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125ccのバイクで日本一周【66日目】 滋賀県彦根市〜京都府福知山市

琵琶湖の湖岸通りはバイカーが多い。ヤエーも多いぞ。タンデムシートの金髪のオネーちゃんが満面の笑みで手を振って来た。俺ちょっとテレる。

この日も朝から登ります。まずは「安土城跡」へ。以前来た時は途中までしか登れなかったので今回は本丸まで行きますよ。

大手道登り口


これ迄になく階段キツいぞ安土城。凄く登りますね、予想以上ですね、ヘロヘロですね。こんなに高く広くデカかったんだな。さすがに天下布武。石垣が凄いぞ。

そして本丸趾の横から階段を登るとやっとお目見え天主趾。いやあスゲー大変だ、良くこんな所に作ったな。しかも当時の超高層建築、五重六階地下一階だって。それがこの場所にあったと想像するだけで楽しい。


「人間五十年、下天の内をくらふれば、夢幻の如く也」

信長気分でしばし仁王立ち、景色を堪能しながら「敦盛」を口ずさむ。ああ、俺ナルシズム。

十分満喫したので、天主跡を後にして元来た道を戻り「摠見寺」へ向かう。この城、寺まで内包しております。しかも重文、凄いぜ。

二王門
三重塔

勾配の中から突然現れる三重塔が魅力的だ。このくらいのサイズが好みです。仁王門も年季が入っていて自然に溶け込んでいるようだ。素晴らしい。見応え満載だ。

さて、安土城を堪能した後は、近くにある「日牟禮八幡宮」にもご挨拶する。こちらは、さすが創建二千年、良い感じに風情のある境内です。

地元の人達と、街と氏神さまが一緒に時を重ねて来たんですな。うん、そう見える。道ゆく人達がみんな楽しそうにしていて実に微笑ましい。しばらくの間、木陰で小休憩させてもらう。癒される。

関係ないけど、西に来ると見慣れない鳥が増えて面白い。

楼門
拝殿
本殿


この辺りから身体の異変に気が付く。左膝がシクシク痛む。どうやら安土城の階段で持病の膝の爆弾をやったようだ。もう何十年も付き合ってる疲労から来る痛みなんですが、久しぶりに症状が出た。これはヤバいね。

とにかく湿布で凌ぐしかない。先日買った湿布が無くなってきたので、改めて購入。とにかく大量に貼りたいので一番オーソドックスな白いヤツにする。臭いのが効く気がするんだ。

さて、それでは滋賀県を離れ京都に向かいますかね。まずは大津市から湖の対岸の守山市へ琵琶湖大橋で渡ります。この橋は原付でも渡れました。一瞬忘れたもんで慌ててハラハラしたぜ。

今回の旅では京都は北の海側だけを見に行くつもりだったが、折角なので左京区の「大原三千院」に寄っていくことにする。電車観光だと中々来れないから、ずっと気になっていたんだ。

と、その前にお隣さんの「来迎院」にもご挨拶。緑豊かで静かな境内が落ち着く。重文で御本尊の薬師如来様に俺の健康を積極的に願います。腰と膝の痛みがなくなりますように。

本堂


さてさて、それでは三千院に参ります。初三千院です。さすがに結構混雑しておりますね。


いやあ、コレですか此処ですか三千院。もう流石としか言いようがないな。いちいち気が効いてますよ三千院。何処を見ても絵になっています三千院。素晴らしいね、コレがThe京。実に雅ってます。一日中いれますよ。


もう映えるバエる。聞いてはいたがこれほどとは。2時間ほど見てまわったが全然時間が足りません。この日は宿の都合で福知山市まで走る予定なので、あまりゆっくりとしていられないのです。今度改めてじっくりとお伺いします。

さあて行きますか、福知山までおよそ110km。 110? マジか?
結構距離あるねえ、少々急ぎますよ。

だが大原から福知山方面に出たかったのに、ナビによるとかなり南下しろという指示。一度京都市外に入り、それから北西に迎えと。本当か? 

結局鴨川沿いをひたすら降り、京都駅迄戻される。何故に? これが正解なのか?

東寺


ああ、あれは東寺だね。何故俺はここを走っているのだろうか。どんどん天気も悪くなり始めたし、かなり焦る。急げ俺、西へ走れ俺。

ひたすら走る。黙々と走る。腰を庇って変な姿勢でいるから首までおかしくなってきた。頑張れ俺、唄って誤魔化せ。

そして、その後3時間以上走り、なんとかかんとか福知山に到着。宿に着いた途端雨が降ってきました。助かったんだが、ひどく疲れましたね。

JR福知山駅


明日は晴れようが、雨降ろうが休息日とする。決定だ。

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