露独自の調査チーム:福島原発処理水「危険性なし」
2024年08月31日(土)
https://sputniknews.jp/20240830/19025253.html, Sputnik 日本 (sputniknews.jp)
東京電力福島第一原発から放出される、
微量の放射性物質トリチウムを含む処理水について、
ロシア独自の調査チームは
「今のところは危険性がない」との結論を出した。
露太平洋海洋学研究所が30日、公表した。
「結論から言えば、危険はない。より慎重に言えば今のところはない。
魚介類も何の疑いもなしに食べられる。
東北沖を含む海水のモニタリング調査では、
トリチウム含有量に関する脅威は見つからなかった」
同研究所によると、
2022~24年に行った調査では、
海水中のトリチウム含有量は平均で1リットルあたり約0.12ベクレルだった。ロシアの許容量は7700ベクレル、WHOは10000ベクレルで、
安全基準を大幅に下回っている。
黒潮本流や南クリル諸島沖で一部トリチウム濃度が
他より高い場所がみられたが、いずれもほぼ自然界と同じ数値で
「懸念を呼ぶものではない」と指摘した。
一方、魚介類への影響については
「心配する根拠は今のところない」とした。
同研究所は6~7月、
調査チームを太平洋、日本海、オホーツク海などに派遣。
100トン以上の海水サンプルを回収し、精密な検査を行った。
8月には処理水放出の漁業への影響を詳しく調べるため、
別の調査チームも出発していた。