今回の暴落:51.6年の景気循環サイクルに日本の場合、ピッタリそのサイクルに当てはまる
2024年08月06日(火)
https://indeep.jp/suddenly-things-change/
起点をどこにするかは難しいですが、
日本でいいますと、
たとえば、1920年に「戦後恐慌」というものが勃発します。
それでまあ、51.6年という単位もやや面倒ですので、
アームストロングさんの主張するサイクルを大雑把に
「 52年周期」としてみますと、1920年から 52年後は、1972年です。
その時には、以下のようなことが起きていました。
そして、この 1972年から 52年後というと、2024年です。
1970年代の場合は、本格的に株式市場が機能しなくなり始めたのは、
1974年になってからのようですが、1972年からセクターによっては、
暴落に次ぐ暴落を演じていたようです。
そして、それから 52年サイクルを過ぎた年の
この数日間の「異常」を見ていますと、
「 52年サイクルごとにおきる恒例の事態が始まった」
のかもしれません。
本番はずっと後かもしれないですが、
しかし、始まったことには、始まったと。
今起きていることについて、
米国の著名な作家であるジェームズ・ハワード・クンストラーという方が、自らのブログに書いていました。
なかなか印象的でしたので、まずご紹介したいと思います。
小説なども書いている作家の方だけに、
言い回しで難しい部分はあります。
ここからです。
そして突然、物事は変化する
And Suddenly Things Change
James Howard Kunstler 2024/08/05
あなたたちが叩かれるのを待ち望んでいた、
わが国の頭に 2×4 の板が突き刺さったようだ。
どうやら今、それが降りかかっている。
2008年にも激しく突き刺さったが、
そのときには、大した印象は残さなかった。
これらの人物のことを覚えている人は今では少ないだろうが、
その後、ハンク・ポールソン財務長官とベン・バーナンキ FRB 議長が
緊急部隊のようにやって来て、
銀行にコカインとヘロインの点滴スピードボールを注入した。
つまり、実際には存在しない「お金」
(それは別名「流動性」という名の幻覚資本だ)であり、
そのチームは何年もそれを続けてきた。
そして、ジャネット・イエレン氏とその仲間たちは、
国家債務がアメリカの将来を台無しにするまで、
終わりのないゼロ金利政策を続けた。
そしてジェローム・パウエル氏は、
この破滅のループから抜け出す方法があるかのように装った。
そして、2019年9月にレポ市場の痙攣が起こり、
市場はひどくパニックに陥り、
そして、コロナウイルスとロックダウン経済で世界中が閉鎖された。
それ以来はすべては「待つだけ」のゲームだった。
しかし、
待ち時間は終わった。
壊れる可能性のあるものはすべて壊れている。
株式市場、
債券市場、
デリバティブの銀河、
そして決して守られないであろうあれやこれやへの賭け。
次は銀行だ。
金(ゴールド)と銀は
今のところ必死に持ちこたえているが、
それは実際に価値があるからだ。
(そして、金と銀には価値があるので、
価値が急落している他のものの証拠金を補うために、
最終的にいくらか売却されるだろう。
しかし、他の多くのもののようにゼロになることはなく、
より強くなって戻ってくるはずだ)
2008年から 2009年のような展開にはならないことはご存じだろう。
当局は策略も偽札も使い果たした。
緊急金利引き下げを試みることはできるが、
実際に起こっていることを変えることはできない。
つまり、人間が作り所有するあらゆるものの壮大な再評価となる。
その多くは価値を失い、
かなりの価値は元々価値がなかったために完全に失われる。
不気味な落とし穴は、
この荒々しく恐ろしいプロセスの中で、
特定の悪意のある無節操な当事者が、
緩みつつある多くのもの、
つまり担保の残り、
実物、商品、施設、不動産、動産、美術品、
そしてもちろん、生産の現実とまだ関係のあるあらゆる証券を
奪おうとする試みがあるということだ。
これにより、
現在の政治コメディ、
特に民主党の状況は、
はっきりと終焉を迎えることになる。
彼らは、崩壊した金融システムが残した
経済的惨事の責任を負わされることになるだろう。
彼らは何年もの間、
あらゆる数字、
あらゆる指標、
あらゆるいわゆる「政策」について嘘をつき続けてきた。
カマラ・ハリス氏は
笑いながらこの状況を切り抜けるつもりはないだろう。
彼女が党の候補者であり続ける可能性は低い。
彼女は、我が国を首尾一貫して効果的に統治できなかった
過去の膨大な失敗について話すことすらできない。
そして、この大失態をいまだに空虚に主宰している
「ジョー・バイデン」が、
無能な副大統領のために第 25代大統領を退けることができるのも、
同様に難しい。
むしろ、次の党大会は
必死で血みどろの集団闘争となり、
他の誰かがよろめきながら抜け出して、
望みのない大義のために選挙運動をするふりをすることになるだろう。
ヒラリー氏は、この恐ろしいショーでの役割を辞退するかもしれない。
さて、私は東部時間の夜明け前にこの記事を書き始めた。
国際日付変更線を越えたアジアでの出来事は、
大惨事だった。
ヨーロッパは大きな打撃を受けたが、壊滅的ではなかった。
ウォール街のワンダーボーイズが
ここでの出血を止めることができるかもしれないが、
先物取引の数字は確かに厳しいようだ。
米国市場が反応したら、後で戻ってきて、
状況についていくつかの見解を追加する。
ああ、第三次世界大戦が
今日始まる予定であることに気付いた人もいるかもしれない。
興味深い時代だ。そして私は今週休暇を取る予定だ。
ここまでです。
最後にあります「第三次世界大戦が今日始まる予定で…」は、
一昨日だったか、米国の国務長官が
「24~ 48時間以内にイランがイスラエルに攻撃をおこなう」とした
見解からのものだと思います。
現時点では、イランの大規模な攻撃が起きたという報告はないです。
この方の言うほど
壊滅的な状況に陥ろうとしているのかどうかは定かではないですが、
昨年、「最初は徐々に、次に突然すべてが崩壊する」という記事で、
スイスでゴールドの資産管理をおこなう企業の
CEO の方の文章を取り上げたことがありました。
この方もまた、今度の金融危機は、
「すべてが崩壊する」
というものになると断言しています。
信用サイクルの最終段階では、
以下のようなことが、連鎖的に起きるとも述べていました。
- 崩壊につながる通貨の下落
- ハイパーインフレにつながる高インフレ
- 食料とエネルギーの不足
- 債務崩壊につながる債務不履行
- 実質ベースのバブル資産(株、債券、不動産)の崩壊
- 金融システムの破綻
- 政治的および社会的混乱 – 内戦
- 地政学的問題
- 西側の崩壊と東と南の台頭
1920年代や 1970年代では、
市場の一時的な動揺から市場全体へと、
そして実際の経済に影響が出るまでは、
1年とか 2年かかっていたわけですから、
今すぐ何がどう変化するということではありません。
それでも、この数日は、その最初のキーポイントだとは思います。
先ほどのクンストラーさんが幻覚資本と呼んでいたものに含まれる、
あらゆるものの崩壊の最初の序章なのだと認識します。
今世紀最大規模と思われる太陽黒点が地球に向いてきたとき、世界各地は戦争と内戦への序章。そして、おそらくは最悪の金融危機に突入寸前
黒点活動最大期に入った今、その社会の特徴を今一度振り返る
ちなみに、株式市場などの「パニック」は
(上に行くにしても下に行くにしても)、
歴史的には太陽活動の過大化と関係している部分もある。
今、「ものすごい巨大な黒点グループ」が地球に向いてきているんです。
おそらく今世紀最大の黒点群になる
これは「異常に巨大な黒点群が地球に向いてきた」という記事に
写真を貼っていますが、以下のようなものです。
まだ正確な面積などはわかりませんが、巨大です。
AR 3780 とナンバリングされています。
2024年8月5日に地球に回り込んできた黒点群 3780
この黒点が今後、巨大な太陽フレアを発生させるかどうかは
現時点では何ともいえないですが、
この黒点は、もしかすると、10日ほど前に、
「 X14 の超巨大フレアを太陽の裏側で発生させた黒点」
ではないのかなと思うのです。
以下の記事にあります。
(記事)太陽の「裏側」で、サイクル25で最大となる「X14の巨大フレア」が発生。10日後くらいには、その黒点が地球側に
地球の記録 2024年7月26日
太陽の「裏」で、こんなフレアを発生させていたやつですね。
2024年7月23日に太陽の裏側で起きたフレアによるCME
https://indeep.jp/wp-content/uploads/2024/08/farside-cde-0726.gif
こんな太陽フレアや CME / コロナ質量放出が、
地球に向いているときに起きると、ちょっと…。
フレアの発生については、その規模のある程度の予測は、
NOAA (アメリカ海洋大気庁)が出してくれるでしょうけれど、
NOAA が出せるのは、その黒点の磁場がどれだけ不安定かということまでで(磁場が不安定なほうが巨大なフレアが起きやすい)、
実際にどういう挙動を見せるのかを予測するのは不可能です。
こういうように、
あからさまに太陽活動のほうも過激化が進んでいるのですけれど、
この太陽活動の過激化と共に、
「地球での暴力も過激化していく」
ことは避けられないと思います。
太陽活動と暴力については、
これまでずっと書いてきたテーマのひとつですが、
太陽活動というのは、
ロシアの科学者であるチジェフスキー博士のカテゴリーでは、
「 4つの時期」に区分されます。
今は、「第3期(黒点最大期)」に入ったといえる時期です。
約 100年前に、
チジェフスキー博士が過去数百年分のデータを分析して
発表した論文によると、現在の第3期は、
以下のような社会が「現れやすい」と断定されています。
チジェフスキー博士の研究による黒点最大期(第3期)の特徴
この時期は、
戦争などの国家の狂気が実行されやすいと同時に、
偉大な事業が達成される時期でもある。
歴史を決定的に転換した大戦争や大革命などは
大抵この時期に起こっている。
この時期の特徴は以下に集約される。
1. 政治的、思想的な指導者たちが出現し、大衆に大きな影響を与える
2. 大衆に大きな影響を与える思想が出現する
3. 思想の中心場が出現し、大衆を鼓舞・扇動するようになる
4. 大衆運動の拠点が多数出現する
5. 大衆は、団結し、自己主張を始める
第2期までは政治的に関心を示さなかった大衆が、
政治的指導者の言動に敏感になる。
そして、この時期には、歴史に残る政治指導者や
精神的な指導者が多数出現する。
大衆は、とても気が短くなり、
自分たちの目標の実現の障害となるものは
すべて破壊し突っ走るようになる。
暴動、革命、衝突、紛争など流血を伴う惨事が相次ぐ。
このような特徴の結果として、黒点最大期には、革命、暴動、大殺戮、
戦争、新しい指導者の出現、反乱、社会変革、専制政治への反発、移民、
処刑などの激しい現象が発生する。
私たちは、今、間違いなくここにいます。
そして、この第3期には「まだ入ったばかり」なのです。
あと最低で 1年半から 2年くらいは続きます。
「暴力の時代に完全に入った」と言えると思われます。
そんな中で、現在イギリスで起きている「暴動」に関して、
印象的な投稿を見ました、イーロン・マスク氏の投稿です。
英国の暴動の投稿に対して、「内戦は避けられない」と述べていたのです。
イギリス、こんなんですからね
ちなみに、ほぼすべての大戦争、そして内戦も大革命も、
国を揺るがす暴動も、
「ほぼすべて太陽活動の最大期、つまり先ほどの、第3期に起きている」
ことが歴史上で確かめられています。
以下のふたつのグラフでおおむねわかります。
論文に掲載されていたものです。
1750年からの大きな戦争や内戦、革命の勃発した時期と太陽活動
この論文を翻訳した記事は、以下にあります。6年前の記事です。
(記事)太陽活動と人類の革命と戦争の歴史
In Deep 2018年3月16日
イギリスで起きている暴動は、
「キッカケ」とされている事件はありました。
1週間ほど前に、英国中部で、
子どものダンス教室に押し入った 17歳の少年が
刃物で次々と子どもたちを刺し、
6~ 9歳の女児 3人が死亡したという事件です。
この犯人の少年が、イスラム過激派だとか移民だとか、
いろいろな話が吹き上がる中(実際のところは不明)、
激しい暴動へとつながったということになっています。
しかし、キッカケが何であったとしても、
「こういうこは起きた」と思われます。
米ゼロヘッジは以下のように書いています。
バングラデシュでも、7月中旬に発生した学生暴動が拡大し続けていて、
昨日の日曜日には、デモ参加者と警官の双方で
90人以上の死者が出る惨事となっています(翻訳記事)。
この「移民」というキーワードから、
次にこのようなことが最も起きやすい国のひとつはどこかというと、
「アメリカ」だと思われます。
アメリカにも壮絶な数の移民が押し寄せていて、
バイデン政権の期間だけで 1000万人以上の不法移民が確認されているのですが、しかしこれは「確認されている」数だけで、
実際はさらに多い可能性が高いです。
こういう状況で、社会が不安定化した場合、
どこの国でも暴力の爆発が激しく発生する可能性が高いはずです。
株価の極端な下落でさえも、十分に不安定化の理由になり得ます。
日本はどうなのか。
それはわかりません。
わかりませんけれども、日本人だけが
太陽の影響から逃れられるとも思えません。
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