なんでカフェファラオはまた安田記念に居るんだよ
まぁそう考える人は多いかなと思います。
何なら今年はカフェファラオ以外にもG1馬9頭、G1馬以外にもナミュール・メイケイエール・ソウルラッシュなど揃った好メンバーですし、G1馬と言えどもダートでの勝ち鞍しかない当馬は“即消し”の評価をされる方(もうされた方)も多いのでは無いでしょうか?
ただローテ的な問題とカフェファラオ自身がこれまで積んできたキャリア
何より“あるレース”で見せた激走から、“即消し”は時期尚早では無いかなとはんげきけいばでは考えています。
…まぁ今週はおやすみなんですけどね。
23年安田記念のカフェファラオ単体で3000字以上を書いているnoteはあまりないと思うので、“即消し”で考えている人もそうで無い人も、ぜひ読んでみてください。
1,陣営だってそりゃあ東京ダート1600を使いたい
まずは安田記念1週前の陣営のコメントから↓
戦歴を見て分かるように、ベストは東京のダート1600m。たぶん中山競馬場に居る呑んだくれたおじ様達に聞いても10人中9人はそう答えると思います。(残りの1人は酔いすぎていて意思疎通が出来ない)
…そう、ファンが見たってそのように思うんです。陣営だってそんなことはとっくに分かっているはず。
それでもこの条件を使うのはあくまでワンターン(=走りやすい条件)を求めてきたから。
東京ダート1600mについては、ローテ上3歳時であればヒヤシンスsやユニコーンsが使えるものの、古馬になって賞金を積んでしまうとまともに使えるのが冬のフェブラリーsのみ。
そのため、似た条件の安田記念に2年連続で活路を見出してきた訳です。
2,実を結び始めたカフェファラオの挑戦
とはいえ、陣営もただただ2月のフェブラリーsを待ち続けていた訳ではありません。
それは戦歴を見れば読み取れます。
4歳のフェブラリーs制覇以降、まずはかしわ記念(地方船橋の小回り)に挑戦し敗戦。その後は夏の函館記念(函館芝2000m)に挑戦します。
チャンピオンズcはダート馬にとって東京大賞典と並ぶダートG1の総決算なので別としても、5歳ではフェブラリーs後、22安田記念にワンターンを求めて挑戦。
合わないだろうと思われる条件に、4歳以降少なくとも3回は挑戦しているのです。
これは推測の域になるのですが、おそらくこの挑戦には2つの意味があったのではと考えています。
①どの条件だと力を発揮出来るかを探りたい。
②東京ダート1600mと異なる条件でも、力を発揮出来るよう経験を積ませたい。
どちらがより比重が大きかったかは分かりませんが、その後のさらに直近の戦績を見ると少しずつ、カフェファラオが変わってきていることが伺えます。
5歳秋、まずはマイルcs南部杯(地方盛岡)で優勝👑
6歳では得意条件だったフェブラリーsをパスしてサウジcに参戦、3着🥉に激走しています。
経験を積んだ結果、東京ダート1600m以外の条件でも馬券になり出しているのです。(サウジcは馬券発売無し)
特に驚くべきは今年2月のサウジ遠征。国内に待機していれば得意条件のフェブラリーsに出られた訳で、それを投げ打ってでも参戦出来るというのは陣営の自信を感じられますし、4,5歳時の経験が実を結び始めていると見て取れます。
3,本当に芝レースは合っていないのだろうか?
☆カフェファラオが挑戦した芝レース2回の不運な共通点
カフェファラオがこれまでに挑戦した芝レースは2回。21函館記念と22安田記念で、それぞれ1人気9着/10人気17着と敗れています。
おそらくこの2レースを元に芝レースが合わない(=即消し)と判断される方が多いのかなと思います。
実際、22安田記念後の福永Jのコメントでも↓
…とあるので、消す根拠としては良いのかもしれません。
一方、僕が少し気になったのは21函館記念後のルメールJ(この馬は乗り手がよく変わりますね)のコメント↓
ルメールJと言えば言わずもがなJRAのトップジョッキー。数々の名馬に跨ってきたルメールJが、経験を積む途中の4歳の段階で芝は大丈夫とコメントしているのです。
そしてもう一つ気になったのが”1番枠”というワード。
実は22安田記念も1番枠でした。
スタート良く先行策はとったものの、やはり枠の関係もありこのレースでも包まれる形になってしまっていたカフェファラオ。
最後の直線でもこの馬自身上がり34秒台と止まっているわけでは無いのですが、レースにはならず…不完全燃焼なレースでした。
僕は21函館記念後のコメントと22安田記念のレース内容から、芝ではなく枠に敗因があったのではと考えています。(今回は外枠を引いてほしいな)
☆23サウジc好走馬の気になる共通点
今年のサウジcではパンサラッサが日本馬初優勝。カントリーグラマーを除くと、掲示板内の4/5を日本馬が占める日本馬寄りの適性が問われたレースでした。
『23サウジc上位入線日本馬の主な芝戦績』
1着 パンサラッサ→22ドバイターフ1着、22天皇賞秋2着
3着 カフェファラオ→23安田記念?着
4着 ジオグリフ→22皐月賞1着
5着以下は離れていたため割愛。
1着のパンサラッサは22ドバイターフでG1制覇があり、Hレベルな22天皇賞秋での2着馬。
4着のジオグリフはドウデュース・イクイノックス世代の皐月賞馬でした。
そう、今年のサウジcで上位入線した日本馬は、2頭とも芝G1で好走したことのある馬だったのです。日本馬にとっては、実は芝適性が問われていたのでは無いでしょうか。
そして、このときの3着に来ていた馬が今回安田記念に出てくる”カフェファラオ”なのです。
『22フェブラリーsでの芝G1勝ち馬の戦績』
1着 カフェファラオ 23安田記念?着
3着 ソダシ 21桜花賞など芝G1を3勝している馬。
5着 タイムフライヤー 17ホープフルsの勝ち馬で三冠レース出走。
23サウジcだけだと海外のレースなので、ついでにもう一つ。
レコード決着で高速馬場適性が問われた22フェブラリーsには2頭の芝G1馬が登場。タイムが速くなったこともあり、ともに3着/5着と好走を見せています。
そのような芝馬が来れてしまうレースで当時1着を飾ったのが”カフェファラオ”です。
…この2レースを元に、芝適性の片鱗はあると僕は考えています。
おまけ オカルトデータ…テン乗り時のカフェファラオ
23 サウジc J.モレイラ 3着
22 フェブラリーs 福永 1着
20 シリウスs ルメール 1着
20 ユニコーンs D.レーン 1着
20 ヒヤシンスs M.デムーロ 1着
19 新馬 R.ムーア 1着
→(5,0,1,0)馬券内100%
今回…浜中J(カフェファラオ初騎乗)
…まぁこれはオカルトチックなデータです。
(馬にとって慣れた乗り味では無いので、いい意味で緊張感に繋がってる?と無理やり結びつけてみます)
カフェファラオの人気、それでもやはり低そうですよね。
ただ、ここまで積み上げてきたローテ、5歳秋以降実を結び出したカフェファラオ自身の変化、そして23サウジc・22フェブラリーsで見せた芝適性への片鱗を考えると…
大激走があっても決して驚けないとはんげきけいばでは考えています。
ここまで書いたので冒頭ではおやすみと言ったけど、
少しくらい自分もカフェファラオの単複を握っておこうかな💰
最後までお読みいただきありがとうございました!
これを読んで、“即消し”辞めとこうかな…
と思われた方はいいね・RTを頂けると僕が喜びます😊
※あとカフェファラオが突き抜けたらはんげきけいばコールをお願いします(リットマンさんリスペクト)
それでは、良い週末を!
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