不確実性に向き合うたった一つの方法

このタスクはざっくりとした計画ではこれぐらいなんだけど、実際蓋を開けてみると全然違う話になるから、まだ詳細に見積もるのはやめておこう

というのは間違いで、

1.今の段階でできるだけ深堀りした見積もり

2.実際にどうなったか

この2つを比較して、その差分を予測できるようになることこそが不確実性への対処の第一歩になる。

1の段階で、
・未知のアクションに対する深堀り力
・仮説設定力
・スピードを実現するために悩みすぎない力、楽観性

こそが全て。

そして、これをやらないと2番、現実にどうなったか?の段階で、差分に気がつくことができず、いつまで経っても、事前予測に対するナレッジが貯まらない。事前予測に対するハズレ率が大体予測できるようになれば、未来予測もできるようになるという算段。いわゆるPDCAを回すためにも状況に流されるのではなく、積極果敢に予測しておくことが問われる。計画じゃなくて予測。

メンタリティとしては、起業家が出資を受けて未来をお約束する段階で、その確度なんて気持ちのレベルでしかない。しかし、気持ちのレベルでも投資家にコミットして、それをどうにか実現していく力が求めらるんだけど、これがまさしく不確実性に対する見通し。それは意思の力でどうにかしていくってのもあるし、動物的勘が支えている人もいる。つまりセンス。まずこれがベンチャー企業の下地にあるので、この論理に沿った思考ができる人に期待が集まります。

エンジニアが仕様見積もりなどの未来予測をする時に、明確になっていない仕様が存在するだけで不安になってしまい、それに対する決断力がない人があまりにも多く、予測そのものを諦めてしまうことが多いが、それはぶっちゃけ受け身の行動であって期待される行動はできていない。

あなたの専門性を背景に、とりあえずできる限りの予測で深堀りして、A案かB案かどっちが来るのかなー?くらい予測して動けているか否かで、未来予測の精度が全然変わってくる。A案でもB案でもC案でもどっちが来ても、どうにかできるぜ、大体予想通り、どんと来いって言えるぐらいになる人が一番頼られるね。その予測のためには現場の経験が必要なわけだから、自分の仕事に自信を持ちましょう。

ちなみに受託の仕事やってて見積もりやってた時に「他人に仕事を頼む不確実性に対する補正」は、自分ならこれぐらいでできるって自信に対して、30%無条件に工数を足すというものでした。これは当時の経験則に基づいています。つまり、どこかに自分自身の主観を元に、経験則から相対的に見積もることで未来を予測しましょうってことですね。その時のそのチームでしか見積もれない方法だけど、別に方法なんてなんでもいい。大切なのはそのディシジョンに責任を持てることだと思います。だから今考えると、自分中心においたってのはあるかな。最後は自分でにどうにかすればいいという作戦だったろうし。




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