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134年の歴史を持つアメリカの家具チェーンが国内の全553店舗を閉鎖

2024年07月26日(金)

家具小売業者のコーンズは、
近年の景気低迷により売上と流動性に悪影響が出たため破産を申請し、
全国の店舗を閉鎖する。

連邦破産法第11章に基づく破産申請は7月23日、
テキサス州南部地区の連邦破産裁判所に提出された。

1890年に設立されたコーンズは、
全米に 553の小売店を運営しているが、
破産手続きの一環としてこれらの店舗は閉鎖される。
同社は一部の店舗で閉店セールを開始しており、
このセールの継続を許可するよう裁判所に要請した。

ノーマン・J・ミラー最高経営責任者(CEO)は
別の裁判所への提出書類で、
破産申請は
同社の成長が近年「大きな逆風」に直面したためだと述べている。

これらの課題には、
消費者行動の「劇的な変化」、金利圧力、インフレ、
そして 2023年から 2024年にかけての同社の合併に伴う統合の遅れと
コスト増加が含まれると同氏は述べた。

コーン社の主要債務者は同社の借入限度額を引き下げ、
同社はより高いコストで融資を受けざるを得なくなった。

同社は財務状況を安定させるために代替的な資金調達手段を模索したが、
これらの試みはいずれも成果をあげなかった。

コーン社の自主破産申立書には、債権者は2万5001人から5万人おり、
資産と負債は10億ドルから100億ドルの範囲であると記載されている。

家具小売業者は、
近々閉店する予定の店舗をすでに71店舗挙げている。
店舗閉鎖は13州の店舗に影響を及ぼす。
閉鎖数はフロリダ州が 18店舗と最も多く、他の州は1桁台となる見込み。
同社は合計 15州に店舗を持ち、約 4,000人の従業員を抱えている。


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