今回の暴落:キャリートレード巻き戻しはまだ半ば、せいぜい60%:JPモルガン
2024年08月07日(水)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-06/SHSCN3T0G1KW00?srnd=cojp-v2
「全く終わっていない」とグローバル為替戦略共同責任者
米国のリセッション懸念や日銀の利上げでボラティリティーが上昇
円は依然として最も過小評価されている通貨の一つであるため、
最近のキャリートレード巻き戻しはまだ続く余地があると、
JPモルガン・チェースが指摘した。
グローバル為替戦略共同責任者のアリンダム・サンディリア氏は
ブルームバーグテレビジョンの番組で「全く終わっていない」と語った。
「キャリートレードの巻き戻しは、
少なくとも投機的投資家コミュニティーの中では、
50-60%が完了した段階」だとの見方を示した。
米国の景気後退と日本銀行の利上げへの懸念から
ここ1週間は円のボラティリティーが急上昇し、
キャリートレードは大打撃を受けた。
低金利の日本で借り入れ他の国の高利回り資産を購入する
円キャリートレードは、ボラティリティーが低水準で推移し、
投資家が日本の金利が低くとどまることを見込んでいたため
人気が高かった。
キャリートレードが円急上昇前の水準まで回復する可能性は、
近い将来にはない見込みだ。
短期間の急激な動きがポートフォリオに与えたテクニカルなダメージは
「簡単には修復できないからだ」
とサンディリヤ氏は語った。
「良いケースは、現在の水準付近か
せいぜい浅い回復で市場が安定することだろう。
しかし、このような場合の多くでは、
以前よりも速度が落ちるにせよ、動きが継続する傾向がある」
と同氏は話した。
原題:JPMorgan Says Unraveling of Carry Trade Is Only Half Complete(抜粋)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?