恐れ、悲しむだろう。
そして、被害を受けた人々を助け、
核のドクトリンに必要な変更を加えるだろう。

For India and other countries of the Global Majority, including nuclear ones (Pakistan, Israel), the use of nuclear weapons is also unacceptable for both moral and geostrategic reasons. If they are used and used “successfully,” this will break the nuclear taboo―the idea that they cannot be used under any circumstances and that their use will inevitably lead to a global nuclear Armageddon. We can hardly count on quick support, even if many countries in the Global South would feel satisfaction from the defeat of their former oppressors, who robbed, perpetrated genocides, and imposed an alien culture.

インドをはじめとするグローバル・マジョリティ(核保有国)の
国々(パキスタン、イスラエル)にとっても、
核兵器の使用は道義的にも地政学的にも容認できない。
もし核兵器が使用され、それが「成功」すれば、核兵器のタブー
(いかなる状況下でも核兵器は使用できず、
その使用は必然的に世界規模の核ハルマゲドンにつながるという考え方)を打ち破ることになる。
たとえグローバル・サウスの多くの国々が、
強奪、大量虐殺、異質な文化の押し付けを行った
かつての抑圧者の敗北に満足感を覚えるとしても、
私たちは即座の支持を当てにすることはできない。

But in the end, the winners are not judged. And the saviors are thanked. European political culture does not remember good things. But the rest of the world remembers with gratitude how we helped the Chinese free themselves from the brutal Japanese occupation, and how we helped colonies free themselves from the colonial yoke. If we are not understood at once, there will be even more incentives to engage in self-improvement. But still, it is quite likely that we will be able to win, bring our enemy to reason and force it to back off without resorting to extreme measures, and a few years later take a position behind China, as it now stands behind us, supporting it in its fight with the United States. In this case it will be possible to avoid a big war. Together we will win for the benefit of everyone, including the people living in Western countries.

しかし結局、勝者は裁かれない。
そして救世主は感謝される。
ヨーロッパの政治文化は良いことを記憶しない。
しかし、世界の他の国々は、
私たちが残忍な日本の占領から中国人を解放し、
植民地のくびきから植民地を解放する手助けをしたことを
感謝の念をもって記憶している。
もし私たちがすぐに理解されなければ、
自己改善に取り組むインセンティブはさらに高まるだろう。
しかしそれでも、我々が勝利し、敵に理性を取り戻させ、
極端な手段に訴えることなく手を引かせ、数年後には、
現在中国が我々の後ろに立っているように、中国の後ろに位置し、
米国との戦いで中国を支援することができる可能性は十分にある。
そうすれば、大きな戦争を避けることができるだろう。
そうすれば、大きな戦争は避けられるだろう。
西側諸国に住む人々も含め、すべての人々の利益のために、
ともに勝利するのだ。

And then Russia and humanity will persevere through all the hardships and go into the future, which seems to me bright, multipolar, multicultural, multicolored, and giving countries and peoples a chance to build their own and common future.

そして、ロシアと人類はあらゆる苦難を耐え抜き、未来に向かうだろう。
未来は明るく、多極的で、多文化的で、色彩豊かで、国や民族に独自の、
そして共通の未来を築くチャンスを与えてくれるように思える。

A Difficult but Necessary Decision — Russia in Global Affairs

13.06.2023

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