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死なないので生きている



Twitterを見ていたら「死なない杯」というものが開催されることを知った。



「死なない杯」という言葉がまず良い。
みんな死なないように頑張って生きているはずだ。生きていく中で自分はこうやって死なないようにしているというものを集める場なんだろう。
大賞!とか1位を取るぞ!みたいな雰囲気も特別無さそうで良い。

みんながどうやって死なないようにしているのか見たい。
人の「死なない」を見てみたいと思うと同時に、自分の「死なない」をまとめてみようと思った。

自分がこの厄災の影響をモロに受け始めた今年の2月末から、自分がどのようにして死なないように生きていたのか、Twitterを振り返りながらまとめてみようと思う。






2月末~3月中旬ごろ


私の「死なない」の中でも大きい存在は『推し』である。

吉本の若手の劇場によく足を運び、推しの出るライブを楽しみに生きていたが、流石の吉本も組んでいた予定を白紙にして劇場を閉めることになってしまった。

未だに何故なのか分からないが、劇場の公演は1週間ごとに中止が決定された。
毎週木曜日辺りに次週の公演が全て中止になる。毎週のようにじわじわ追い詰められていきタイムラインはフォロワー達の嘆きで溢れた。

最大の拠り所『推し』を奪われた私は

自分の肉を揉むことしかできなくなっていた。



この頃はまだ人と遊ぶことに対してなんの罪悪感も無かったので(今はちょっとだけ感じてしまう)フォロワー達と4人で残念会をしようと集まった。

だが蓋を開けてみればお通夜だった。私も含めて皆一様に落ち込んでいた。
スマホを触っていた一人のフォロワーが「あ、チケよし(吉本のチケット販売サイト)開いてもうた」と呟いたのが一番限界だった。


全員限界なのでおいしいものを食べようと牛タン屋に行った。
牛タンのたたきが本当においしくて、最早自分の心を救ってくれるのはおいしい食べ物しか無いだろうと悟った。美味しくて秒で食べたので写真は無い。

それと、生まれて初めて生牡蠣を食べた。生の方がえぐみが少なくて貝柱がぷりぷりでこの上なく美味しかった。ので二個食べた。そして当たった。


人生初の生牡蠣とノロウイルスをセットで経験してしまい、9度5分の熱を出してウンウン唸りながら三日ほど寝込むことになった。
ちょっとだけ身体を起こせるようになってからはテレビでYouTubeを見ていた。一日中再生していたのはオモコロチャンネル

生のお笑いを見てゲラゲラ笑うことができなくなってしまったので、インターネットで展開されているオモコロには寝込んだ後もすごく助けられた。
芸人の推しを見ることができないという傷が癒えるわけではないけど、新たな推しを見つけて死なないようにすることができたのである。

余談だがオモコロでは永田さんが好き。







3月中旬~緊急事態宣言発令



これは毎週木曜日に来る公演中止のお知らせを見て虚無になりながら食べたデニーズのパフェ。


緊急事態宣言の発令により、遂にうちの職場も業務を縮小することになった。
リモートワークができる職種じゃないので私は月2回くらいのペースでしか出勤しないことになった。事実上ほぼニートである。

この頃の私を死なないように支えてくれた主なものは先述のオモコロと美味しい食べ物。美味しい食べ物は永遠に私を支えてくれる。あとは『あつ森』だった。

ニンテンドーオンラインの有料会員になれば離れている友達とも遊べるので、地元の友達と電話しながら同じ島で遊んで、外に出て遊んできたような気になれた。それだけで救われた人は今回本当に多いと思う。

去年のクリスマスにどうしてもポケモンをやりたくなってSwitchを買った私、本当にありがとう。これは過去の私から死なないように助けられたと思う。


ただ、一日中あつ森するわけにもいかない。目とか身体が死ぬ。ついでにしばらくすると心も死ぬ。
仕事も推し事も無くなった私は、自分の存在意義をどんどん見失っていくのだ。

あつ森したりフォロワーとzoom飲み会したり、どこにも出かけないけどお気に入りのワンピースを着たりしてなんとかして過ごしていた。
が、このままではいけないと思い…というのは建前で、本当は家に居過ぎて家のことがめちゃくちゃ気になってきてしまったというのが本音で、家の大掃除を慣行した。これもやった人多いのでは?


今まで休みの日で家に居るときはぐうたら寝て過ごしてきたので、家はあんまり綺麗な方じゃなかった。人を家に呼ぶときはいつも気合いを入れて部屋を掃除しなければならなかった。
でもスーパーに行くとき以外家に引き籠らざるを得なくなったので、その引き籠り場所が汚くて普通に不快になった。何で今まで不快にならなかったんだ。

缶切りが無くて探さなければいけなくなったことが行動のキッカケとなった。
あちこち掘り返していくうちに、これはもう全部ひっくり返して要らない物を全部捨ててやろうと思い大掃除に発展した。

うちはレジ袋をゴミ袋にしているが、終わってみると8袋分のゴミが出た。
利便性のあるゴミ箱を新しく買ったり、スペースが開いたので机と椅子も買って置いてる。日記やこの記事はそこで書いている。


タンス上のスペースもスッキリ。
衣替えも済ませて達成感が凄く、自尊心がめちゃくちゃ上がった。これがかなり大事だと思う。
大掃除をしてから大体2ヵ月くらい経ったが、状態を維持できているのも私としては結構な快挙。勤務体制が元通りになった時にどうなるかがキモだと思っている。

ちなみに缶切りは筆箱の中から見つかった。過去の私をしばきまわしたい。






5月15日と5月17日


自分が知っている芸人さんと演出家の方が相次いで亡くなった。

二人とも30代半ばの同年代で、特に入院していたわけでもなく、本当に突然いなくなった。


死なない杯の存在を知って、「死なない」についてちょっと考えてみた。
死なない杯及び冷凍都市でも死なないのことをまだあまりよく分かっていないのだが(すみません)多分「心が死んでしまわないように生きていこう」と言っているのだと私は解釈した。

未だに二人のことをぼんやりと考えてしまう現在、どんな人でもいつ死んでしまってもおかしくないということを肌で感じている。
通常電車通勤だったところを現在は自転車で通勤しているのだが、人や車の多い道を通るたびに「轢かれて死ぬかもしれない」と思うし、どこで何が原因で死ぬのかと考えだしたらキリがない。そもそも自転車通勤に切り替えたのも、できるだけこの疫病にかからないようにするためだ。

生きているので、必ず最後には「死」が待っている。
死は生まれて5分後かもしれないし、100歳で大往生するかもしれない。私がわざわざここに書かなくても皆知っている。
でも皆忘れたフリして生きている。それでも死はいつも隣にいる。


自分の死なない杯の解釈について、「死んでしまわないように生きる」ってえらい消極的ではないかと思うが、やはり「心が死んでしまわないように」というのが肝要だと思う。

昔は身体が健康=元気だと思っていたが、就職してからは心も健康じゃないと元気とは言い難いと身をもって知った。

心が死んでしまわないようにするために自分の中で一番肝要だと思うのは、ちょこちょこ楽しみを置いといて自分の機嫌を取ることだと思っている。
自分の機嫌は自分で取る方が一番手っ取り早いし、一気に大きな楽しみを満喫するより、『道の紫陽花が綺麗』くらいの小さいやつをいくつか並べておく方が機嫌の良さが持続すると思う。

これからもそうやって自分の機嫌を取りながら、自分をあやしていきながら穏やかに生きていきたい。









緊急事態宣言解除~現在


これは引きこもり生活を豊かにするための装備をそろえた瞬間に引きこもり生活が終わった時の様子。


緊急事態宣言の解除と共に仕事も再開した。
現在うちの職場は正直、割と荒れた状態であり、この厄災が無くて通常運転だったら破綻していたとさえ思うほどである。おまけに自分も昇進してしまった。
そんな状況の中で働いているので結構イライラすることも多い。その状態だからこそ、積極的に自分の機嫌を取っていくべきだと思う。

それと、吉本の劇場も再開した。有料配信がメインで、再来週からは(よしもと漫才劇場は)毎日観客も入れて営業するらしい。先日は推しの配信単独ライブもあって大変幸せだった。やはり推しが居るから生きていられると言っても過言ではない。

以前と元通りの生活はもう返ってこないと思うが、新しい日常で、自粛期間中に掃除しまくった部屋で、今は概ね機嫌よく過ごせている。なんでも程々くらいがちょうどいい。

生きているとどうしても嫌なこと、辛いことは起きる。下手すると死んでしまう。
ある程度のことは自分の行動次第で回避できると思うし、回避できなかったとしてもそのあとのリカバリーが重要だ。
その回避やリカバリーの方法がまさしく「心が死んでしまわないように生きていく」方法なんだと思う。

なんだか締め方がよく分からなくなってしまった。最後に最近やった自分のご機嫌を取っているツイートを羅列して終わろう。
死なない限り、これからも頑張って生きていこうと思う。


















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ありがとう。良い押し方でしたね。
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日記を一週間ごとにまとめてアップしています。毎日続けることは良いことらしいので、続けれたらいいですね。 🎙https://radiotalk.jp/program/57237