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コロナ禍、リモートワーク前提の新入社員はロストジェネレーション化していく

というタイトルについて考えています。まだ漠然としたイメージなのですが、新卒で入社してまだ3回しか会社に行ったことがないという人の話を聞いていて思ったこと。

新卒入社にせよ、中途入社の新入社員にせよ、まだその仕事の業務知識の習得は不十分で、だからこそある種の下積み的なタスクから入っていく。しかし、それ自体は当然、成長を意識していて、先輩や上司などの責任者の仕事を手伝うことで、学んでいく。

学びの機会は、上司と同行した客先での言動、お客さんの反応から学ぶ、作業のレビューを通じて学ぶなど、いくつかのポイントがあるのだが、一番大切なことは、上司や先輩が責任を持つ作業を一部負担することで、その仕事のコツみたいなものを得ていく作業だ。

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先日、会社のブログで似たような話を書いたら、はてブコメントで、あんまりイメージが伝わらない人も多かったので、どうやって表現したらいいのかなぁと思ったりするのだが、なんにせよ成功体験を得られない社会人は、シンプルに仕事がつまらないってのは明確に存在すると思う。

特に新卒の新入社員は、本人にセンスがなければ、まだ仕事の楽しさみたいなものを感じる力が不足している。だからこそ、まずはがむしゃらに言われたことをやって経験の中から自分なりの仕事感を構築していくのではないかと思うのだが、一方で、寿司屋の修行10年ではないが、黙って3年も働けるほど、今どきの若者は暇ではない。インターネットを通じてあらゆる情報に精通している若者は、もっと短期的に成長を感じられるループに入ることが重要なのだが、リモートワークである種の分業状態になっていると、そこで自立して成長するループに入るためのエッセンスが得られないのではないか?と考えている。

これは会社のブログで書いたことと思想そのものは変わらないのだが、まだ3回しか出社していない新入社員が仕事の楽しさを全く感じられてないという話を聞いて、まさにこれだよなぁと思って、自分のnoteでも書いてみている。

リモートワークで有利な作業の仕方、チームでのコラボレーションの仕方は以下のような、プロフェッショナルメンバーの連携である。

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作業者にせよ責任者にせよ、zoomやクラウドツールを使ってコラボすることで、出勤などという無駄な時間を使った移動をなくし、さまざまな人とやりとりができる。それぞれの人材が、ある種の完成された人材であったり、自分で学んでいける自律型人材であれば、このような横の連携で、しっかり学んでいける力もある。

これを持ってリモートワークの優位性を解く言説を見る時に、僕は、能力を獲得した者による既得権だと思うことが多い。

それぞれがプロフェッショナルとして連携していくフリーランスのチームなどであれば良いのだが、会社の責務として新人の育成を通じて、組織を盤石化し、中長期に渡ってビジネスを継続できる仕組みを作らねばならない。誰しもが歳を取って、センスが衰えていく中で、自分たちのビジネスがフレッシュであり続けるために、若者の時代性やセンスを、自社のビジネス構造に取り入れることは不可欠だ。全員が毎日一歳ずつ平均年齢を上げていくわけなので、それを押し下げる活動をしていかないと、古い会社になってしまう。老朽化した組織に気がついた時にはもう遅い。

その中で、リモートワークの中で、何かの伝承はかなり意識的にやっていかないと、それこそ新入社員がただの「使われ」みたいになってしまい、結果としてのやりがい搾取みたいになっては元も子もない。会社での活動が本来目的としている一人前になっていくプロセスが成立していない可能性は常に考えていきたい。

意図的に仕事を任せて、責任の大きなところを共有していく。できるだけ失敗する場を作り、一番人間を成長させてくれるのはお客さんとのコミュニケーションだから、そういう場に同席してもらう。例えば最初は議事録係であったりするが、上司が怒られるでも称賛されるでもいいが、良い経験の場を通じて、仕事が自分ごと化していく。これを伝聞型で社内の誰かのフィルターを入れてしまうと、「社内の誰かに依頼された仕事」となってしまい得られるものは相対的に少なくなるし、自分ごと化していくことが大切なのだと思う。やっぱりビジネスはお客様とのコミュニケーションを通じて自分たちが行っている経済活動の実感を感じるものなので、そういう場をどんどん増やしていかないといけないと思う、みたいな。




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