インターネットによるネイティブな手段が増えていくこと

田端さんの動画で出澤さんの話をされていて、どうやら僕と同じ年である出澤さんがlivedoor -> LINE -> Yahoo!と統合された三社のトップへという出世ストーリーが面白いなと思ってみていたら、Youtubeのリコメンドからlivedoor問題の時の堀江さんの映像が流れてきたので、時代の変化の検証的に見ている。

2005〜2006年ぐらいでしたかね。Youtubeの創業の頃で、ニコニコ動画もまだなかった時代だと思います。

最近思ってたことも含めて雑に思ったことをメモする。

  • 双方向なコミュニケーションにおいては、テレビにインターネットを組み合わせるよりも、インターネットにテレビを組み込んだほうが早かった。availableとusefulは違う。テレビ局でリアルタイムなコミュニケーションを組み込むのって特番しかやってないもんね。めっちゃ金かかってそう。

  • ドリームインキュベータの堀さんが、時代はパソコンからデジタルテレビになるって話をしていたが、小さなパソコンであるスマホが時代を席巻し、デジタルテレビもスマホOSベースになりましたなぁ…

  • 似たような時代の変化においてはEVとガソリンエンジンという文脈においては、自動運転制御に車を取り込んだ方が早い。アイドリングストップなんて制御機構で頑張るよりも素直にEVにすべき。一方で車という文脈においては、現時点ではガソリンの方がポータブル。だから今はまだハイブリッドが現実解。EVは交換可能な電池のサイズじゃないから、1tもの巨大な鉄の塊になるリスクをどう改善するか。今のテスラは昭和の映像に出てくる携帯電話に見えます。

  • 株取引は単元株という一定金額のまとまった単位でしか売買できないが、それをlivedoor株がやろうとしたような100分の1、1000分の1の単位のマイクロファイナンスは、ブロックチェーンなどを活用し、取引に人間が介在しないほうが合理的だろう。株主総会の案内を郵便で送るなども前時代的すぎる

  • とはいえKYCの技術も明確な悪意のある者に対してはまだまだ難しい。未だ持って、対面で会っている価値は高いから、郵便が届くことや銀行窓口で行員が直接契約してる事実にはKYCとして高い価値がある。悪意のある者という0.0x%のノイズをどう考えるか、それとも法律があるからOKとするか、AIもそうだがデジタルにおいては完全性を確保するのは難しい。アナログはそれを人間の責任でカバーするが、日本人は優秀なので、まぁまぁそれが機能するのがDXの難しさ。これは別の論点か 笑

インターネットは、デジタルを通じて何かの単位を細かくできると言う視点もあったが、ネイティブななにかの手段を取り込んでいくという視点も大切。

前者のプロトタイプを作るのは誰でもできるが、後者は全体の技術進化や時代の流れも大切。特にバッテリーみたいに化学、物理法則の制約を受けるものはそんな早く進化しないんだよね…

頭の良すぎる人は、技術革新を信じすぎていて、大体、時代が早すぎたりするよなぁ。堀江さん、スマホがない時代にスマホみたいなものを前提にした話をしてるんだもん。そりゃ周りはついてこないよ。具体がない、抽象的って言われても仕方ないし、現場は目の前の制約と向き合ってるんだから余計にそう。イライラしてる姿も、誰にも見えてない変化に焦ってるように見えて損な印象だけでしたね。イーロン・マスクも全く同じなのかもしれないが。


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