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人気の人工甘味料アスパルテームは記憶障害を引き起こす可能性がある

2023年9月23日, 08:14 
https://sputniknews.jp/20230923/17179442.html

米フロリダ州立大学医学部の研究チームは、
ダイエット系炭酸飲料に使用されている
人工甘味料のアスパルテームについて、
許容摂取量を下回る数値であったとしても
記憶障害を引き起こす可能性があることを明らかにした。
研究チームは実験用マウスを用いて実験を行った。
特にアスパルテームを与えられたオスのマウスの子どもに
学習障害と記憶障害が見られたという。
この研究論文がScientific Reports誌に掲載された。

研究チームは実験でマウスを3つのグループに分けた。
コントロール群には
普通の水、
2つ目のグループには推奨量の最大値7%のアスパルテームを含む水
(1日あたり236mlのダイエット系炭酸飲料2本分に相当)、
3つ目のグループには15%のアスパルテームを含む水
(ダイエット系炭酸飲料4本分に相当)を与えた。

空間学習と記憶を測定するために使用されるバーンズ迷路で、
すべての実験用マウスを対象に4週間、8週間、12週間の間隔で
テストを実施した。
1日2回ずつ15~20分の間隔をあけて、
出口の穴を見つける4分間の訓練試行が行われた。
アスパルテームを含まない普通の水が与えられたコントロール群のマウスはすぐに出口の穴を見つけたが、
他のマウスははるかに時間がかかったという。

記憶障害は、
アスパルテームを含む水が与えられたオスのマウスと
普通の水が与えられたメスのマウスの間に生まれた
オス及びメスの子どもに引き継がれた。
これは、アスパルテームの認知機能への悪影響が遺伝し、
それらはより広範であることを示唆しているという。

従来は、妊娠中および授乳中の女性
環境が与える有害な影響のみが
将来の世代の健康に対する危険因子とみなされ、
男性に環境が与える影響は
そのようなリスクを引き起こすとは考えられていなかった。

世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)は7月14日、
人工甘味料のアスパルテームについて、
発がん性の可能性があると発表した。
IARCは、ヒトを対象とした3件の観察研究を分析した結果、
アスパルテームはがんを引き起こす可能性があり、
さらなる調査が必要だという結論に達した。

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