QoSとは:レイヤ3スイッチ・ルーター実装の動作原理
QoSを実装していない場合
トラフィックが混雑していて、Webサイト閲覧、動画視聴、音声通話がスムーズに進行できない。
QoSとは
QoSとは、Quality of Service(サービスの品質)の略で、通信時の速度や品質を保証する技術である。つまり、ネットワーク内の通信が低遅延で高速に行われるように、帯域制御・輻輳管理に働きかけるのはQoSである。
トラフィックの分類に基づく優先順位づけ
FTP(File Transfer Protocol)トラフィック:画像やテキストなどのファイルを転送する際に使われるプロトコル。その特徴をまとめると:
データ転送に必要な帯域幅が高い
TCPの再送信により、高い安定性だがリアルタイム通信に向いてない
バースト性:輻輳による帯域幅の占有、一時的な通信の集中が起こりがち
音声・映像トラフィック:動画の再生、音声通話などのアプリケーションにおいて、音声や映像ファイルを転送するためのプロトコル(例えば:Zoom、Skype、Microsoft Teamsなどを用いた遠隔会議、Youtube、Twitchなどでの生配信)。FTPに比べると:
必要な帯域幅は比較的に低い
リアルタイム性が求められ、高速で低遅延の通信を要求する
QoSによるトラフィックの制御方法
1、優先制御(DiffServ / Differentiated Services)
通信トラフィックの種類次第で優先順位を決め、優先順位に従ってパケットを送り出す手法である。
例えば:FTHトラフィックと音声・映像トラフィックを順位づけして、リアルタイム性を強調するアプリケーションに必要な音声・映像データを優先的に転送させることが可能。
1−1、QoSの仕組み
2、帯域制御(IntServ / Integrated Services)
特定のアプリケーションに必要な帯域を確保しておく。他の通信に干渉されないまま、関連のデータ転送がスムーズに進行できる。
ただし、受送信の優先順位を決めるわけではないので、設定された帯域制限を超えたら遅延が発生しかねない。
それが故に、QoSによる帯域幅の配分調整が必要になります。優先順位の高いアプリケーションの帯域を確保します。
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