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125ccのバイクで日本一周【32日目】 北海道釧路市〜根室市

この日の目的地は納沙布岬、そう日本本土四極最東端です。今回の旅の目的の一つ、日本本土四極端踏破の最初の場所になります。

昨日は1日素晴らしい天気だったが、この日は雲ったり晴れたりと不安定な空模様。突然雲行きが変わるので、いつ雨に降られても良いように準備をしてからの出発です。

根室本線厚岸駅


ひたすら東へ東へと走っていると、突然目が覚めるような真っ赤な橋が現れる。厚岸大橋というらしい。面白そうなので走ってみた。気の向くまま、寄り道をするのです。


ひたすら東へ東へ。

いよいよ根室が近づいてくるが、岬に向かう前に少しだけ寄り道。折角、ここまで来たのですから行ってみたいところがあるのです。それは、北の国から’98時代の「落石診療所」として登場してくる民家です。はい、またロケ地です。蛍が駆け落ちした先です。

てっきり空き家かと思っていたのですが、車が停まっていたので遠くから拝見させていただきました。それでも、実際にあの建物が観れたので大満足であります。鮭持ってきました。

落石ってのは、こんな場所なんだな。こんなに遠いんだな。
富良野から8時間もかかるんですね。そうですか。

さてさて改めて出発し、国道35号を走ることおよそ1時間。遂に、遂に到着しました納沙布岬です。いやいや日本本土の東の端っこですよ。

納沙布岬灯台
納沙布岬
野鳥観察舎


遂に来ましたよ。来ちゃいましたよ。到着と同時に雲が広がり、急に辺りが薄暗くなったもので迫力が凄いですよ。人がいないので少々怖いくらいですよ。ここがあの納沙布岬なんですね。

しかし、着実に旅が進んでいるこの充実感がタマランですな。まさか、本当に来れるとは。しかもバイクでね。ありがたい話ですよ。

灯台の裏にまわると謎の小屋を発見。どうやら野鳥を観察するための小屋のようだ。なるほど、ここから覗くわけだ。ほう。

確かに外が覗けますね。鳥は見えないけどなんだか海の上にデッカい黒い雲が見えますよ。こっちに向かってきそうですよ。なんだか怖いですよ。ええと、ちょっと急ぎますよ。

あきらかに黒くてデカくてヤバい雲に追われるように岬を後にする。ヤバいヤバい、あの下は絶対雨降ってるぜ。だってあの下だけ空気が歪んでますもの。真っ黒だもの。凄く降ってますよ。 

今度は岬を周回し北側の国道35号をひたすら西へ、逃げる。

人気のない美しい自然の景色、壮大な風景、とても素晴らしいのですが、この環境で土砂降りにあうのは、ちと勘弁だ。正直ビビってますよ。ので、逃げる。西へ西へ。

途中にウマがいましたよ。


時々後ろ振り返りながら、なんとか本日の宿がある根室市内まで戻ってこれました。いやあマジでビビった。スゲー雲だった。安心したら滅茶苦茶腹が減りました。そういや、まともに飯を食っていませんでしたよ。

食事を出来るところはないかと探していると「にのみやラーメン」というお店を発見。ラーメンラッキー。飛び込みます。とても愛想の良いオバチャンがいましたよ。さっそくラーメンをいただく。

にのみやラーメン


これが非常に美味かったよ。シンプルな醤油味でもろ好みの味でしたよ。この後旅の道中、日本全国でラーメンを食いましたが、その中でもトップ5に入りますね。単純に好みってのもあるが、なんだかやたら美味かったです。

腹もふくれたし、店を出ようとしたらうっかりドシャ降りだ。そうですよね、さっきのアレですよね。追いかけて来てたもの。

まあ、とは言え、ここまで来れば宿はすぐそこ。ささっとバイクに乗ろうとすると、店のおばちゃんが真っ白いタオルを持って追いかけて来る。

濡れたバイクをこれで拭けとの事だが、そんな綺麗なタオルは使えません。自分の汚いタオルがあるから大丈夫と断ると、いいから使え、なんなら持って行けとの優しさ攻撃。

ありがとう、でも本当に大丈夫です。ラーメン美味しかったです。と答えると、こっちこそアリガト 気をつけてね アリガトね。 アリガト。

その後も、走り出すまでひたすらアリガトを連発されました。

ああ、久しぶりの人との会話。
温かいのです。

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