好きなへほげの話
アダルトゲームブランドCLOCKUPの作品『euphoria』の紹介をしたい。
物語は6人の男女が昏睡状態から目を覚まし、白い密室に閉じ込められていることに気づくところから始まる。無機質な密室の中央に聳えるモニター群の前に6人全員が集うと、ゲームマスターと名乗る声が理不尽なゲームへの参加を促した。
その内容とはこうである。性染色体XYを持つ個体は「解錠者」、性染色体XXを持つ個体は「鍵穴」となり、解錠者は鍵穴をこじ開けることで開閉扉が1つずつ開き、5つすべての開閉扉を解錠し脱出できればゲームクリアとなる。
では解錠に必要な鍵と鍵穴は具体的に何を指すのか。それはペニスであり、膣、口、肛門、手等である。解錠者はペニスを鍵穴に宛がい、細目に亙る解錠条件を満たした上射精に至れば無事解錠となる。このゲームを拒否した場合は、拷問に処されたのち絶命するという壮絶な結末が待っている。
ここまでの説明だと、一見悪趣味な凌辱ゲーに見えますが、実はストーリーを通して純愛が主題となっています。ロミオとジュリエット効果と言えばそうかもしれないですが、恋愛を妨げる様々な障害を克服した先の純愛こそ至高だと私は思います。
テキストなど
R18作品以外では中々お目にかかれない卑猥なワードやセリフが次々に繰り出され、読んでいてとても清々しい気分になります。心理・情景描写ともに繊細で重厚で、文学的にも完成度の高い作品だと思います。
声優さんの演技も圧巻でした。喘ぎ声は勿論、絶叫、首絞め、チュパ音、嚥下音、ゲップ等々、これが本当に演技なのかと鬼気迫るものを感じました。中にはリアリティを通り越してギャグの領域に入っているシーンも多々ありますが、ファンタジーならとことん下品に!苛烈に!と私は言いたい。
また、ヒロインが性的快感のあまり顔をゆがめて身体をよがらせて思考もままならなそうなのに、凄まじい語彙力で淫語をまき散らしてるのは正直面白い。でもそれがいい。
原画のはましま薫夫先生の美麗なCGイラストは、ボイスと併せて読み手の劣情を猛烈にあおってきます。ハードな作品特有の、独特なCGイラストに抵抗がある私でも、しっかりと没入することができました。
注意しないといけない点は、グロテスク表現やスカトロ表現など人を選ぶ表現が多くあることです。これらの表現が大丈夫だという人にはお勧めの作品です。よく肩慣らしにソフトなエロゲから始めようという言説が流布していますが、まっさらな状態で衝撃を最大限に味わった方が、私はいいと思っています。
以上、拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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