米国史上2番目に大きな銀行破綻がわずか48時間でどのように起こったかは次のとおりです
シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）
FRI, MAR 10 20233:59 PM EST
Silicon Valley Bank collapse: How it happened (cnbc.com)
主なポイント
同社の下降スパイラルは水曜日遅くに始まり、
バランスシートを補強するために22億5000万ドルを調達する必要があるとのニュースで投資家を驚かせた。
Restive Venturesのフィンテック投資家であるRyan Falvey氏は、
「これはVCが引き起こしたヒステリーによるバンクランだった」と
CNBCに語った。
カリフォルニア州の規制当局への提出書類によると、
木曜日の終わりまでに、顧客は420億ドルという途方もない額の預金を
引き出したという。
現在、SVBに残っている人たちは、お金を取り戻すための不確かな
タイムラインに直面しています。
水曜日、シリコンバレー銀行
SVBは資本力のある金融機関であり、資金を調達しようとしていた。
しかし、48時間以内に、SVBがサービスを提供し、
育ててきたベンチャーキャピタルのコミュニティが引き起こしたパニックが、40年間続いたSVBの経営に終止符を打った。
規制当局はSVBを金曜日に閉鎖し、預金を差し押さえた。
これは2008年の金融危機以来、米国で最大の銀行破綻であり、
史上2番目の規模である。
SVBの破綻は水曜日遅くに始まり、バランスシートを補強するために
22億5000万ドルを調達する必要があるというニュースで投資家を驚かせました。その後、技術系の顧客とともに成長してきた高名な銀行が急速に崩壊したのです。
今週発表された2つ目の銀行整理が一段落した今でも、
VCコミュニティのメンバーは、SVBの崩壊に他の投資家が果たした役割を
嘆いている。
Restive Venturesのフィンテック投資家であるRyan Falvey氏はCNBCに、
「これはVCが引き起こしたヒステリーによるバンクランだ」と語っています。"これは、業界が顔に傷をつけるために鼻を切り落とした究極のケースの1つとして語り継がれることになるだろう"
このエピソードは、米連邦準備制度理事会（FRB）が過去40年間で
最も積極的な利上げを実施し、インフレを食い止めるために行った行動から生じた最新の影響である。
その影響は広範囲に及び、新興企業は数日中に従業員に給与を支払うことができなくなり、ベンチャー投資家は資金調達に苦慮し、すでに打撃を受けたセクターはより深い不調に直面する可能性が懸念されています。
SVBの破綻の根源は、金利の上昇に伴う混乱にある。
IPOや個人資金調達が冷え込む中、新興企業の顧客が会社を存続させるために預金を引き揚げる中、SVBは資本不足に陥った。
SVBは水曜日遅くに、売却可能な債券のすべてを18億ドルの損失で売却することを余儀なくされたと発表した。
暗号に特化したSilvergate銀行の破綻に続いて、新たな資本が突然必要に
なったことで、木曜日にも預金の引き出しが相次ぎ、VCが投資先企業に
資金の移動を指示したと、この問題を知る関係者は述べている。
懸念されるのは、SVBの銀行経営が、預金を引き出せない新興企業に
存亡の危機をもたらす可能性があることだ。
SVBの顧客は、CEOのグレッグ・ベッカーが木曜日の午後に始まった電話会議で「落ち着いて」と促したが、信頼感を与えるものではなかったと
語った。株価の暴落は止まらず、通常取引終了時には60％に達していた。
ベッカー氏は、今回の増資が銀行にとって最後の増資になると断言できなかったことが重要だと、電話会議に出席したある人物は語っている。
致命的な打撃
カリフォルニア州の規制当局に提出された書類によると、木曜日の終わりまでに、顧客は420億ドルという途方もない額の預金を引き出しています。
同日の営業終了時までに、SVBの現金残高は9億5800万ドルのマイナスとなり、他から十分な担保をかき集めることができなかったと、規制当局は述べている。
SVBの元従業員で、2018年に自身のファンドを立ち上げたファルベイは、
同行の突然の終焉の主な理由として、テック投資コミュニティの相互接続性の高さを指摘した。
Union Square VenturesやCoatue Managementなどの著名なファンドは
ここ数日、登録しているスタートアップ企業全体に対して、銀行の暴走を
懸念してSVBから資金を引き上げるよう指示するメールを送信しました。
ソーシャルメディアはパニックをさらに加速させたと彼は指摘する。
"おい、預金を引き出せ、これは破綻するぞ "と言うのは、混雑した劇場で
火を噴くようなものだ」とファルベイ氏は言う。
自己実現的な予言だ。
もう一人のベンチャー投資家、TSVCのパートナーであるスペンサー・グリーン氏も、SVBの立場について「事実誤認」した投資家を批判しています。
"私には、2、3のVCが呼びかけるまで、流動性の問題はなかったように見える "とGreeneは言った。"彼らは無責任で、それが自己実現になった。"
いつも通りのビジネス
木曜日の夕方、SVBの一部の顧客は、銀行では「通常通り」であることを
保証する電子メールを受け取った。
CNBCが入手したメッセージのコピーによると、あるSVBの銀行員は顧客に
宛てて、「今日の市場でSVBに関するいくつかの話題を耳にしたと思うので、いくつかの背景を説明するために連絡を取りたいと思った」と
書いている。
「SVBでは通常通り営業しています。"当然、疑問があるかもしれない。
" "何か懸念があるのであれば、私は利用できるようにしたい "と述べた。
金曜日になると、SVBの株価が下がり続け、銀行は株を売る努力を放棄したとCNBCのデビッド・フェイバーが報じた。
その代わり、買い手を探していたという。
しかし、預金の逃避が売却プロセスを難しくし、
その努力も失敗に終わったとFaber氏は述べた。
ウェルズ・ファーゴでキャリアをスタートさせたファルビー氏
金融危機の際に接収された銀行のコンサルタントを務めていたSVBは、
水曜日に発表されたSVBの中間四半期の最新情報を分析し、
自信を得たと述べた。
SVBは資本が充実しており、すべての預金者を救済することができる、
と彼は言った。
彼は、噂が飛び交う中、投資先企業にSVBに資金を預けておくよう助言したほどだ。
しかし今、SVBに残っている預金者は、その資金を回収するためのスケジュールが不透明であることに直面している。
保険付き預金は早ければ月曜日から利用できる見込みだが、SVBが保有する預金の大部分は保険が付かないものであり、いつ解放されるかは不明である。
カリフォルニア州の金融規制当局は、
「急激な預金引き出しにより、同銀行は期限が到来した債務を支払うことができなくなった」と述べている。"同銀行は現在、債務超過に陥っている。
ＳＶＢ、誰もが注目するのはなぜ
－分かっていることと起こり得ること－
2023年3月10日 16:57 JST
スタートアップの世界は９日、混乱に陥れられた。シリコンバレーの外ではあまり知られていない銀行が、テクノロジー業界にパニックの波を引き起こし、ひいては世界の銀行株を下落させた。
シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）が、ポートフォリオへの相当額の損失を受けて財務強化のために増資をすると発表した後、影響は雪だるま式に膨らみ、事態は急速に悪化した。
ＳＶＢがどんな銀行でなぜその発表がパニックを引き起こしたのか。
今分かっていることと今後起こり得ることは以下の通りだ。
ＳＶＢで何が起こったか？
ＳＶＢの苦境は親会社のＳＶＢファイナンシャル・グループが、保有する210億ドル（約２兆9000億円）相当の証券を売却したことと、
財務強化のために22億5000万ドルの増資を計画していることを明らかにしたところから始まった。
アナリストによれば、スタートアップ業界全体の低迷に起因する
大規模な預金流出がこの動きの理由だ。
ＳＶＢは純金利収入の大幅低下見通しも示した。
これら全ては多数のベンチャーキャピタル（ＶＣ）ファンドを不安にさせた。関係者によれば、ピーター・ティール氏のファウンダーズ・ファンドやコーチュー・マネジメント、ユニオン・スクエア・ベンチャーズがポートフォリオ企業に対し、ＳＶＢへのエクスポージャーを限定し預金を引き揚げるよう提言した。
他のＶＣもポートフォリオ企業に、少なくとも現金の一部をＳＶＢ以外の
銀行に移すよう求めた。
一方で、ＳＶＢを支える意向を示唆したファンドも多数あった。
ティール氏創業ファンド、ＳＶＢから資金引き揚げ提言－財務懸念
ＳＶＢへの影響は？
ＳＶＢ株は９日に60％急落。社債も過去最悪の値下がりを演じた。
ＳＶＢのグレッグ・ベッカー最高経営責任者（ＣＥＯ）は取り付けを回避するため、ＶＣを含む銀行の顧客と電話会議を開き「冷静」を呼び掛けた。
ＳＶＢ問題はどう波及したか？
ＳＶＢの問題に先立ち、暗号資産（仮想通貨）業界と関係の深い銀行持ち株会社、シルバーゲート・キャピタルが銀行業務を縮小し清算する計画を明らかにしていた。ダブルパンチが銀行業界に衝撃の波紋を広げ銀行株は下落。ＫＢＷ銀行株指数は7.7％下落と約３年ぶりの大幅安になった。
バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）やウェルズ・ファーゴ、ＪＰモルガン・チェースといった大手米銀株は少なくとも５％下落。アジア市場でも
銀行株が下げた。
銀行株メルトダウン、ウォール街で人気取引に痛手－業界常識に疑問符
ＳＶＢ顧客は誰か？
ＳＶＢはシリコンバレーを中心に業務展開する唯一の米上場銀行として、米スタートアップのシーンに深く関わっている。ウェブサイトによれば、同行は米ＶＣが支えるスタートアップ企業のほぼ半数、昨年株式を公開したテクノロジーおよびヘルスケア分野のＶＣポートフォリオ企業の44％と取引がある。
ピンタレストやショッピファイ、クラウドストライク・ホールディングスなどが同行の顧客だ。
次に何が起こり得るか？
ＳＶＢから預金を引き出しているスタートアップ企業は現金を預けられる他の銀行を探している。一方、金融機関への投資家は影響を受けそうなほかの銀行を注視している。10日の米市場が開いた時に何が起こるかは不透明だ。パーシング・スクエア・ホールディングスの創業者、ビル・アックマン氏は米政府がＳＶＢを救済するべきだと提案した。
最悪のシナリオは？
どの銀行にとっても最悪のシナリオは、手元資金が枯渇し事業が続けられなくなることや、資本が毀損（きそん）するほどの損失を出して当局から身売りか清算を迫られることだ。ＳＶＢの増資が成功すればこれは回避できる。どうなるかはこれからだ。
原題：Why Is Everyone Talking About SVB? Here’s Everything We Know About the Bank Right Now（抜粋）
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