音楽系の話を色々する

クソ雑タイトルですいません;;
当記事は、「FUN Advent Calendar 2020 part2」の7日目の記事です。

前回はあやのさんの「描いたイラストと共に、illustratorsでの4年間を振り返る。」でした。絵が描ける方を超絶尊敬してるマンなので終始すげぇ~~~って言いながら読んでました。すげぇ~~~!!!(語彙力)

まず、初めましての方も多いと思うので簡単に自己紹介させていただきます。

知シス3年のラーメン好きな人です。音楽も好きです。
VEPの人とかマトンの人とか言うのはやめましょう。
函館ラーメンbotの人ならいいです。許しましょう。
よろしくお願いします。

さて、今回は音楽系の話をしようと思っていたのですが、どんな音楽の話をしようかな~と考えて出てきた案がこちらです。

・好きな曲とかの話
  好きな曲、普段聞いてる曲とかの紹介
・DTMに関する話
  初心者向けのDTMで曲を作ってみる話
・コード進行自動生成した話
  マルコフ連鎖使ってコード進行を生成してみた話
・ざっくり音楽理論の話
  音楽理論で勉強したことの話

どの話をしようかな~と考えていたら、某後輩に全部聞きたいと言われてしまったので全部書きます。(?)

※記事の下に行くほど専門的な話になっていくので、興味ない方は無理して最後まで読まなくても全然大丈夫です!

好きな曲とかの話

ちょうどspotifyで今年僕が聞いてた曲のランキングが見れたので、それを晒したいと思います。
4月頃に諸事情あって垢作り直したのでジャンルに偏りがあります(小声)

1位~3位まで全部Porter Robinsonですね(Virtual Selfはポタロビです)
1月から3月までの分もあれば多分Shelterが1位だったと思います。

Shelterの公式MVがあるんですけど、あれ見るたびに泣いちゃいます。
日本のオタク全員見ろ(命令系)

なんとMVの制作をA-1 Pictures(あの花とかのとこ)がやってるんですよね
日本のオタク全員見ろ(2回目)

ついでに、今年の5月にポタロビ主催の「SECRET SKY MUSIC FESTIVAL」というオンラインフェスがあったんですけど、これが最the高だったので時間ある方は作業しながらとかでもいいからアーカイブ見てほしい。マジで。

あと、ちらちらいるHeadhunterzRan-DはHardstyleというジャンルのクリエイターですね。
Hardstyleという壮大な雰囲気でkickをアホほど歪ませて鳴らすヤベェジャンル(超褒め言葉)があって、4~5月くらいドハマりしてました。
興味ある方は是非聞いてみてほしい...

あと、EDMが並ぶ中に何故か混じりこんでるWUGは秀和追ってた時のやつですね。Beyond the Bottomマジで良すぎる。
田中秀和さんのことは某配信者の影響で知ってる人も多いんじゃないでしょうか。分数aug(blackadder chord、イキスギコード)をよく用いることで知られている作曲家です。
ここ2カ月くらいずっと曲聴きながら秀和になりてぇ...って言ってました。なりたい。

あと余談ですが、数カ月前に友達に布教されてアイマスの沼に沈められてしまいました。spotifyにはないので当然ランキングには載ってないですけどここ数カ月めっちゃ聴いてます。EDM系の曲も意外とあってとても良いですね。Neo Beautiful Pain一番好き。


DTMに関する話

実は僕、趣味でDTMというものをやっています。
DTMとはDesktop Musicの略で、簡単に言うとパソコンで作曲することです。まだcubaseというソフトを買って本格的に初めてから2年も経ってない弱小DTMerですが、一応SoundCreateの部長もやってます。(やってました?)
サークル紹介見てくれてた方々はわかるかな?

これ作って紹介してた者です

サークル紹介で流した動画貼ろうと思ったんですが多分消しちゃいました;;
ということで、DTM未経験者、初心者の方々向けにざっくりしたDTMのやり方的なものを書いていこうと思います。
(僕が普段作るジャンルがEDM系なので若干偏るかも)
(あくまで僕のやり方なのでこれが正解というわけではありません)

1.ドラムを打ち込む
キックを4分間隔、スネアを2拍、4拍目に打ち込む。
ハイハットをチキチーチキチーって感じで打ち込む。
キメのところにシンバルを入れる。
大体このくらいでまぁまぁそれっぽくなります。

画像1

2.コード進行を打ち込む
カノン進行、王道進行、小室進行とか名前は聞いたことある人はいると思います。簡単にいうと和音(ドミソなどの音の組み合わせ)をどう並べるかって話です。
これを先に打ち込んでおくと後々楽になるんですが、正直難しいので飛ばしてもらっても構いません。僕も作曲始めたてはメロから打ち込んでました。

画像2

3.ベースを打ち込む
縁の下の力持ち楽器、ベースを打ち込みます。
EDM系ならコード進行のルート音(根音)を4分で鳴らしてあげます。
表で打つか裏で打つかは好みだと思います。
僕は最近裏打ちに超ハマってる(余談)
ちなみに、僕が初めて作った曲はピアノ主体だったとはいえベースが存在していませんでした。は?

画像3

4.メロディを打ち込む
コード進行を先に打ち込んでいるなら、そのコードの構成音をそれっぽく鳴らせばそれっぽくなります。(語彙力)
エモいメロとか作るならスケール外の音とかの話も出てくるのですが、この辺の話は難しいのでまた今度。

画像4


とても雑に説明しましたが、これである程度の曲は作れるはずです。
大まかな構成なので詰めれる部分はもっとあるのですが、この話をし始めると1週間くらい溶けます。興味ある人は個人的にDMなりで聞きに来てください。ミックス、マスタリングの話?もっと時間溶けますよ??

2年弱作曲をしてきて思うのは、とりあえずいっぱい作ることが一番大事だってことですね。作り方や理論なりの知識を蓄えるのも大事ですが、まずは作ってみないと始まりません。DAW(作曲ソフトの総称)を持ってるのに曲作ったことがない知り合いを割と知ってるので...
あとは、わからなかったらすぐ誰かに聞くことも大事ですね。音の情報って調べるの難しいんですよ。この音何の音??とかって検索できないですからね。
DTM興味あるよ~って方がいましたら話聞くのでいつでもTwitterなり連絡ください!!


コード進行自動生成した話

この辺から難しくなってきます。コード進行をある程度理解しているという前提で書かせていただきます。
コード進行わからんけどわざわざ読んでくださってる方は雰囲気で感じ取ってください。(?)

話をし始める前に少しプロジェクトの話をしたいと思います。
僕はCreative AIというプロジェクトの音響班に所属していました。
その活動でコード進行の自動生成を行ったので、そのお話とかをしようと思った次第です。
詳しくはプロジェクトの発表ページをご覧ください。
(ちなみに発表ページの曲は3曲全部自分が作らせていただきました)

コード進行の自動生成はマルコフ連鎖を用いて実装しました。pythonにmarkovifyというライブラリがあったのでそれを使用しました。

コード(code)はBasic Usageをもとに作りました。
(記事書きながら思ったけどコードだとcodeとchordが分かりづらい...)

import markovify

# Get raw text as string.
with open("chord_data_"任意のキー名".txt") as f:
   text = f.read()

# Build the model.
text_model = markovify.NewlineText(text, state_size=2) 

# Print three randomly-generated sentences of no more than 100 characters
file = open("chord.txt", 'w')
for i in range(20): 
   chord = text_model.make_short_sentence(100)
   print(chord) 
   file.write(chord)
   file.write("\n")

file.close()
f.close()

学習元のデータはsongleAPIを用いてコード進行を解析し出力するプログラムをプのメンバー作成してくれたのですが、songleに登録されている楽曲にしか使えない、解析に時間がかかる、等の理由よりChordWikiから持ってくることにしました。

1万曲くらい登録されていたので、スクレイピングで全曲分収集してきました。7時間くらいかかりました()
コード進行はキーごとに分類し、Aメロ、サビ等の各ブロックごとにひとまとまりとしてデータを収集。
キーはタグから自動的に選別し、ファイル名をchord_data_"キーの名前".txtで保存。(key :A(?)という謎のタグのせいで3時間くらい無駄にしたのはナイショ)

収集したコード進行は全部合わせて多分10万くらいは収集できたと思います。

画像5

key : Dで収集したやつ

markovifyの仕様上?括弧があるとエラーを吐いてしまうので消してあります。(Cm7(9)とかがCm79になってる)

これらのデータから生成したデータがこちら

画像6

key : D で生成したやつ

実際に鳴らしてみたり曲にしてみたりはプロジェクトの発表ページにあるから聴いてみてね。(2回目)

前後の繋がりとしては問題ないのではないでしょうか?
ただ、小節や拍の概念がデータとして存在しないので本当に前後の繋がりでしか見てないです()
例えば、
| Dm - - - | - - - F | Dm - - - |Dm F G A |
というコードがあった時に、生成されるテキストはDm F Dm Dm F G Aになります。
また、
| Dm - F - | Dm - Dm - | F - G - |A - - - |
というコードも、生成されるテキストはDm F Dm Dm F G Aになります。
「何拍目、何小節目で使うから意味のあるコード」を識別できないのでここは今後の課題ですね...
これ以外にもまだまだ課題はたくさんあるので、時間があるときにでも改良していきたいです。

実際に自動生成してみて、自分では思いつかないような奇抜なコード進行が出てくるのでこれはこれで作ってて楽しかったです。
小節や拍の概念がない分、変拍子感があって独特な雰囲気が出たのでこれはこれで良いと思います。都合よく解釈してるとか言わないで。

コード進行の自動生成以外にも作曲のサポートができるツール的なものを他にも作ってみたいですね。


ざっくり音楽理論の話

音楽理論の話、何すればいい???
マジで何の話すればいいか思いつかない。。。
思いつかないので和声の話でもしましょうか...?

和声を本格的に学びたい人はこれ買いましょう。(僕も買う予定です)


おわり


流石に怒られそうなのでちょっとした和声の禁則の話でもしたいと思います。

今回は禁則の中の一つ、「連続8度・連続5度の禁則」について少し解説しようと思います。
※度数を理解している前提で書いていきます。ここまで読んでくださってる方は雰囲気で(ry

内容としては、和声では二声で完全8度、完全5度の距離関係が連続することをそれぞれ連続8度連続5度と呼ぶのですが、それらを禁則とするというものです。
例えばソプラノとテノールが完全8度(1オクターブ)離れていた時、その次も続けて完全8度になるのはダメってことです。(完全五度も同様)
簡単に言うと、ある二声で完全8度、完全5度の距離があった場合、平行移動するなって感じです。
なぜダメなのかというと、これが連続してしまうとその部分だけカタマリとして強く聞こえてしまうからです。

では、なぜ完全8度、完全5度が強く聞こえてしまうのか軽く説明していこうと思います。
やや物理的な話になってしまうのですが、この話のキモは倍音です。

まず220HzがA3で、440HzがA4だと呼ばれています。わからない人は「音階 周波数」とかでググってください。(Aは「ラ」の音です)
周波数を2倍にするとちょうど1オクターブ上の音になるということは皆さん知っていると思います。
440Hzを倍にした880Hzは更に1オクターブ上のA5です。
では、220Hzを3倍にした660Hzはどうでしょうか?
これはE4です。(Eは「ミ」の音)
ちなみに、220Hzを5倍にした1110Hzの音はC♯5になります(C#は「ド♯」の音)

ここでA4とA5は1オクターブなので完全8度、A4とE5は完全5度の関係になっています。
つまり何が言いたいかというと、完全8度、完全5度という距離は周波数比がシンプル(それぞれ1:2、2:3)が故、協和しすぎてしまいます。
オクターブは言わずもがな、同時に引けばまとまって聞こえます。
完全5度はギター弾く人ならわかると思うのですがパワーコードというやつです。これも結びつきが強い2音ですよね。
これらのことから完全8度、完全5度は特別であるということがなんとなく理解できたのではないでしょうか。

ではこれが連続するとなぜ禁則になるのかについて説明していこうと思います。
和声では、四声のハーモニーの動きを重要視しています。それぞれの声部のパワーバランスを維持して美しく音を奏でているのです。
その中で完全8度、完全5度の音が連続してしまうとどうでしょうか、その部分だけ一体感が出てしまい四声のパワーバランスが崩れてしまいます。
もちろん、一度だけ出てくる分には構いませんが、連続するのはダメということです。

僕も和声に関しては勉強し始めでまだまだ分からないことがいっぱいあります。
興味ある人は先ほど紹介した本を購入して、僕と一緒に勉強しましょう。


最後に

というわけで、しようと思っていた音楽の話を全部書きました。
5時間くらいで一気に書いたので文章読みづらかったら申し訳ないです...

この記事で、色んな音楽のジャンルとかDTMとか音楽理論等に興味を持っていただけたら幸いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!
来年以降もなにか音楽系の記事書きたいですね...

明日は、hacuskさんの「中退したらお墓作られてた話」です。
.......??????????????????????????

また、「FUN Advent Calendar 2020」も同時に進行しておりますのでよろしくお願いします!!

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