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ワグネル指導者がロシア国防省に「宣戦布告」し、2万5000人のワグネル軍がモスクワに向かって進軍中。このロシアのクーデター騒ぎが今後に与える影響は?

2023年6月24日 In Deep
ワグネル指導者がロシア国防省に「宣戦布告」し、2万5000人のワグネル軍がモスクワに向かって進軍中。このロシアのクーデター騒ぎが今後に与える影響は? - In Deep

事態はとてもわかりにくいのですが、
およそ以下のような流れで、現在に至っているようです。

・ここ数日、民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が、
 ロシア軍部を非難していた

・内容は、ロシア軍が膨大な数のワグネル軍戦闘員を死亡させたというもの

・プリゴジン氏はロシア国防省を「処罰する」と声明

・ロシア政府とロシア国防省はこれに反応し、
 「反乱罪」としてプリゴジン氏への刑事捜査を開始

・プリゴジン氏は、現在、ワグネル軍をモスクワに進軍させていると主張

ギリシャ War News 247 より
ロシア危機 - 米国当局者は、「プリゴジン氏は、クーデターを試みており、彼はショイグ国防相の死を望んでいる」と述べる

warnews247.gr 2023/06/24
モスクワでは、政府の建物や重要施設を守るための命令を受け、ロシア陸軍が首都の主要地点に配備されており、今後数時間が極めて重要な時間になると見られる。
ロシア国内の事態の急速で突然のエスカレーションには、アメリカ人たちさえ驚いている。
最初のアメリカの反応は、今から 1時間前に起きた。ロシアのクーデターは、「本物」であると評価し、「状況を非常に注意深く監視している」と述べた。
同時に、ホワイトハウスの国家安全保障問題を担当する大統領補佐官は、バイデン氏に状況を伝えたと述べ、「この展開について、同盟国やパートナーと協議する」と強調した。
さらに、アメリカの情報局関係者は、ワグネルはモスクワ入りするために「総動員」の準備をしていると強調した。
これらが嘘か真実かは数時間後にはわかる。

また、ワグネルの創設者プリゴジン氏のテレグラムの
音声メッセージの内容を載せていました。
(ワグネルの創設者プリゴジン氏の音声メッセージ)
> 我々はあらゆる地域で国境を超えてきた。
> 国境警備隊が私たちに向かってやって来て、
> その戦闘員たちは私たちを抱きしめた。
> さて、これからロストフ州に入る。私たちの行く手を阻もうとした
> ロシア国防省の部隊は排除した。我々は進む。
> どこまでも進む。抵抗するロシア兵はいない。
> 我々は子供とは喧嘩しない。子供は殺さない。
> ショイグ (国防大臣)は、徴兵を含む未訓練の兵士たちを
> 戦争に投入して子供たちを殺している。
> 我々はプロフェッショナルとだけ戦う。
> しかし、もし我々の邪魔をするなら、我々はそれらを破壊する。
> 我々は進み続ける。
warnews247.gr


プリゴジン氏の主張では、
現在、ワグネル軍は、ロストフというロシアの領内に入ったとしています。
ロストフは以下です。

ロストフと首都モスクワの位置

ロストフ州のロストフ・ナ・ドヌ市では、
すでにワグネル軍の姿が撮影され、SNS などに投稿されています。
300人ほどが確認されているそう。

ロストフ・ナ・ドヌ市で撮影されたワグネル軍部隊

dailymail.co.uk
https://www.dailymail.co.uk/news/article-12228381/Wagner-mercenaries-killed-RUSSIAN-missile-strikes.html

このロストフ市と首都モスクワの距離は、
目算では、1000キロ以上ありますので、
すぐにどうこうという距離ではないように見えますが、
それでも、車両で進軍し続ければ、
2、3日のうちには到達できる距離ではないでしょうか。

プリゴジン氏の言うように、
もし我々の邪魔をするなら、我々はそれらを破壊する
と氏が本気で考えているのだとすると、
「ロシア正規軍とワグネル軍の戦闘が勃発する」
という、ちょっと予想外のロシア危機となってしまうようですが、
どうなんでしょうかね。

今、アメリカでも「目的不明の大軍事動員」が確認されており、
どうも世界中でリスキーな状態が拡大しているようです。

エポックタイムズの記事をご紹介します。
ワグネル部隊がロシアのロストフに入った。ロシア連邦保安局は、武装反乱を扇動した疑いで指導者プリゴジン氏を刑事告発

今後を予測することは不可能ですが、
少なくとも、2日以内程度には、
何が起きているのかわかることになると思われます。

世界的な軍事的カオスが進行しているようです。

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