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125ccのバイクで日本一周【79日目】 長崎県長崎市〜熊本県熊本市

よしキタ、やったぜ晴れた。いやあ良かった。

今日は晴れてくれないと非常に困るスケジュールだったのですが見事な快晴。素晴らしいぞ、オレモッテル。

そうです、今日は遂に行くのです。世界文化遺産に登録された軍艦島こと「端島」に行くのです。いやあ、以前から一度は行ってみたいと思っていたが、まさか本当に行ける時が来るとは。しかも上陸できるとは。

朝イチで軍艦島上陸クルーズの受付に行き、出航までソワソワしながら待機。トイレに行っとけ、飲み物買っとけ俺。発着所の常磐ターミナルに着いた時は結構な人がおりました。

そして遂に出航です。ガイドさんが言うには、これだけ晴れてしかも凪ってる日も珍しいそうな。皆さん運が良いですよと散々言われました。ガイドさんもテンション上がってすよ。確かに揺れが少ない気がします。アリガタイコトデス。

出航してから30分くらいか。遂に端島の姿が見えて来ると、甲板上に歓声が起きる。俺も含め、皆さんテンション上がりまくりです。いやあ本当に軍艦島だ。


フェリーはゆっくりと島に近づきながら一周し、色んな角度から観せてくれます。しかし凄いカタチだ、何だこの島。面白いぞ。


そして遂に島に到着、上陸する。これですか、ここですか軍艦島。興奮しながら足を踏み入れる。もっとワイルドな感じかと思っていたが、ちゃんと整備されていて驚いた。


いやいや、これは凄い。廃墟マニアで無くても十分に見応えがある。と言うか見応えしかない。聞くところによると、明日から瓦礫の除去で入り口迄しか入れなくなるそうな。本当、いろいろ運が良いぞオレ。


1810年から1974年まで、石炭から石油へ、繁栄から廃墟へ、世界一の人口密度から無人島へ、この国の歴史の一部がベッタリ染み付いている端島。こんな不思議な空間は他には無いだろうな。


今回のクルーズのガイドさんは工学系の院卒の自称幕末産業オタク。話も上手いしネタも豊富。佐賀藩主鍋島直正を尊敬してるとのことで、色々話を聞かせてもらった。プロの視点は非常に面白い。

楽しい時間はあっという間だ。気づいたらもう帰りの時刻のアナウンス。嘘だろう? と慌てて写真と動画を撮りまくる。足りん、まったく時間が足りんぞ端島。名残惜しみながら文化遺産を後にする。サヨウナラ軍艦島。


いやあ楽しかった、最高だった。帰港しても興奮冷めやらぬ俺、そのままのテンションで長崎市内をバイクで走りまくる。何なら「オランダ坂」もバイクで登りきってやったぜ。 オレ ココニイル。

馬鹿みたいにハシャイでいると、突然身体がドンと重くなり、妙な疲労感が襲って来た。なんだろビックリするくらい急に疲れたぞ俺、フラフラしているぞ。そういや昨日はなかなか宿が見つからず、なんとか見つけたところは色々アレでちゃんと眠れなかったからな。

そしてやたら腹が減ってきた。なんだシャリバテか? これは急いで何か喰わないとマズい。これまでにない疲労感と倦怠感に自分でも驚く。

肉だ、肉が足りない。モンキーさんバリに身体が肉を欲している。

なり振りかまっていられないので近くのステーキ屋を検索し突撃するが、店の入り口には準備中の札が。

大ダメージだが諦めない俺、そうだ昨日見かけた商業施設内の店なら絶対やってるはず。検索すると運が良いことにステーキ屋もある。やったぜ行くぜ「みらい長崎 COCOWALK」、なんて素敵なんだ。

いきなりにステーキを頼み、いきなりに喰らいつく。この旅初のステーキだ。牛丼は良く食べていたが塊肉は初めてだ。食は身体を造るからね、たまにはシッカリと食べないとな。しかし驚いた。

さて、腹も膨れなんとか体調も回復してきたようなので、先へ進む事にする。この日は有明海をフェリーで渡り熊本県に入る予定。雲仙市にある多比良(たいら)港から熊本県(ながす)港への約45分の航路だ。

流石にフェリー慣れした俺。いつものように手続きし、いつものようにバイクで乗船。余裕の振る舞いをと思ったが、背後に雲仙岳が見えたもので慌てて甲板に飛び出す。バイクで走ってる最中は見えなかったもんでね。


サヨウナラ長崎県、コンニチハ熊本。無事にフェリーを降り、そこから走ること1時間30分。やっと熊本市の宿に着いた時は18時近かった。

俺も疲れたが相棒も大分疲れてきたご様子で、またもやチェーンが延びてデロンデロン。 再度調整したが、もうアジャスターの余裕が無い。次はチェーン買い替えんとイカんな。

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